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【いい道 静岡県 国道1号線 宇津ノ谷の新旧トンネル群編】について補足

※当記事は、上の動画【いい道 静岡県 国道1号線 宇津ノ谷の新旧トンネル群編】で取り上げた内容について、動画内で触れられなかった情報や、のちに判明した情報を提示しつつ、新情報の募集を行うものです。当地について詳しい方も、そうでない方も、コメントよろしくね!


 静岡県藤枝市と静岡市の間に跨る宇津ノ谷峠。ここには、登録有形文化財に指定されている「明治のトンネル」を含む、4世代のトンネルが存在する。これらはそれぞれ有名物件で、今更私が語るまでもないのだが、ちょっとだけ、動画の内容を補足しておこうと思う。

1.大正トンネルの追加施工について

 「4世代のトンネル」における2世代目にあたる、「大正のトンネル」。動画内でみられた姿は、下のようなものだった。

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▲撮影:2017年8月31日(動画の撮影日と同日)

 見ての通り、ガイドポストと、高さ制限を表すために設置された、トラ柄のバーが目を引く風体。バーの真新しさが示す通り、撮影(2017年8月31日)からそう遠くない、最近の設置と思われた。それを裏付けるように……。

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▲撮影:2015年5月6日

 2015年5月に訪れた時の写真。トラ柄のバーに加えて、ガイドポストもないのが分かる。ガイドポストの設置は、歩行者対策だろう(歴代のトンネルを歩いて回る人も割といるようだ)。したがって、これらの設置は、この撮影タイミング以降かつ2017年8月31日以前か。うーん、しかし、無骨な坑門。扁平な形がアツいよね……。


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▲撮影:2017年8月31日(動画の撮影日と同日)

 同種の施工は、宇津ノ谷峠の西側にあたる藤枝市内の、別の小口径隧道にも見られる。こちらの写真は、以下の動画でご紹介した、県道81号沿いの農道に口を開ける「宮ヶ澤隧道」。

 こちらはこの時が初来訪だった為、時期を絞ることができないが、施工の方針が良く似ていることから、一連の隧道補修計画によるものと思われ、宇津ノ谷峠の隧道と同時期の施工と推測される。

 こうした施工は、隧道本来の味を損なう……という考えは、まったく無いと言えばウソになるんだけど、道路構造物の本文は安心安全が第一。いいことだと思う。いやほんとに……。



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