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子供のための資産運用(5):投資信託の選び方

こんにちは、と です。

前回は、少額(数千円)から長期投資を始められる投資信託の仕組み(主にお金の流れ)について触れました。

今回は、投資信託の運用先、運用方法の分類についてお話します。

※ 投資をお勧めするものではなく、私の場合を書き残しています。ご自身で投資する場合は、自己責任でお願いいたします。

投資信託が集めた資金の運用先の種類(区分)

投資家(皆さん)から集めた資金を委託会社(運用会社)は、様々な投資先を分散し、利子・配当を得たり、値上がり益を得て、得た金額を皆さんに配分してくれます。

投資信託の銘柄により、どのような「トコロ」に資金を投資するかで大まかな分類がされます。「トコロ」というのは、株や債権、不動産といった投資区分 や 日本、アメリカ、新興国 といったロケーション区分、AI や バイオ、宇宙 といったテーマ区分など、さまざまです。

これらの区分が単一で設定されている銘柄や、複数の区分(例えば、新興国の株で運用)の組み合わせで投資先が設定されている銘柄があります。

投資信託の銘柄の投資先の特徴をおさえていないと。利益は少なめでも安全に資金を運用したいとか、安全資産は別で確保してあるからリスクをとっても利益を狙いたいなど、自分の投資スタンスに合った投資信託の銘柄を選べません。

参考に大手ネット証券の投資信託の検索条件にみる区分を載せておきます。

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投資信託の選び方 ステップ1/3

自分の投資スタンス(どれぐらいリターンを狙うのか、どれぐらいリスクをとれるのか)に合った投資信託の銘柄を選ぶ方法は、シンプルに考えると以下の図のような組み合わをもとに考えます。

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投資区分に関し

一般的に値上がり益(キャピタルゲイン)を考慮しないで、配当益(インカムゲイン)だけのリターンを考えると以下の順になります。

  債券 < 株 < リート(不動産)

値上り益(キャピタルゲイン)も考慮すると、投資先の企業が順調に成長することなどを考えると、以下になります。

  債券 < リート(不動産)< 株

投資信託の運用方針により、成長株に積極的に投資するものや、従前の安定企業に投資するものなど、それぞれです。

成長株に積極的に投資する投信信託は、「リート < 株」を狙いますし、安定株に投資する投資信託は、「株 < リート」となります。

地域区分に関して

地域によりリスクの高低がことなります。一般的に以下のようなリスク順になります。

  国内 ≦ 先進国(アメリカやEU諸国) < 新興国 

リスクの高低に関わらず、地域を指定している投資信託もあります。

  アジア(日本除く)、中南米、オセアニア、ヨーロッパ など

日本以外に投資する銘柄の場合、為替ヘッジのありなしも選択できる場合があります。為替変動リスクを極力回避するように運用するのがヘッジありになります。

ヘッジありの場合、為替変動リスクは低減できますが、投資信託内で為替ヘッジのためのコストがします。その分、リターンが減ります。

まとめると、投資区分と投資地域の2軸の組み合わせで「リターンとリスク」がおおよそ決まります。以下に図を示します。

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投資区分の債券、株、リートに分散する銘柄や、地域もグローバルに分散する銘柄もあります。

投資信託の選び方 ステップ2/3

2軸で組み合わせを決めたら、次は アクティブ運用かインデックス運用かを選択します。

手数料のみに注目すると、アクティブ運用は手数料が高く。インデックス運用は手数料が低い。傾向があります、

アクティブ運用の場合、ファンドマネージャーという役割の人が投資先を調べ、投資に値するか分析し投資判断をします。その調査費用として手数料が高めになります。

一方、インデックス運用は、ある指標(日経平均株価)に連動するように投資先を決定(売買)します。アクティブ運用のように調査や分析費用が掛からないため手数料が低めになります。

安定性や手数料の安さを求める場合は、インデックス運用の銘柄を、積極的な値上り(高配当)を狙う場合は、アクティブ運用の銘柄を選択します。

投資信託の選び方 ステップ3/3

長期で投資信託へ投資する場合、その他で気にすべき点は純資産の額と増減です。

純資産が極端に少ないと、外部環境(経済)の変動に追従できずに基準価格が大きな影響を受けたり。場合によってはその銘柄が強制的に償還(運用停止、解散し、その時点の基準価格でお金が払い戻される)されてしまうこともあります。

長期で安定して運用するには、ある程度の純資産を有している銘柄かつ、純資産が減っていっていないかも大切な判断ポイントです。

具体的な銘柄の選択例は次回へ。

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