【MBA】ファイナンス基礎DAY6:企業価値評価の諸論点「IP社の新市場参入」
2024年にグロービスを卒業したので、これまで受講した科目を振り返り学びをまとめます。
一生に一度のMBAライフを楽しみましょう!
※本記事は自分自身の学びの整理で、授業内容全体の共有はしません。
テーマ
企業価値評価の諸論点
授業内容
企業価値評価に関する基礎を理解し、IR活動とその重要性について学びました。
企業が価値を適切に発信し、投資家との信頼関係を築くためには、財務数値や定量的なデータを用いた説得力あるコミュニケーションが求められます。また、マクロ経済や外部環境が企業価値に与える影響も踏まえ、リスクフリーレートの把握と情報発信の必要性についても考えさせられました。
今回の授業では、IR活動と企業価値評価の手法について学びました。
特に、IR活動を通じた投資家との関係構築や信頼形成の重要性についての理解が深まりました。
企業価値は、財務の指標や定量的なデータだけでなく、投資家にとってわかりやすい形で発信されることが重要であり、情報の透明性が企業の信用を支える要素であると再認識しました。
また、企業価値評価の際に用いるDCF(Discounted Cash Flow)法とマルチプル法の違いや、各手法のメリットとデメリットについても学びました。DCF法では企業の将来的なキャッシュフローと割引率を用いて企業価値を算出するため、シナジーやリスク調整が必要であることが特徴です。
一方で、マルチプル法は市場での類似企業との比較に基づき、短時間で評価ができる反面、定量的な精度が課題となります。
これまではマルチプル法を中心に考えていましたが、事業の特性やシナジー効果を反映するために、今後はDCF法も適切に活用していきたいと考えています。
自分の学び、自社への落とし込み
DCFとマルチプルの違い
DCF法とマルチプル法の特徴を理解し、それぞれの活用方法について学びました。
DCF法は将来のキャッシュフローを元に割引率を用いて企業価値を算出するため、企業の長期的な価値を見極める際に有用です。
これに対してマルチプル法は、市場の同業他社と比較することで短期間で評価を行うことが可能です。
これまではマルチプル法に偏重していましたが、企業の事業成長性やシナジー効果をより正確に評価するためには、DCF法も併用することで客観性を高められると考えています。
また、DCF法においては将来のキャッシュフローの見積もりと割引率の適用が重要であり、業界や市場環境によってリスクが異なるため、事業特性に応じた調整が必要です。
自社においても、マルチプル法とDCF法を併用することで、企業価値評価の精度を向上させ、より戦略的な経営判断を行っていきます。
DCF計算の復習と実践
授業でのDCF計算では、他の受講生との計算結果が一致しない場面があり、再度計算手法や各項目の意味を復習する重要性を実感しました。
DCF法における正確な計算は、企業価値評価の基本となるため、見落としがないように理解を深める必要があります。
今回の授業を機に、計算の根拠や前提条件の設定方法についても再確認し、数字の精度を高めるためにさらに練習を重ねていきます。
定量的な投資判断基準の確立
企業の投資判断においては、WACC(加重平均資本コスト)とNPV(正味現在価値)やIRR(内部収益率)を用いて事業の収益性を見極めることが重要です。
これまではROI(投資利益率)に偏りがちでしたが、WACCやIRRと比較してNPVを計算することで、より総合的に事業の収益性やリスクを判断できることを学びました。
今後は社内でも、WACCに基づいた投資判断や資本コストの意識を共有し、投資家との対話においても共通の基準として活用していきたいと考えています。
数字に基づく意思決定とVCとの関係強化
授業を通じて、感情的な判断ではなく、定量的なデータに基づいて意思決定を行うことの重要性を改めて認識しました。
これまで、数字を重視することに対して苦手意識を持っていましたが、社員に任せきりにせず、自らもデータ分析に取り組み、VCなどの投資家とより効果的に交渉できるようになりたいと考えています。
投資家との対話では、事業に対する情熱や想いだけでなく、客観的なデータに基づいた説明が求められるため、今後は感情的にならず、データで伝える姿勢を徹底していきます。
また、データ分析や企業価値評価の強化にあたり、数字に強いメンバーとの連携が不可欠です。
定量的な意見を交わし合える仲間を増やし、社内での意思決定において客観的な視点を取り入れることが、事業の成長に繋がると考えています。
今後は社内においても、投資判断や企業価値評価を積極的に議論する場を設け、メンバーとともに知識やスキルを共有し合う環境を整えていきたいです。
まとめと今後の展望
今回の授業を通じて、企業価値評価の重要性と手法の使い分けについて深く学びました。
特に、DCF法とマルチプル法の違いを理解し、各手法の特性に基づいた活用方法を実践することが企業価値の正確な評価に繋がることを実感しました。また、投資判断基準としてWACCやNPV、IRRなどの数値的な視点を取り入れることで、より客観的で精度の高い意思決定が可能になると感じています。
今後の目標として、投資家との信頼関係を築きながらも、事業に対する定量的な評価を自ら行えるようにすることです。
VCなどの投資家との交渉の場では、感情的な話だけでなく、データに基づいた説得力のある説明を心がけ、信頼を得られる経営者として成長していきたいと考えています。
また、数字に強いメンバーと協力し、社内の意思決定においても客観的な視点を持ち、企業価値の最大化に向けて努力していく予定です。
このような学びを通して、今後も企業価値評価に関する知識を深め、経営に活用していくことで、より良い企業運営と価値向上を目指していきます。
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