見出し画像

小さい頃から、”夜” が好きだった。
深夜まで起きて、真っ暗な部屋でテレビショッピングを観ている時間が大好きだった。わたしと同い年ぐらいのみんなは寝ているだろうに、わたしだけが起きている特別感が堪らなく心地よかった。この時間に起きているのは自分だけだと、小学校低学年の私は本気でそう思っていた。けれど実際、そんなことはなかった。深夜に働いている人ももちろんいて、昼夜逆転している人なんてこの世に何人居るのだろうか。 けれど小学生の私はそんなこと知る由もなかった。

親は仕事で疲れて眠っているので、そんな時間に起きていても叱る人間はいなかった。
そして段々と外は明るくなり、気がつけばテレビショッピングは終わってニュース番組に変わっていた。完全に外が明るくなり、親が起きてくる少し前に私は眠りについた。数分後にはもちろん起こされる。学校へ行くために。だがさっき眠りについたばかりのとてもとても眠い私は、幾度と仮病を使い学校を休んだ。今でもその事は本当に申し訳なく思っている。(親に対して)

20歳を超えた今でも夜はずっと好きだ。夜、というか深夜の3時~4時ぐらいの時間帯が特に気に入っている。夏は大嫌いだけど、夏の夜中は存外嫌いではない。むしろ好きな傾向にある。あの生ぬるい風が案外気持ちよかったりする。冬の夜より、夏の夜の方が、なんか、良い。(気温的な問題もおおいに関係している)

冬は、早朝がとても好きで、学校に行くのが大変苦痛だった私も冬の朝、登校するために玄関を開けた時の澄んだ冷たい空気を肺いっぱいに吸い込むのがとても好きだった。

話を戻すと、”夜” という時間帯は個人的にすごく活動的になる時間で暖かくなると深夜によく自転車を漕ぎに出かけていた。(中学生ぐらいの頃)
どこかで、「夜型の人間は生物学的に存在しない」という記事を見た事がある。私は愕然とした。
大袈裟かもしれないが、完全に自分は夜型だと何年も思い続けていたのでその記事をみた瞬間一瞬頭が真っ白になった。でも今思うと、夜に寝て朝に起き昼に行動するのが生物学的に健康でいられるサイクルだというふうに捉えることができた。
そんなに深く考える程の事でもないと思った。

好きな時間を好きなように過ごしたいと思う、
私は夜が好きだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?