「虹色ミラクル」とアイドルマスターミリオンライブ! 〜ミリアニ第9話に寄せて〜


はじめに


みなさんこんにちは、galax(@f5533_shiny)です。
アイドルマスターミリオンライブ!のアニメ、地上波で絶賛放映中ですね。この記事が上がる頃には第9話「もうひとつのバトン」が放送されたはずです。
ここで示唆されている「もうひとつのバトン」は、言わずもがなミリオンスターズのみんなが繋いできたバトンとは別のバトン、つまり「765プロの先輩である765PRO ALLSTARSから繋がれたバトン」です。9話の内容と照らし合わせれば明らかですね。第1話にあるASのライブシーンを見て未来ちゃがアイドルのを志すシーンなどと合わせて、ミリオンライブのアニメは「765ASからの継承」が大きなテーマの一つとして掲げられていると思います。

  • さて、765AS→ミリオンスターズへの継承というテーマを語るにあたって、決して外すことのできない楽曲が存在します。果たしてそれはなんでしょうか。

  • もちろんそれは、

  • M@STER……!!!!


画像はコロムビア公式サイトより引用

……ではなく、

画像はコロムビア公式サイトより引用

……そう、虹色ミラクルです。個人的にはこの楽曲、同じムビマスの楽曲(M@STERPIECEは主題歌、虹色ミラクルはEDテーマ)にも関わらずM@STERPIECEに比べてフィーチャーされる機会が少ないように感じます。しかしこの楽曲、実はミリオンライブへの継承というテーマを語るにあたって非常に重要な要素を持っています。この記事では虹色ミラクルに込められたメッセージを、ミリオンライブの楽曲とも関連づけて紐解いていきたいと思います。


ムビマスとミリオンライブ※ムビマスのネタバレ有


とはいえ、まずは虹色ミラクルが使われているムビマスとミリオンライブ!の関係性について復習していきましょう。
ムビマスこと『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』は、2014年1月25日に全国公開された映画です(来年で10周年!)。
この映画とミリオンライブ!の関係性は、言わずもがなミリオンライブで初登場のアイドルが映画にも出演している点でしょう。GREE版アイドルマスターミリオンライブ!のサービス開始が2013年2月27日であったため、その宣伝も兼ねてでしょうか。
矢吹可奈、北沢志保、箱崎星梨花、望月杏奈、七尾百合子、佐竹美奈子、横山奈緒の7名がバックダンサーとして登場し、物語の流れにも大きく関わってきます。その経験はミリアニでも言及されている部分なので、ご存知の方も多いと思います。このように、ムビマスとミリオンライブ!には(今更かもしれませんが!)浅からぬ繋がりがあります。

虹色ミラクルとUNION!!


このような背景がありながら、自分は未だ虹色ミラクルとミリオンライブ!の関係には気づかず、「虹色ミラクルあまりにいい曲すぎて横転しとる」などのクソつまらん投稿をしていました。そんな折、ニコニコ動画である一本の動画を見つけたのです。

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm33440070


内容としては、虹色ミラクルとミリシタ一周年楽曲「UNION!!」を同時に再生してみた、というものです。聴いてみるとすぐわかる通り、なんとサビの部分のコード進行が一致しており、同時に再生しても全く違和感がないのです。こんなことが偶然に起こるはずがありません。
そこで自分は、「こんな仕込みをするくらいなんだから、もしかしたらミリオンライブ!サイドにとって虹色ミラクルはとてつもなく大切な歌なんじゃないか」と初めて気づいたわけです。こうして、自分なりにミリオンライブ!と虹色ミラクルの関連性を考察し始めました。

虹色ミラクルとThank You!


考察し始めると、"答え"はすぐに出てきました。

Morning!
ぱっと 飛び起きて「おはよう!」
ほら見て ステキな出会いの予感の青い空

765 MILLIONSTARS『Thank You!』より

窓を開けよう 虹が見える
明日はラッキー!の兆(サイン)だよね♪

765PRO ALLSTARS『虹色ミラクル』より

おいやってんだろこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
Thank You!は言わずもがなミリオンスターズが歌った最初の楽曲です。つまり、アイドルとして駆け出したばかりのミリオンスターズが見上げる空は、なんの光もない、その代わり真っさらで新しい希望をいくらでも描けそうな青空であるのに対し、アイドルとして輝きを手にし、その向こう側を目指していくASが見上げる空は、虹色の輝きに溢れた空という対比構造が眠っていました。気づいた時は鳥肌が立ちました。
さらに、「明日はラッキーの兆(サイン)」とわざわざ漢字を用いているのは、ミリオンライブの名前にもある「百万」を二乗すると「兆」にまで届く、すなわちASのみなさんがミリオンスターズよりも一回りぶん先を走っているという示唆ともとれます。
順序的にはムビマス公開よりもThank You!のリリース(2013年4月24日)のほうが早いので、どちらかというと「虹色ミラクルはThank You!を強烈に意識した楽曲」という方が正確です。虹色ミラクルは、自分たちの後を追いかけてくる、仲間に加わってくるミリオンスターズのことを明確に意識した楽曲だったわけです(そもそもCパートでThank you!って言ってるし)。
そう考えると、虹色ミラクルでサビ終わりに繰り返されているフレーズ「初めて会う未来へ」はもちろん未来ちゃ、すなわちまだ見ぬ新たな仲間たちのことも念頭においたフレーズになっているということでしょう。
さらに、虹色ミラクルには下のようなフレーズがあります。

この右手に憧れを そう左に情熱を
握りしめ また駆け出そう

765PRO ALLSTARS『虹色ミラクル』より

これと、ここまで取り上げてきたThank You!とUNION!!にあるフレーズを比較します。

Thank you for…
ようこそ 私たちのステージ
この情熱 とめられない!
コール 響け

765 MILLIONSTARS『Thank You!』より

流した汗と涙が"ひゃくまんパワー"
アコガレだって超えられる

765 MILLION ALLSTARS『UNION!!』より

虹色ミラクルに「憧れと情熱を抱いて駆け出す」というフレーズがあり、それに対してThank You!には「情熱」、UNION!!には「憧れ」という要素がそれぞれ含まれています。つまり、この二曲によってミリオンスターズも情熱と憧れを抱き、先輩たちを追いかけて遥かな高みへ駆け出す、というメッセージが込められています。いい話!

最後に

いかがだったでしょうか。このように虹色ミラクルは、765ASとミリオンスターズの繋がりを論じるにあたって必要不可欠な曲でした。これからも765ASから、ミリオンスターズから、そして765 MILLION ALLSTARSから目が離せないですね!

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