見出し画像

審神者に手厚かった、特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」と常設展


2011.11.27

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」



告知された瞬間に「絶対に行く!」と即決した展示。

お宝ザックザク東京国立博物(以下、東博)所蔵の国宝を一度に見れる展示とか、生きてる間にもうにないよ。


私が審神者とか関係ない。

刀剣抜きでも行かなければいけない。これは使命だ。


企画展価格でも2,000円で常設展も見れて、1日かけても周りきれない展示数とか実質タダ。

「いっぱい見たけど一気に見過ぎて何見たのか覚えていない」となるのが東博。


ポテンシャルが高すぎる。



「第1部 東京国立博物館の国宝」「第2部 東京国立博物館の150年」の2部構成のボリューム展示。


2017年に京都国立博物館(以下、京博)で開催された「開館120周年記念 特別展覧会 国宝」で、全国の国宝が集結した圧倒的な展示にも負けない、むしろ物量で殴り飛ばしてくる東博さん容赦ない。


京博「国宝」展での刀剣の展示が「太閤左文字」のみだったので、今回の東博さんから「審神者いらっしゃぁーい♡」の熱いメッセージをヒシヒシと感じる。

(翌年「京のかたな」展で、京博さんの刀剣にかける本気度にぶん殴られたんですけどね)



「国宝」展は、前情報で「人が多い」と聞いていましたが「少し待てば最前列で見れる、待つのがイヤなら2列目で見れる」くらいの混み方でした。

疫病前のミッチミチに人を入れていた頃の展示と比べると余裕。

(こういうときは、後ろからでもガン見できる単眼鏡があると便利ですよ)


絵画、書、漆工と国宝の展示が続く中、刀剣だけ照明を落とした黒一色の展示室での特別待遇。


東博さん?

これ、完全に審神者の1本釣りですよね…?


刀剣の間、入口では「童子切安綱」がお出迎え。

童子切、久しぶりぃ。3年ぶり?元気だった?


3方を囲むコの字型の展示室中央に「三日月宗近」が裏面も見えるように鎮座。


久しぶりの刀剣たちに挨拶しながら、やっと見れた「岡田切」の波紋の美しさにビックリ。

一文字すげぇ(語彙力低下)


ふぅ。国宝を見るのにめっちゃ集中力を使った…と「第2部 東京国立博物館の150年」へ行くと、和宮さま装束の文様が「雲立涌」

初めて見たよぉ。雲立涌の生地って実在したんだ!(庶民の感想)


「麗子微笑」「遮光器土偶」など、教科書に載っているお宝を惜しげもなく展示。



「国宝」展から出てきたら、もうフラフラ。


お昼ごはんをかねて休憩して、企画展が行われる平成館から本館へ移動して常設展へ。


集中力は使い果たしたので流し見で2Fから周っていたら、刀剣展示室に「童子切安綱」の拵が。


梨地糸巻太刀(かっこいい♡)


一振りだけで展示していたり、童子切は特別な刀なんだなぁ…と思っていたら、青江・江・景光(長刀)・蜻蛉切(写し)と続き「ここは審神者向け展示室…?」


浮世絵ではシレーっと写楽が展示してある。

あのぅ……浮世絵展だとメインになる作品を普通に展示しないでいただけます?心の準備できていないから3度見しましたよ?


1Fに降りたら、そこにも刀剣の間があった。

鳴狐・毛利藤四郎・骨喰藤四郎(写し)と、東博さん全力展示してはる。

獅子王がいないのは、名古屋・徳川美術館へ行ってたからかな。


虎徹・光忠・肥前忠吉の刀剣、鍔や目貫・小柄・笄(めっちゃ細工が細かいモノ)もある。


なにこれ、審神者への接待???
(お心遣い、本当にありがとうございます)


長義のルビを「ながよし」にしていた東博さんを愛した。


そうやねん「ながよし」だよね!(硬い握手)

山鳥毛も「やまとりげ」だよね!(謎のこだわり)



再び平成館へ抜けて「考古展示室」の土偶・埴輪を愛でる。


みんな大好き遮光器土偶ちゃん(かわ♡)


ハート型土偶ちゃんに、完全体の遮光器土偶ちゃんもいる。

どうしてこんなにカワイイの!




東博さんへ

国宝展の埴輪と土偶ぬいぐるみが売り切れで購入できなかったので、ミュージアムショップに通年で置いてください。

次にお邪魔したときは、スキップしながらレジに向かいます。


オタクより




あと。根付をどこで見た?

本館?平成館??どっちも???(見過ぎで記憶が混ざる)

人間業とは思えない超絶細かい細工が意味不明過ぎてキレそうになった根付たち。


閉館時間が迫ってきたから駆け足で「東洋館」「法隆寺宝物館」「表慶館」をまわってタイムアップ。


こいつ…動くぞ!


東博で、ゴジラやガンダムを見る日が来るとは思わなかったよ。



今回も黒田記念館や庭園にたどり着けなかったし、時間あまったら国立西洋美術館・常設展のモネを見に行こうとか、どうしてできない予定を立ててるのよ。ムリだってわかってるでしょ!



東京国立博物館創立150年記念のコピーが「150年後もお待ちしています。」


すごく、良いですよね。


150年後は今回の展示を見た人たち・都合がつかず見れなかった人たちもこの世界にはいない。

それでも「この場所」で収蔵品たちは待っている。


美術館・博物館へ行くのは自分の趣味ですが「文化財保護」でもあると思っています。


150年後も、次の1,000年も、同じように文化財が守られ・愛されていることを願っています。




正門近くにポケふた


東博さん正門近くにはポケふたがありますよ。

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします◝(⑅•ᴗ•⑅)◜