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京都の観光コンテンツ力について。

こんばんは。コロナ禍で日本全体における観光客の往来が減少している今日この頃。特に、インバウンド観光客が集まる一大観光地である「京都」は鎖国政策により大打撃を受けています。

さらに追い打ちをかけるかのように、日本全土で「まんぼう」が発令され、ますます外出しづらい環境となりました。

今日は、偶々諸用で京都にお邪魔しているご縁もあるので、具体的な数値をもとに、京都の「観光力」がどれぐらい変化しているのか、分析してみたいと思います。

1.  観光客(入洛客)の増減

京都府HPによると、令和2年(2020年)の観光入込客数は約1,626万人であり、令和元年の入込客数(約2,078万人)から前年比78%と大幅に減少していますね。

また、観光客減少に伴い、観光消費額も減少しており、令和2年が約603億円だったのに対し、令和元年の観光消費額は約909億円と前年比66%となっております。

2.  増減の要因(エリア別に分析)

続いて、減少の要因ですが、まず第一に「新型コロナウイルス流行に伴う外出規制等の影響」というのは間違いなくあると思いますが、ここではそれがどのセクターでどう影響しているのか、考えてみることにします。

まずは、下記のグラフをご覧ください。京都の観光地は大きく4つのエリアに分けることができますが、竹の里・乙訓エリアを中心に、全エリアで減少傾向であることが読み取れます。

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それぞれのエリアについて、個別にみていきましょう。

竹の里・乙訓エリア


観光入込客数は大きく減少した一方で、大河ドラマ放映に伴いメディア露出が増えた明智光秀ゆかりの地(長岡京市)などでは、観光入込客数が増加した地点もあります。

お茶の京都エリア


観光入込客数は大きく減少した。一方、ハイキングコースやキャンプ施設、ゴルフ場など屋外利用の施設では、観光入込客数が増加した地点もあります。

森の京都エリア


観光入込客数は大きく減少しました。一方令和2年1月にサンガスタジアムや大河ドラマ館(亀岡市)そして福知山光秀ミュージアム(福知山市)がオープンしたこと、大河ドラマ放映に伴い明智光秀ゆかりの地(亀岡市、福知山市)のメディア露出が増えたこと、屋外施設、自然体験が好まれたことなどにより、観光入込客数が増加した地点もあるります。

海の京都エリア


観光入込客数は大きく減少した一方、開設した海水浴場では、屋外での観光形態が好まれたことや、開設中止した他の海水浴場から利用客が流入したことなどにより、観光入込客数が増加した地点もあります。

このように、各地域ばらつきはありますが、厳しい状況であることには変わりません。観光業界が立ち直らないと再建は難しいかと思いますので、なんとか状況が改善されることを祈念してます。

それではまた。



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