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子供のための資産運用(6):自分の資産背景を踏まえた銘柄選び
こんにちは、と です。
前回は、投資信託の運用先区分を踏まえた、銘柄選びの3ステップについて触れました。
今回は、自分の資産背景を踏まえた銘柄選び。リスク許容の考え方についてお話します。
※ 投資をお勧めするものではなく、私の場合を書き残しています。ご自身で投資する場合は、自己責任でお願いいたします。
資産運用の目的と自分の資産背景
資産運用する際には、目的を必ず明確にしましょう。目的によって取りうる手法が異なってきます。
子供のための資産運用といっても目的は人それぞれです。ある人は、大学入学を見据え教育資金として貯める。や、ある人は、中学や高校入学時に諸々かかる費用にあてるため貯める。はたまた、大学の授業料は、増えた資産の運用益で賄うなどなど。
また、親の資産背景も様々です。運用とは別に、現金で貯蓄も平行して行うや。現金ではなく、学資保険などで備えているなど。
目的と資産背景で、どの程度リスクを取るべきか。リスクをとっても大丈夫かを考えないといけません。
投資信託の銘柄選びは、ただ何となくこれかなという勘や、皆んなかこれを買っているからという選び方をしていると、後悔します。
資産背景を以下3つに分けて、それぞれお話します。
1.子供のための貯蓄をあまりできてない
2.子供のために毎月現金でしっかり貯蓄できている
3.子供のために保険でしっかり備えている
1. 子供のために貯蓄をあまりできていない
子供のための資産運用は、運用する期間が長いため時間を味方にできます。毎月コツコツ積立すると期間が長ければ長いほど、購入金額の値動きの上下動は平均化され、不況などの影響を受けづらくなります。
でも、子供のための資産運用では、増えるよりも守ることを優先することが鉄則だと思うので、現状、あまり貯蓄できていない人には、運用は、お勧めしません。
と、ここまで読んで結局、運用しない方が良いのかと。。。
はい、でも敢えて運用するのであれば、
毎月積み立てでなく、四半期に一度、貯まった金額の4分の1以下を、低リスク、低手数料の銘柄に投資することです。
低リスク=国内債券
低手数料=ノーロード、信託報酬 0.5%以下
例えば、四半期に1度、1万円程度で、eMAXIS Slim 国内債券インデックス あたりに積み立てればよいでしょう。
インフレで現金価値が目減りするリスク分は、抑えられる可能性を持つことができます。
2. 子供のために毎月現金でしっかり貯蓄できている
毎月ある程度の金額を貯蓄できている方、ある程度という所が重要で、ある程度とは人によって基準が異なってきます。自分のなかで、子供の将来を見据え、まあまあ貯めていけていると感じていれば十分です。
そんな方は、子供のための資産運用の目的を明確にしましょう。
目的によって、必要な金額感やそのお金が必要な時期が決まります。時期が定まらない余裕資金・フローティング的な扱いの場合もあります。
目的によって、現金で貯めている金額に、少しだけプラスアルファで増えればよいのか、それとも、リスクをとっても増える方を重視するのかが変わります。
少しだけプラスになれば良い場合は、
日本円現金保有よりも良い利回り=国際債券
カントリーリスクも考慮して=先進国(北米又は欧州、グローバル)
なるべく低手数料=ノーロード、信託報酬1.0%以下
例えば、日興-円サポート か 三菱UFJ国際-eMAXIS先進国債券インデックス あたりで現金で積み立てている一部(例えば25%程度)を配分してもよいでしょう。
現金をまあまあ貯められている、もう少しリスクをとってプラスを狙いたい場合は、
債券よりも利回りと値上りを期待して=株
株の場合、日本よりも海外の方がパフォーマンスが良い そして
どこかの地域集中よりも分散させた方がリスクが低くなるので=グローバル
例えば、三井住友DS-三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド で積み立てもよいでしょう。
3. 子供のために保険でしっかり備えている
学資保険 や 低解約返戻金型終身保険 で備えている方、どちらも基本的に満期になると103~108%位が返戻金として戻ってくると思います。だいたい期間は、10年~18年と長期だと思います。
うーん、戦略難しいですね。保険金の支払いだけで、家計はもう一杯一杯という方も多いかと思います。それであれば、投資へ回さなくてもよいでしょう。保険会社が、裏側で運用してくれていますので、間接的にはではありますが投資している形になります。
まだ余力あるというのであれば、親にもし何かあった時の資金は確保できているので、プラスで積極的にリスクをとってリターンを狙ってもよいかなという感じです。(あくまで自己責任です。)
リスクを大きくとってリターンを狙いたい=国際REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)の中には、年利回りが10%を大きく超えるものもあります。
配当金も再投資に回せば、積み立て金額と合わせて、雪だるま式に元金がふえるため、どんどん資産が増えていくイメージです。
注意事項として、不動産は経済の影響をもろに受ける資産になります。リートを通じて間接的に不動産に投資することになりますので、経済が傾いた際には、リートの価値が大きく下がることも考えられますし、配当も打ち止めになる可能性もあります。
ただ、投資期間が10年から20年と長くなると、その間で好不況のサイクルが一巡し、一度、価値が下がっても、また戻っていることも考えられます。
それらを踏まえた(理解した)上で、投資の判断をする必要があります。
リートの場合、信託報酬料は高め(1.5%以上)です、買付手数料も3.0%以上と高いものもあります。
例えば、直近1年のトータルリターン(基準価格の値上り+分配金)が
18.52% の 三菱UFJ国際-国際アジア・リート・ファンド(通貨選択型)インドルピー毎月決算型 は、
信託報酬料は、1.983%程度、買付手数料は、3.3% と高めです。
毎月積み立てるのであれば、諸経費 特に 買付手数料は安い銘柄がよいと思います。これを踏まえると
日興-ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) か 大和-ダイワ・グローバル・REITオープン(毎月分配型)
毎月分配型の注意点は、運用益を分配している場合と、資産(集めた資金)を切崩して配付している場合(特別配当)があるので注意してください。
安定して配当を出していても、購入する検討の銘柄が特別配当ばかりしていて、なおかつ基準価格が下落の一途の場合は、候補から外しましょう。
その他
債券、株、不動産をミックスさせた投資信託もあります。
例えば、日興-財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型 は、債券、株、不動産に 2:1:1 の配分で投資してくれます。
投資信託のメリットである、分散投資の効果を十分得たいのであれば、上記のような、バランス型の銘柄もよいでしょう。ただし、バランス型の銘柄は、手数料が高い傾向にあるので、あまりに高い手数料の銘柄は候補からはずしましょう。
次回は番外編を私の場合をお送りできればと思います。
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