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誰かの素敵な朝時間を真似ても理想の朝にはならない

今日のテーマ

今日は、朝渋「書く習慣チャレンジプロジェクト」の第8回もくもく作業会で、このnoteを書いています。
今日のプロジェクトテーマは、

第8回【理想の朝】あなたの理想の朝の過ごしかたを教えてください。何時に起きて、何をする? 今とのギャップはある?

です。

理想の朝。
この響、いいですよね〜。
なんだかキラキラしています。

それは、旅先の宿で気持ちよく目覚めて、美味しそうな朝食を目の前にしているときのような、心がどこまでも伸びやかになって幸せを噛みしめるひととき。
まさに絵に描いたような朝。
そんなイメージです。

でもそれは、たぶん究極の休日の理想の朝で、日常からはほど遠い・・・。
毎日をそのように迎えられるものではないのが残念なところです。

でも、日常の中にも理想の朝はあるのではないでしょうか?
今回は、わたしの理想の朝を思い切り語りたいと思います。

日常の中の理想の朝

早起きをする人はみんな、こんな風に過ごしたい、という理想の朝を心に思い描いていると思います。
健康維持を目的としているなら、白湯を飲み、ゆったりとストレッチして、ジョギングに行って、筋トレもする、みたいな朝かもしれません。
勉強を目的としているなら、誰にも邪魔されない静かな部屋で、参考書や問題集に集中して、頭をフル回転させる、みたいな時間かもしれません。

こんな風に、まずはそこに目的があって、目指したいゴールがあります。
目指すゴールにたどり着くために朝の時間をどう使うか。
それが理想の朝を描くということ。

ちょっとここで、これまでの理想の朝の時間割を振り返ってみました。
以前から気にはなっていましたが、一言でいうとつまらない。
とても現実的で、努力して達成するという感じで、まったくワクワクしません。
完璧な朝の時間割を作った気でいましたが、自分でまったく気に入ってなかったことに気づいたのです!
衝撃です!!
これじゃあ、達成できないわけです。

ではわたしの理想はどこにある?
というわけで、ここは思い切り、理想過ぎる理想の朝にしてみたいと思います。
もちろん日常の範囲の中で、ですが。

まず、目覚めは、こう。
朝5:00。
目覚ましはかけていない。
いつもの時間に、自然にゆっくりと意識が覚醒していく一時を楽しむ。
頬に触れる温かで柔らかい肉球。
そっと目を開けると、そこにはモフモフの家族がいて、「おはにゃ〜ん」と可愛らしい挨拶をしてくれる。
しばしモフモフを堪能したあと、お布団の上で寝ている間に凝り固まった体をほぐすストレッチとヨガをする。
カーテンを開け、まだ明けきらない東の空のグラデーションを楽しみつつ、白湯をゆっくりと飲みながら、十五分の短い読書をする。
選んだ本は、軽いエッセイ。
温もりのある文体に、心が潤っていく。

5:30。
そろそろ猫たちがお腹が空いたと騒ぎ出す。
猫の朝ご飯を用意。
猫たちを落ち着かせたら、ここから三十分くらい、しっかりと自分と向き合う。
お気に入りの手帳を取り出して、まずは、昨夜の日記を読み返し、昨日のわたしからのメッセージを受け取る。それが今日のわたしの課題になる。
それから今日、大切にしたい感情を書き出してみる。
ゆったり。
おいしく。
こつこつと。
その言葉を手帳にメモして、今日一日のわたしをシミュレートする。
午前と午後の仕事の目処をたてて、ランチのメニューを決めて。

6:00。
ここからの一時間は、自分のためだけの時間。
この時間に、家事や仕事はしないのが決まり。
本を読んでアウトプットしたり。
趣味の小説やエッセイを書いてネットにアップしたり。
お習字の練習をしたり。
英語の勉強をしたり。
朝から充実感を味わえる大事な時間だ。
誰にも邪魔されたくない。

7:00になった。
朝ご飯を食べて、仕事の準備をしよう。
朝食は、豆乳とシリアル、ヨーグルト。
何をたべようかと迷ってしまう時間はもったいないので、だいたいいつも同じメニューにしている。
ただそれだけだと少し寂しいので、そこに季節のフルーツをプラスして、季節を堪能する。
キッチンを片付けてリセットしたら、お茶をいれる。
小さな盆に温かな日本茶とお菓子を載せて、お仕事部屋へ。

8:00。
お茶を飲み、短い瞑想をする。
今日の仕事をタスクに詳細化して、やることを自分の前に並べてあげる。
気持ちはすっきりと整って、しっかりと今の自分にフォーカスできている。

8:30。
さあ、今日のお仕事開始です。

こんな朝がいい。

理想の朝を好きなように書いていたら、なんだか自分がその朝を経験した気持ちになりました!
夢心地とはこんな気分かも〜。

理想の朝と現実の朝

でも現実はというと・・・。

手帳タイムや猫のお世話などはだいたい出来ているですが、一番できないのが、一時間の自分だけの時間を持つこと。
ついその時間に、洗濯機を回してしまって洗濯が終わったら干しに行かなくてはいけなくなったり。
猫たちが騒ぐので、構ってあげたり、ごはんをあげたり。
掃除や片付けをしてしまったり。

早起きをして手に入れた自分だけのために使える時間を、自分だけのために使えていなかったのです。

早起きを目指すみなさんも、こういうことってないでしょうか?
自分のために使っていい時間に、誰か他の人のためのことをやっていませんか?
他のことをしてしまうから、朝活の時間が減ったと感じるし、やろうと思ったことができなくてガッカリするし、自己肯定感も下がって、朝からどんよりしてしまうのではないでしょうか。

一時間が難しければ、三十分でもいい。
十五分でもいい。
自分だけのためにその時間を用意して、自分の目的のためだけに使えるようになる。
それこそが理想の朝なのかもしれません。

おわりに

いろんな人の朝の時間を紹介した本を読んだことがあります
素敵な朝の様子が描かれていました。
わたしもやってみたいと、真似もしました。
でも長続きはしませんでした。

その人にはその人の目的があって、方法があって、スタイルがある。
それを考慮せず、ただアクションだけを真似しても、自分の目的に合わなければ、間違った時間の使い方になってしまいます。

誰かの理想の朝を真似ても、わたしの理想の朝にはなりません。
自分を中心において、自分だけの理想の朝を描いて、それを実現してみる。
実現が難しければ、できる範囲まで理想を下げてみる。
そうして試行錯誤して積み重ねた朝が、いつしか自分だけの理想の朝になっている。
そんな朝を過ごしたいなと思います。

(了)


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