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カテーテルアブレーション治療を受けたはなし~不整脈の治療のやつ

非常にご無沙汰です!

先日頻脈のカテーテルアブレーションの治療を受けたので、これは記録に残して起きたいぞと思い久々に筆を執りました!

実は不整脈は中学生の頃からあったのですが、こういうもんなのだろうと思いずっとそのままでいました。

が、先月半ば頃の深夜に出た症状が24時間以上経っても戻らなかったので、病院で診てもらっていろいろお話も伺った結果、治療をしようという結論に至ったのでした。

かなり長くなってしまいましたが、よかったらお付き合いください!

入院から治療までの流れ

さて入院は一昨日の10月14日。
朝10時ごろに病院へ伺うと、すぐに病室へ通されて病院着に着替えました。
そのときにちょっと出血があるのでナプキンをしているのですがと相談したところ、すぐにおむつになるのでとりあえずそのまましててください~という回答をいただきました(若干センシティブな話題ですがこれ結構気になる部分でもあるかと思うので書いておきます!)

着替えて程なくすると、点滴をすることに。
が、私の血管は細かったらしく、なかなか刺せない……一度失敗をはさみつつ、「プロに頼もう」と看護師さん、別の方を呼びに行きました。
あなたもプロやで~とちょっと緊張が和みましたね。

連れてこられた看護師さんは「血管細いね~女子っぽい」とこれまたなんとも面白いことを言いながら、サクッと点滴と採血をきめていました。
これはプロですわ。

その後はほぼノータイムで下着を剥かれておしっこの管こと尿道カテーテル挿入。
これが一番怖くて……というと「皆さんそうおっしゃられますよね~」と看護師さん。やっぱりみんな嫌なんですねぇ。

初の尿道カテーテルですが、まぁ痛かった!
しばら~く違和感もあったので、その後レントゲンと心電図を取りに行くのが辛かったです。ちなみにここではじめておむつデビュー。

検査は通院の方たちと同じ場所で行うのでまぁ注目の的。
まぁね、

  • 病院着

  • 点滴

  • へっぴり腰

のやつが歩いてたらそらみますわな。

検査が終わった後は、前の人が終わるまで(私は3番めだったので)しばらく待機。
これが長くて、近くに時計がなかったのでわからないですが2時間以上待たされたと思います。

途中で付添の母が来てくれたのですが、病室には来れなかったので一般の待合室でずっと待っててもらったのは私のせいではないけれども申し訳なかったですね。

その後14時ごろかな、先生からお話。
この時ようやく母と合流できました。

私の不整脈は発作性上室性頻拍というもので、そのなかの

  1. 房室結節リエントリー性頻拍

  2. 房室回帰性頻拍

  3. 心房頻拍

のどれかであり、それをカテーテルを使って調べてから治療をするとのこと。

名前は覚えなくていいので数字だけ覚えておいてねといわれました。
それぞれの頻脈の違いは下のサイトがわかりやすかったので貼っておきますね。

そこからすぐに処置室へ移動。
歩いていくので、相変わらずのへっぴり腰で行きました。

治療開始

中に入ると、数人の女性が待機していました。
タオルで隠しながらシールを貼ったりいろいろしてくれます。
あとでもろもろ見られることにはなるのですが、一応男子禁制で配慮してくださったようです。

このときはちょっとした雑談もはさみつつ、緊張を解してくれようともしてくれました。

準備ができたらせま~いベッド的なところで横になりました。
仰向けでタオルを掛けてもらいます。このとき靴下を履いたままで問題なく進んでいってしまったので、全裸靴下という非常に紳士的な格好になっていたことをお伝えしておきます。
そして主治医の先生を含むたくさんの人……10人以上いたかも?

まず何かを手首からいれます。何だったのかはよくわかりませんでした!
が、ここで点滴のフラグ回収、うまく入りません。

右手は腫れてしまったらしく(後でみたら腫れてるしがっつり色変わってるし痛いしで大変でした)左手で試すもののそちらもだめ、結局足から入れたようでした。

次に本番のカテーテルです。
首を左に向けた状態で「清潔な布」を頭を含む全身にかけられます。
これが地味に辛かった……マスクもしていたので、素材は違いますがマスクをした上からタオルをかけられているような状態で息苦しい。
更に深呼吸をすると心臓が動いて危険なので浅い呼吸を心がけねばならないという……苦しすぎて若干パニックになりそうでした(笑)

さてカテーテルですが、首から1本、右足の付け根から4本入れました。
検査がうまくできないということで局部麻酔だったのですが、これは本当に効いているのかしらと思えるくらいなかなかの痛みがありましたね。

あと通ってる感覚がなんとなくあるし、一瞬動機がするタイミングで管が心臓へ到達したのだろうなという実感はかなりありました。

そこから検査。
カテーテルで電気信号を起こして強制的に頻脈を引き起こします。
先生が「〇〇入れてくださ~い」というと心臓がバクバク、「止めてくださ~い」というとすんっと止まる……このときほど命を握られていると思ったことはないかもしれませんねぇ。

そして原因究明!
結果は2番(房室回帰性頻拍)だったそうで、左側にあったことから心臓内の壁をぶち抜いて原因箇所を焼灼。

焼灼されているときは痛いという感覚はあまりなかった気がしますが、心臓が熱くなるような感覚、そして喉が詰まるような感覚はありましたね。
きっとこのとき焼かれているのだろうなと思いました。

その後はしばらく様子を見て、再発がなければ終了……のはずだったのですが、どうやら別の箇所にも頻脈のもとが潜んでいる様子。

何度も頻脈を強制的に引き起こしたりしたものの、すぐに戻るみたいで再現性がないようでした。
先生は治療後に「頻脈が起きるけれども一瞬なので治療するほどでもない」と仰っていましたが、そう結論づけるまでにかなり時間がかかったようでした。

何度も頻脈を起こされるのはなかなかにつらかったし、すぐに収まってしまうのをみて先生含むいろんな人達が「あ~止まっちゃった」とため息交じりにいうのでなんだかとても申し訳ない気持ちにもなったりも(笑)

あと先生の「このバネすぐ戻っちゃうね、不良品だ」という言葉もちょっと怖かったですw

いろいろあったけれどもひとまず治療は終了、止血などの処置をしてもらってベッドで病室へ帰りました。

このとき、特になにも思ってはいなかったのに涙が溢れてきました。
体からの涙でしょうかね。

母としばらく話した後、先生も来てくださって簡単に説明をしてくださいました。
母も帰宅し、またしても一人の時間がはじまります。

治療終了から退院まで

治療後は4時間右足を動かしてはいけなかったのですが、これが地味に苦行。
治療中も動けなかったわけですから6時間以上横になっている体勢だったわけですよね、そら腰やおしりが痛くなるってもんよ。

左手に点滴、右手には酸素かなにかのクリップみたいなやつをしていたことから手が動かせずスマホを見ることもできなかったので、とにかく時間経過がわからなかったのも結構たいへんでした。

1時間毎に血圧計が自動で血圧を測ってくれるのと、2時間毎に看護師さんが熱を測りに来てくれること、あと4人部屋だったので夕飯の時間である5時30分などいろいろなものから時間を予測していました。

4時間後の6時30分ごろ、ようやく足を動かしていいとのお達し。
そして「8時30分になったら頭を持ち上げられるので夕飯食べましょうか」と、夜勤の看護師さんの一言が!

お昼も食べていなかった私はとてもいい顔をしていたのでしょうね、「食べられるんですか!?」ときくと、とてもいい顔で「取ってありますよ~」といっていただけました。

いろいろあったけどなんとか二時間耐えてようやく夕食!
白身魚や肉じゃが、和え物的なものなど美味しそうなごはんをいただきました。
事前に栄養士さんからちょっと薄いと思うけどと言われていたので覚悟をしていたのですが、思っていたより全然美味しくいただけました。
ただ個人的には量がかなり多かった。
あと最後に食べたパイナップルがべらぼうに美味しかったです。

これであとは寝るだけかなと思っていたところ、なんと10時半にはおしっこの管が取れるとのこと!
予定では翌朝となっていたので、これはかなり嬉しい誤算でした。
食事の時点で右手のクリップは取って良いといわれていたので、スマホをいじりながら10時を待ちました。

そしてついに尿道カテーテルが抜けましたー!
正直結構慣れてきてはいたのですが、取ってもらえるなら無い方がいいに決まっています。
ただ抜くときもかなり痛かったので、できればもうお世話になりたくないなとも思ったのでした。

ついでに点滴も抜いてもらえてあとは心電図だけになったので、かなり身軽に。
しかし治療後6時間で歩いてもいいというのはなかなかにすごいことですよね。

身軽になって落ち着いたのか、眠くなってきたので11時ごろには寝ることに。

が、ここは病院、夜でも賑やかです。
救急車が3台くらいきたり、2時頃に私の向かいの空きベッドに上の階から患者さんが降りてきたりしました。
あと隣のおばあちゃんがトイレに行くたびに看護師さんを呼んだり、斜め前の比較的若そうな人のクソデカいびきなどなどいろいろあり、2時間に1回かそれ以上のペースで起こされていたのでした。

ちなみにトイレは朝5時ごろ、記念に行っておこうかなといった感じで行ってきました。楽しかったです(?)

起床から退院まで

朝6時、スマホをいじいじしているとカーテンがシャッと開きました。
血圧と体重を測りに、すぐ近くのナースステーションまで連れて行かれます。

その後部屋に戻り、採血と右足の圧迫を取り去りました。
採血は7時と前日に聞いていたので、これまた早まった形に。

その後はもう私服に着替えてもいいとのことだったので6時30分には帰る準備万端になってしまいました。

そこからはテレビ(無料)を見る気にもならないし、スマホはあんまり使うと通信量も気になるしということでぼーっと7時30分のごはんまで待ちました。

朝食はパン系で、これもまた美味しかったです。
ごはんを食べてお迎えを待っている間に看護師さんたちが体温計のカバーをなくしたとプチ騒ぎしていたのは面白かったですね。私のところにも聞きに来ましたが、あいにくわからず。

そんなことをしながらベッドで待機していると、またまたシャッとカーテンがあいて、部屋から追い出されてしまいました!
9時まではいられると思っていたのですが、新しい患者さんを迎える準備のためか8時40分ごろには出なければならなかったようですね、そういうの教えといて~

しばらくナースステーションの近くの椅子で座ってていいといわれたのでそこで待機、母が来たとの連絡を受けて下に降りることとなりました。
このとき無事体温計のカバーが見つかったとの報告も一緒にいただく、よかったね!

あとは支払いを行って、晴れて退院となりました!

カテーテルアブレーションで1泊2日ってすごくね?

だいぶ長くなってしまいましたが、感想も書いておきたい!

今回お世話になった病院は循環器の専門病院であるため、あまり広くはありません。
そして緊急性の高い新しい患者さんをできるだけ多く迎えたいということで、多少治療の必要があっても退院や転院してもらうよ~というスタンス。

そのためカテーテルアブレーション治療の場合はなんと1泊2日で退院となるのです。
私の場合は朝の10時に来て翌朝の9時には退院ですから、24時間もいなかったのか。
(父も狭心症で同じ病院にお世話になったのですが そのときは診察当日にステントを入れる手術、翌朝退院でしたから基本的に1泊なのかもしれません。)

ちょっと調べた感じ他院ではカテーテルアブレーション治療は2泊3日や3泊4日などが基本なようですから、恐ろしく早いですよね~。
すぐに退院できるのはありがたいのでいいことなのですが、先程右足の付け根をみたら昨日なかった痣というか内出血というかが増えていてちょっと怖かったりして(笑)

5日間は深く屈伸したらだめといわれはしたものの、日常生活に戻るとなかなか難しかったりもしますよね……気をつけなければ。

今は首はもう全然痛くなくて、足の付け根はたまに痛む感じ、そして失敗したらしい右手首がかなり痛いといった具合になっております。

はやくいろんなところの痛みが引けばいいなぁ……。

さてさてざっくりとかいつまんで書いたはずが、なかなかの長文になってしまいました!
とりあえず流れはこんな感じだったよ~というのが少しでも残せていればいいなと思います。

なによりこれだけいま元気でいられていることが伝わればいいなとも!
ひとまずこれにて終了にしておきましょうね!

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