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そう言うのなら

「うたさんは作家さんなんですよ」

そう言って彼は私をみんなに紹介した。

作家と名乗るにはおこがましいほどに低空飛行し続けている私を。

「書いてよ」

そう言って自己満足だった私の世界を広げてくれたのも彼だった。

私は彼のもつ世界観が好きだ。

彼の作品に何度心を動かされたことか。

何度泣かされたことか。

そんな彼が私のことを作家だと言う。

今日も私は頭の中に文字を巡らす。

彼の前では作家で在るために。

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