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子供のための資産運用(4):長期運用先としての投資信託

こんにちは、と です。

前回は、子供名義の証券口座開設について触れました。

今回は、少額(数千円)から長期投資を始められる投資信託の仕組み(主にお金の流れ)についてお話します。

※ 投資をお勧めするものではなく、私の場合を書き残しています。ご自身で投資する場合は、自己責任でお願いいたします。

投資信託へ投資した際の諸手数料

投資信託へ投資した場合、様々な手数料が掛かります。その手数料を理解・把握していないと、せっかく得た配当(分配金)や売却益が減ってしまいます。長期で運用した割に増えなかったなぁ。や、場合によっては手数料分で赤字になってしまいます。

かく言う私も、27才から約10年間運用した投信信託は、トータルリターン8%でした。預貯金と比較すれば高パフォーマンスですが、10年も運用して8%とは、私のなかでは失敗にあたります。

原因は、銀行が取り扱っていた ”手数料が高い銘柄” から選択してしまったことです。

投資信託へ投資する場合には、いくつかの手数料が掛かります。それを順にみていきましょう。

1.買付手数料

購入する際に、販売会社へ支払う手数料です。

購入金額に対して 0% ~ 4% 程度

0%は、ノーロードと表現され、買付手数料無料です。

同じ銘柄の投資信託でも、販売会社(銀行や証券会社)のちがいで、手数料が異なります。

例えば、ニッセイ日本インカムボンドを購入した場合

 みずほ銀行では、1.08%

 SBI証券では、0%(ノーロード)

2. 運用管理費用(信託報酬)

投資信託を保有している期間、委託会社へ支払う費用(手数料)です。

委託会社の決めた信託報酬ルールに則り 年0.1% ~ 3% 程度。

こちらの手数料は、資産を委託している会社(お金を取りまとめて投資信託として管理している会社)に支払われます、どの証券会社・銀行で購入しても、信託報酬は同じです。

(実際には、信託報酬額から、委託会社と販売会社と実際の運用実行している会社へ分配されます。)

ニッセイ日本インカムボンドの場合、10年もの国債の利率に連動して、

0.1566% ~ 0.9180% 間で 年ごとに決定されます。

3.信託財産留保額

解約時または購入時に徴収され、信託金に留保されます。

信託金に積み増されるので投資信託としての安定性を一定にたもつ働きがあります。

購入時又は解約時の基準価格に対して、0% ~ 3.5%程度

ニッセイ日本インカムボンドの場合、0%です。

4.解約手数料

解約時に販売会社へ支払う手数料です。

解約手数料を設定している販売会社・銘柄は少ないようです。

ニッセイ日本インカムボンドの場合、SBI証券では、0%です。


投資信託のお金の流れの例

ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)を例にして、お金の流れを図示してみたおと思います。

※ 税金は考慮していません。また、簡略化するために投資信託の基準価格の変動も考慮していません。細かい数字も適当に丸めています。

図左下からスタートです。

画像1

販売手数料は、1.08%

信託報酬料は、0.7776%

信託財産留保額は、0%

この図を作るにあたり、ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)を調べましたが、過去1年(2019年9月21日現在)の運用パフォーマンスは凄いですね。基準価格も大きく下がっていたりはしません。それでいて

分配金利回りは、 18.72%

分配金利回り と 基準価格、トータルリターンなどの話はまた今度としたいと思います。


話を戻し、諸手数料は、投資信託で投資をする際、一般的には安い・低い方が良いとされています。

そのため、お勧めの投資信託をネットで検索すると、概ねインデックスファンド があげられていることがほとんどです。

その中でも、三菱UFJ国際投信 の eMAXIS シリーズ が有名です。

信託報酬が、0.12~0.15%程度と非常に安く抑えられています。

eMAXISシリーズは、分配金は出さずに、基準価格の増を狙っている銘柄です。

シリーズ内の銘柄にもよりますが、先進国株式インデックスの場合は、3年間で基準価格が20%程騰っています。

でも、先程の図でみた、ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)の年18%のリターンを見てしまうと、3年で20%UPが霞んでしまいます。

何がここまでの違いを生むのでしょうか。

手数料が安いというだけで、無条件に銘柄を選んでしまうと、得られる利益に大きな違いを生み出します。

手数料が安い以外の 銘柄毎の違い・特徴を把握したうえで選択しなければ、上手く資産を増やすことができません。

投資信託の運用先・運用方法による違いの話は次回へ。

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