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『夢をかなえるもう』

はじめにを大公開!

はじめに 

『夢をかなえるもう』というタイトルの本書を手に取って頂きありがとうございます。
「『もう』そろそろ夢をかなえたい!」という気持ちのある人に是非、読んで欲しい本です。本書はYouTubeチャンネル「令和の虎」Tiger Funding(以下「令和の虎」)から生まれました。

そのため私の出演回を未視聴の方や既に内容を忘れてしまった方は「はじめに」を読んだ後、私の出演回を視聴して頂くと内容がより理解できると思います。

 本書を手にした人の中にはベストセラーになった『夢をかなえるゾウ』(文響社)という本を既読の方も多いでしょう。念のために書いておくとガネーシャという関西弁のゾウの神様が出てくる話です。ある日、私はゾウの次はモーと鳴く「牛」の話を書いたら売れるんじゃないかと思いました。言わば初めにタイトルだけ決まった本の企画でした。結果的にこうして出版されることになった本書は牛の神様の出てくる小説ではありませんが……。

 虎へのプレゼンでは私が説明するまで誰一人「もう」が牛の鳴き声のことだと思わなかったのは想定外でした。そして冒頭にも書いたように、もうには「もうそろそろ夢をかなえる」の意味があってこちらが本書の主なテーマです。ゾウの方はフィクションですが本書は「現実の世界で夢をかなえる話」です。
 従って本書の著者や登場人物と読者のあなたが実際に会ったり、ビジネスパートナーになったりする可能性もあります。ですから本書を読んで会いたいと思った人には積極的にコンタクトをとってみてください。その行動があなたの夢をかなえることに繋がるかもしれませんよ!

 本書の企画者の私は23才で作家デビューをしたものの45才の昨年になるまで無名でした(残念ながら現在もその状態は続いています……)。そんな45才の夏のある日、衝動的に「令和の虎」に志願者として応募しました。こう書いていて『夢をかなえるゾウ』のガネーシャの課題にも「応募する」というのがあったのを思い出しました。そこで、Kindle Unlimitedで『夢をかなえるゾウ』を再読しました。確かにガネーシャは「人生が劇的に変わる方法」として応募することを挙げています。

「応募いうても、懸賞ハガキを出すような応募ちゃうで。自分自身を世の中にアピールすんねん。起業支援の団体に事業プランをプレゼンしてもええし(中略)とにかく、自分の才能が他人に判断されるような状況に身を置いてみるんや。それをワシは今、応募って言葉で表してるんやけどな」『夢をかなえるゾウ』より
 私が23才で『0から始める幸福論』(彩図社ぶんりき文庫)を出版できたのは作家志望者のための投稿専門誌を標榜していた『ぶんりき』(彩図社)に投稿し採用されたことがきっかけでした。

PR:『0から始める幸福論2022 』発売中!

「令和の虎」に応募した時はガネーシャの言葉はすっかり忘れていたのですが、応募するということの重要性を再認識しました。読者の皆さんもガネーシャが言う意味での応募をしてみてください。
 話を戻します。「令和の虎」に応募してから、わずか「2週間」で前述のプレゼンの日を迎えました。結果的に、こうして本書を出版するという夢はかないました。
 が、出版はゴールではなくスタートです。もっと大きな私の夢は「本書の出版を通じて『無印本命』という言葉を世間に認知してもらうこと」です。無印本命というのは「今は無名で世間的には無印(ノーマーク)の存在だが心の中では自分がNo.1(本命)と思っている人」のことです。その無印本命の人を応援する「無印本命プロジェクト」を私は08年からスタートさせました。でも、その無印本命プロジェクトや代表者の私自体が無名で認知されていません。その現状を打破するため、言わば「売名」のために当時チャンネル登録者数13万人台だった「令和の虎」(現在は70万人を超えている)に応募したのです。
 私の希望金額が100万円だったため「それくらいの金額ならバイトしたら貯まるだろ」という声も頂きましたが、それでは売名にならないわけです。ちなみに、第1話の再生回数は2022年9月時点で29万回を超え現在も再生回数は伸び続けていますので、売名という目的は達成できたと言えるでしょう。
 第1話の冒頭では株式会社晴れる屋代表取締役社長(当時)のトモハッピーこと齋藤友晴さんに「本命の炎がともっている」と言われました。良い滑り出しでした。
 ところが、直後に出演者の名前などが書かれた紙を緊張のあまり踏んでしまいました。あろうことか、そのトモハッピーさんの名前の部分でした……。他にも冒頭で武田塾の創業者である林尚弘A.ver代表取締役社長(当時)を「武田社長」と言い間違えてしまう失敗がありましたが前半(配信で言うと全3話中の2話まで)は概ね笑いをたくさん取れ成功だったと思います。
 逆に後半はシビアな雰囲気になりました(1時間ぶんくらいカットされています)。個人的には「あきらめなければ夢はかなう」と思って生きています。
 もちろん、夢を見ているだけでは現実は変わりません。行動することが大切です。かく言う私は夢をかなえる旅の途中です。そして、夢をかなえるまでこの旅をやめるつもりはありません。
 作家の中谷彰宏さんは『ヒラメキを、即、行動に移そう。』(中谷彰宏事務所)の中で「好きなことをしている人は、『夢はいつ実現しますか』ということは聞きません。どうせ一生やっていくからです」と書いています。
 私も無印本命プロジェクトはライフワークとして一生やっていきます。このように「意識高い系」で、「目に見えた結果が出ていなくても未来の成功を夢見て活動を続けていく」のが人生に対する私の態度です。
 この私の楽天主義的な考え方は「令和の虎」の虎と視聴者共に賛否両論となりました。前掲の中谷彰宏さんの本には「頭にひらめく」→「動く」→「続ける」とあります。最後の「続ける」が「できるかどうか」が夢がかなうかどうかの分水嶺でしょう。「成功者は成功するまでやり続けたから成功した」と言われますが、私も夢がかなうまでやり続けます!
 また話が脱線しました……。最終的に5人の虎から提示された金額は80万円で私が希望した100万円には届きませんでした(all or nothing 方式のため1円でも希望金額に到達しないと資金調達はできないルールです)。この時の私の悔しそうな表情はカメラがとらえていますので興味のある方は実際の映像で確かめてみてください。「これで終わった……」と思ったら救いの手が差しのべられました。映像では、すぐに林社長が人形を出して条件付allになったように編集がされています。
 が、一旦nothingになってから人形が出るまでの間には実は一悶着ありました。本編の3話とは別に配信された「令和のウラ」では林社長の口から「臼井さんは『特別な回にふさわしい志願者ではない』と言われてましたね」という発言が出ています。カットされた部分の内容を知らないと、この部分の意味がわからないと思います。経緯はともあれ、林社長の救いの手により首の皮1枚繋がりました。スポーツの試合で言えば延長戦に突入といったところでしょうか?とにかく、1週間で800冊の予約があれば条件付きallから晴れて完全allになるのです。その条件は決して簡単なものではありませんが夢の実現のためにはクリアしなければいけないハードルです。やるしかありません!この「1週間で800冊予約にチャレンジ」をいかにしてクリアしたかの詳細は本編をお読みください。

 最後に、夢をかなえる上で参考になる言葉を私のお気に入りの本の中から2つ紹介します。これらの言葉を知るだけでも夢をかなえようという意欲が湧いてくるはずです。
 まずは、『アルケミスト 夢を旅した少年』(角川文庫)から。
 錬金術師が少年に「夢が実現する前に、おおいなる魂はおまえが途中で学んだすべてのことをテストする。それは悪意からではなく、夢の実現に加えて、夢に向かう途中で学んだレッスンを、おまえが自分のものにできるようにするためだ。ここで、ほとんどの人があきらめてしまう」と語るシーンがあります。夢をあきらめそうになった時には是非、繰り返し読んで欲しい言葉です。
 次は、私が私淑する故ウエイン・W・ダイアー博士の『9日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる』(三笠書房)で紹介されている小説家ニコス・カザンザキスの言葉です。
「まだ存在していないものを情熱的に信じることで私たちはそれを生み出すことができる。存在していないものは、それを生み出すほど強くは望んでいないということだ」
 この言葉も困難や障害が現れて自分ではイケてると思うアイデアをあきらめそうになった時に読み返すと刺さると思います。私も今後、繰り返し目を通して実践していきます。
 本書には私と縁があった無印本命の人物が、それぞれの立場で夢をかなえた話や、これから夢をかなえる宣言をする話が掲載されています。
『父から子に語る日本人の成功法則』(李白社)のおわりにで渡部昇一さんは
「英雄は英雄伝や歴史書を読んで英雄になるといわれる。ナポレオンが『プルタルコス英雄伝』を読んで発奮したかもしれないが、プルタルコス自身は英雄ではない。(中略)書物というものは著者に関係なく、思いがけない人に思いがけない恩恵を与えてくれるのだ」と書いています。本書は英雄伝ではなく言わば「夢叶伝」です。夢をかなえたい人、夢はあるが一歩前に進む勇気が出ない人の背中を押す一書になればと思います。

2022年7月 無印本命プロジェクト代表 臼井正己
※出演社長の肩書きは私が「令和の虎」に志願した時のままで統一しました。また、本文の私のパートの一人称は僕で統一しています。

9月2日改訂
10月10日に発売開始!無印本命書店で好評販売中!

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