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笹倉慎介の思考録「窓越しの世界」

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「窓越しの世界」は、2013年に笹倉慎介のオフィシャルブログで始まった日々を綴るブログ「sketch」の続編です。
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2021年2月の記事一覧

窓越しの世界 2020.2.16~21

2/16【ラードの香り】 確定申告の帰り道。高架下のスーパーマーケットの換気口からラードの香りが漂ってくる。 僕にとってその香りは、土曜の午後の香りだ。 コロッケとエビフライ、ポテトサラダを食べてから少年野球の練習へ向かうあの頃が染み付いている。 実家のスーパーマーケットのお惣菜の、あの頃の香りだ。 2/17【自分の為に走るよりも】 カメラの前で歌うと、元気になった。 誰かのためになっている時間は僕に元気をくれるのだった。 自分の為に走るよりも、元気になれる。

窓越しの世界 2021.2.6~15

2/6【ひだまりを追いかける】 窓が開け放たれた。 朝だ。 午後になっても、夕方になっても、暖かい。 部屋に差し込むひだまりを追いかけるように僕は寝返りを続ける。 一日中、寝返りを続ける。 2/7【妥協のスレッショルド】 妥協。 その尺度は様々だが、妥協をせずに進めたことなど無い。 ただ、この数年、自分に厳しすぎたのかもしれない。 そろそろ妥協のスレッショルドを解放していく時期なのだろうか。 2/8【美しさには】 西日がテーブルに差し込んで、買ったばかりのス

窓越しの世界 2021.1.31~2.5

1/31【笑えばいい】 とことんやれば後悔は少ないが、とことんやると、終わってしまう可能性もある。 ここのところ、楽になりたいという終着心と睨めっこしている。 しかし、そこに笑いがあれば、また歩き出せる。 こらえずに、笑えばいい。 2/1【トトの毛】 右耳の中で何かが鼓膜に当たってうるさい。顎関節の動きと連動してゴリゴリと鳴る。 初めての感覚なので、痛みはないが緊急事態だということはわかる。 耳鼻科への道すがらちょっとした覚悟をしたが、耳の中をカメラで覗くとどうやら