映画日和
9月の三連休初日、久しぶりに映画を観たので感想を書いてみる(ネタバレ注意)
「エイリアン ロムルス」
関連作品の知識
alien(無印)、以下エイリアン1
alien2、以下エイリアン2
AVP
alien isolationism(ゲーム)のRTA、以下ゲームと呼称
結論
バカおもろい
良かった点
・エイリアン1をリスペクト
宇宙の暗闇や星々が嘘くさい、言い換えると昔のSF映画風に見えるところ。エイリアン1に出てきた極悪アンドロイドや宇宙船の機器類とハッチ、主人公が元カレに銃の撃ち方を教わるシーン(多分2)
・ゲームで見た演出
今回の映画序盤、元カレが発煙筒でハガーを誘導して逃げるシーンで思わず「ここゲームで見た!」って言いかけた。元カレはRTA走者だったかもしれない。個人的に一番盛り上がった点。
・納得できる人間性
ホラー映画で話を進めるためにバカ行動するキャラがいない。家族だから、恋人だからという人間臭い納得できる理由で行動するから話に集中できた。
・打たれ弱いアンディ
序盤で人間にボコされる、中盤でエイリアンに蹴飛ばされるシーンでガクガク震えながら泡吹いてたシーンが面白かった。元が作業用だから防御性能なくて当然か。首のキー回して再起動してぇ。
・恐怖演出
胸郭をゆっくり突き破るチェストバスター
血しぶき出産シーン
尻尾と口で顔をえぐられる
神出鬼没に表れて全身が見えないエイリアン
人間から生まれたエイリアンの笑顔etc…
怪我を負った妊婦を囮に格納庫の扉を開けさせようと後方で待機しているエイリアンの狡猾さが一番怖かった。開かないと気づいた瞬間躊躇わず串刺しにするのも素敵
悪かった点
・エイリアンが死ぬ
終盤、主人公が機転を利かせてパルスライフルでエイリアンを倒したシーンで急に怖くなくなった。ホラーでなければ熱いシーンなんだがホラーなので冷めた。
・悪かった点(番外編)
ドルビーシネマの音量大きすぎて終盤で気が散った。音が良質(爆音)
「機動警察パトレイバー the Movie」
結論
昔dアニメストアでアニメ全話、ova、映画1作目を鑑賞したが映画館だと雰囲気が違ってめっちゃ楽しめた。
映画館の音量で聴くBGMかっこよすぎ。自衛隊のレイバーがパラシュート降下するところで既にパンツびしゃびしゃ、かっこいー、素敵ー。無人レイバーのコックピットと開けたところで話が始まるの良いよなぁ!序盤の民間レイバーが街中で暴れるシーン、逃げ惑う住民の1人1人の動きが細かく描かれてて、その熱量にちょっとビビった。他にも背景の建物や、陰影、雨のしぶき、素人があまり喋るべきではないけど丁寧丁寧丁寧に描いててしゅごいわ。シーンごとに全然雰囲気が違う、ガラッと場面が変わる。ただたまに出てくる魚眼レンズみたいな構図なんなのか、監督の趣味だろうか。なんか2でも見たことある。劇場版は1が好き。2はアーリーデイズの焼き増し、キャラデザがあまりにもアニメと違い過ぎて気持ち悪くなる。おれはアニメ厨なんだ。sf、青春、ミリタリー、ロマンス、バイオレンス、刑事物の闇鍋が好き。なんやかんやハッピーエンドになりそうな雰囲気がまた良い。だからそのアニメの雰囲気のままスケールアップした1は好き、2は嫌い、3?知らんなぁ。話を戻す、キャラクターの個性が分かる見せ場が作られてて嬉しい。しれっとヒロミちゃんがクソデカライフルを立射する脳筋描写。マッドポリス、太田語録すこ。声に出して読みたい日本語、「納税者だって優しくしてりゃつけ上がりおって!」。かぬかクランシーを登場させた英断。アニメを観てるといないキャラが気になるからでできたシーンでテンション上がった。熊耳?知らんな、そんなオリキャラ。sightseeing? combat.くっさいセリフだけど好きですわ〜(お嬢様)。かぬかの声がハリがあるから成り立つセリフ。時々ようわからん単語が出てくるが、話の筋がスッキリしてるし、起承転結が明確でバカに優しい。(レイバー暴走→HOSとはなんぞや→エ、ホバ→ドンパチ) 続編の匂わせもなくスパッと終わってきもちぇ。余韻に浸る間もなく終わるので、また見返したくなる。資本主義映画は見習え。
と、ここまで書いたいいがやはり感想がチープだ。映画とアニメしか知らない。パトレイバーを見るにあたり背景知識、主に制作に携わった人間について何も知らない。監督が何を考えて敵を作り、演出を考えたのか、伝えたいことが何かとか知らない。雑誌やテレビに流れる制作秘話インタビュー等は全て公開自慰行為に見えてまともに見れない。でもそういった背景を入れた方が、作品を語る際にレイヤーを切り替えて色々書けるから深みは出るんだろな。見ないんだが。
余談:東映劇場について
・外側
ギラギラのネオン看板、正面の壁に貼られた公開中の映画ポスター、入口横のチケット窓口。ノスタルジーを感じるタイル風のグレーの外装
・内側
分厚い扉、狭いロビー、グレーのカーペット、低い天井、ロビーの真ん中に生える柱、田舎の公民会のような匂いが漂う。スクリーン内は2階席まである映画館というより劇場に近い。傾斜があまりなく、ずっと前に座る人の頭が見える。スクリーンは横に長く、映像に対して端が余ってた。
・会場の雰囲気
自動券売機がなく、受付かオンラインでチケットを買う方式で開始30分前にはチケットを求める人が列を作ってた。列はチケット確認や売店にもできていて、開場まではとにかく混んでた印象。発券、チケット確認、食事の販売が1つずつしかないのが原因だと思う。客の年齢層は高め、40~50代のおじさんとおばさん、あとは家族連れが多かった。オタクっぽい見た目の人は少なく、まともな社会生活をしていそうな身なりの人ばかり。夫婦もちらほら、20~30代はほぼいなかったと思う。男女比は半々程度、結構意外。おばちゃんはどのような経緯でパトレイバーを知ったのだろうか。最初は観る映画を間違えてるのではと考えたが、隣に座ったおばちゃんは鑑賞後に涙ぐんで小さく拍手してた。家でアニメを見るのも良いが、映画館で見知らぬ誰かと観るのも良い。自分の好きなものを好きな人がそこにいる。
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