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【TLP紹介】韓国朝鮮語

東大前期課程で開講されているTLP(トライリンガル・プログラム)、「ちょっと興味あるけど、TLPの情報が全くなくて決めかねている...」「TLPって具体的に何をするんだろう?」と思っている人は多いのではないでしょうか?
そこで、UT-BASEは知られざるTLPの全貌をまとめた記事を作成しました!記事に掲載されている情報は全てTLP履修生または修了生の経験談に基づいています。ぜひ、皆さんの後悔のない選択にお役立てください!

以下の記事は2018年度韓国朝鮮語TLPの情報に基づいて作成しています。年度によって制度や手続きが変更される可能性がありますのでご注意ください。

履修までの流れ

入学時の韓国朝鮮語TLP履修までの流れはは以下のようになる。(ただし、年度によってそれぞれの時期は変更される可能性がある。)

3月第2週ごろ 合格手続き→この時にTLP履修申請を行う。
3月第3週ごろ TLP履修許可通知:インターネット上でUTokyo Accountが公開され、それと同時にTLP履修の可否が通知される。
4月第1週ごろ TLP担当教員から履修すべき科目などについてメールで通知が来る
4月第2週ごろ TLP科目開講・ガイダンス(語学研修や継続要件についての説明を受ける)
4月第4週ごろ 履修登録(TLP科目でも履修登録が必要)

クラスについて

TLP生はそれぞれ自分のクラスに所属しながら、TLP生向けの授業のみ文一〜理三のTLP生とともに受講することになる。韓国朝鮮語TLPは例年1学年の履修者数が1桁台で、履修者数やその科類は年による変動が大きい。2018年度の場合、1Sセメスター(1年前期)時点で1学年の履修者が5人で、そのうち文一が1人、文三が2人、理三が2人だった。各授業のコマ数と受け方は以下のようになっている。
(1S=1年Sセメスター=1年前期、1A=1年Aセメスター=1年後期)

韓国朝鮮語一列・二列【1S:週2コマ, 1A:週1コマ】…自分のクラスで受講
韓国朝鮮語初級/中級(演習)【週1コマ】…TLP生と受講
韓国朝鮮語初級/中級(インテンシブ)【週2コマ】…TLP生と受講


TLP生の雰囲気(2018年度の場合)

少人数ということもあり、TLP生同士の仲はよく、3年生になってからも繋がりがある。また、TLPを担当している教員の人柄がよくコミュニケーションが取りやすかったため、教員と学生との仲もよかった。TLP生同士で韓国料理を食べに行くこともあり、教員が2SのTLP修了時に新大久保で韓国料理を食べに連れて行ってくれたこともある。

韓国朝鮮語を将来的に仕事などで使おうと思ってTLPを受講している学生は少なく、韓国朝鮮語を楽しんで勉強したいと思っている学生が大半。

2018年度にTLPを履修した5人のうち4人は海外在住経験があった。

授業・履修について

履修するコマ・時間割
TLP生が受講する韓国語の授業は以下の3種類存在する。
①(基礎科目・必修)韓国朝鮮語一列・二列【1S:週2コマ,1A:週1コマ,2S:なし】…自分のクラスで受講
②(総合科目L系列・必修)韓国朝鮮語初級(演習)/韓国朝鮮語中級(演習)【週1コマ】…TLP生と受講
③(総合科目L系列)韓国朝鮮語語初級(インテンシブ)/韓国朝鮮語中級(インテンシブ)【週2コマ】…TLP生と受講

韓国朝鮮語初級及び中級に関しては、1年生=初級、2年生=中級を受講するように定められている。いわゆる「TLP科目」と呼ばれる②③の授業に関しては、1Sは履修する曜限が指定されているが、1Aセメスター以降は受講者に「どの曜限が空いているか」のアンケートがとられ、そのアンケートの結果開講曜限が決定される。また、受講者の履修の都合からセメスター中に開講曜限が変わることもある。

1年生のSセメスターは週5コマ、Aセメスターは週4コマ、2年生のSセメスターは週3コマ韓国朝鮮語の授業を受けることになる。

TLP科目などの内容・難易度
韓国朝鮮語TLPの科目は演習・インテンシブともに日本語の話せる韓国朝鮮語ネイティブの教員が担当し、授業は日本語と韓国朝鮮語で行われる。演習とインテンシブでは異なる教科書を使用し、演習では必修の復習・発展的な文法の習得・発展的な文章の読解などリーディングやスピーキングに重点をおいた内容を扱い、インテンシブでは日常会話などリーディングやスピーキングに重点をおいた内容を扱う。

成績・試験について
成績は期末テストの他、毎週行われる小テストや出席率・授業態度も加味して決定される。期末試験はペーパーテストでリーディング・リスニング・ライティングの能力を測り、教員と1対1の面接試験でリスニング・スピーキングの能力を測る。試験問題は授業や教科書をベースにしており、難易度はそれほど高くない。

勉強面での負担については、小テストが毎週あることや1限に授業が開講されることは大変だが、授業をきちんと受けて教科書を読むなど復習を行っていれば成績はくる。授業外での勉強時間は人によるが、1日1時間半、テスト前日は2-3時間勉強したという人もいる。

継続及び編入について

継続要件
・韓国朝鮮語の授業で全て優以上もしくは韓国語検定で一定の成績を収める
・英語一列の成績がG1(≒全履修者の上位10%以内)
※1SでG1以下になっても1AセメスターでG1相当の点数を取ればそれ以降の継続受講が認められる。もしそれでもG1相当の点数が取れなかった場合はTOEFLで一定の点数を取得することが求められる。(※ただし、これは韓国朝鮮語TLP初年度である2018年の情報であるため、継続要件が履修者の成績に応じてある程度柔軟に変更されていた可能性がある。)

編入要件
韓国朝鮮語TLPの編入希望者は以下の要件を満たしている必要がある。その上で、口述試験による編入試験を受験し、それに合格すればTLPに編入することができる。
・韓国朝鮮語一列・二列(文系の学生は初級(演習)も)の成績がともに「優」以上であること
・英語一列の成績がG1相当と認められること
2020年度1AセメスターのTLP編入詳細はこちら→http://www.c.u-tokyo.ac.jp/zenki/news/kyoumu/tlp_korean_20200819.pdf

継続する人・編入する人の割合
2018年度の場合は編入する学生はいなかった。またTLPを受講した5人の中で終了したのは2人で、意欲がついて行かずにTLPの受講を取りやめた学生や継続要件を満たさなかったために受講できなかった学生が存在した。


メリット・デメリット

メリット
・韓国朝鮮語を勉強する習慣がつき、必修の試験勉強においても焦らずに済む。また、楽しんで韓国朝鮮語を勉強することができる。
・少人数クラスなので、仲のいいコミュニティができる。また、教員と仲良くなることもできる。
・TLP科目の開講曜限がフレキシブルなので、他の言語のTLPに比べて履修の自由度は高い。

デメリット
・コマ数や授業外での勉強時間を考慮すると、語学の勉強の負担はそれなりに大きい。
・韓国朝鮮語を将来使用することというよりも楽しく韓国朝鮮語を勉強することを主眼に置いている学生が多いので、他の言語のTLPに比べて、ハイレベル志向は薄いかもしれない。

海外研修・その他

海外研修 
内容:韓国の大学で韓国語の授業を受講する
期間・時期:2S夏休みに2-3週間
費用:大学から費用補助が出る
韓国朝鮮語TLP生でも海外研修に行かないことがあり、この場合は非TLP生も海外研修に参加できるようになることがある。

その他
検定試験の費用補助など
韓国語検定試験を2S終わりに受験し、その費用は大学が負担した。(ただし、これは海外研修に参加しなかった学生に向けた措置であるため年度によって異なる可能性が高い)


内部の本音

韓国朝鮮語TLPでは授業でゲームをしたり映画を見たり、授業の時間を使ってご飯を食べに行ったりすることもあるなど、楽しく言語を学ぶことを大事にしています。少人数だからこそ楽しく勉強できるため、実用性よりも楽しさを重視している人や、語学が苦手だと思っている人にこそチャレンジしてほしいです。

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