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兎がほざく🐇その109

帰り道、中学生の男子五、六人が歌を歌いながら歩いていた。

......お金もないし、力もないし、地位も名誉もなにもない......

その屈託のない歌声。

君らには、若さがあるよ、まだ出逢わない恋人がいるよ。

変声期のがなり声の歌が、星のない宵に心に沁みた。

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