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自分の居る層。   沖縄本島編

去年は家族でたくさん旅に出た。そのうちの一つの旅。
6月の沖縄2週間の旅。
本島に1週間滞在して、そのあと石垣島へ。

本島滞在ですごく印象に残った、その一つの話。

私は沖縄本島に行ったのは初めてではない。
何度か来ている。


けど今回初めて、青い海を見た。

浜比嘉島で泳ぎ、道の駅で魚を食べて
首里城に行き、やちむんを買って美味しいランチを食べた。


嘘みたいだ。


それまで私の目に映る沖縄の浜は
どこも茶色や黒に濁った海水(血ね)で
焦げた遺体や身体の一部がゴロゴロと転がっていた。

ここで詳細を語ることは避けるけど
行く先行く先で戦の傷痕があって、
まだ戦の悲しみは続いていて
焼け野原で、燻っていて、どこも重く悲しい場所だった。

その犠牲者の慰霊と遺る想いの浄化のために
現地のユタさんに呼ばれ、仲間と幾度となく訪れていたのだ。
滞在中は早朝から夜まで、休む間もなく走り回っていた。


そんな訳だから、黒い海はあれど
青い海なんて見たこともなかった!
(美味しいものは食べたぞっ)



んがっ!
今回はどうだ。

青い海!!
白い浜っ!!!!
首里城に、やちむん!!
ドライブしてのんびり綺麗な景色を見た。

タコライスに、沖縄そば、A&Wハンバーガー、ルートビアに、島らっきょうに、山盛り海ぶどうっ
人生初のポーク玉子!
美味しいのもいっぱい食べた。

いっぱい笑って
家族の自撮りいっぱいして
海水浴までしたっ

美しいものをたくさん見た。


これが、同じ沖縄本島での経験なのだ。
嘘みたいだけど。

これが沖縄だったのか!と
こんな沖縄あったのか!!!と心底驚いた。


この差は何だろう。

今回は時間があったから、とか
家族と一緒だったから、では済まない何かがあると思う。


キネ(夫)との共通認識として
普段からよく話す概念のひとつに

「この世は層になっている」

というものがある。


私たちは、この世はミルフィーユみたいに
色んな層で成り立っていると考えている。

言葉で説明するのはとても難しいのだが
主人公は同じ(私)で、層によってそれぞれのストーリーの世界が展開している。

ある層では、沖縄に旅をしていない私たちがいる。
また、別の層では、結婚すらしていない私たちがいるかもしれない。
何万通りの層、それらが全部同時に存在し、同時進行している。
そんな具合だ。

人によっては、それをパラレルワールドと言う人もいるだろう。

今、どこの層に自分がいるかで経験できることが全く違う。
層はそれぞれ毎瞬移動可能。
そして、嬉しいことに
どの層に居るかは自分の好みで選べるのだ。


4、5年ほど前から、私たちは意識的に
動作としての「癒し」が必要な層(世界)から
私たちが居るだけで場が軽くなる、楽しんでるだけで勝手に癒されていく層(世界)を選択してきた。


今回の沖縄本島は
まさにそれが現れた分かりやすい例だと思う。


数年前私が居た層も、まだ沖縄に存在しているだろう。
私たちはその層には居ない、と決めたのだ。


私たちは、この層が好きだ。
けど、
もっともっと軽い層に行きたいと思っている。


その世界ではどんな景色が見えるのか、楽しみで仕方ない。





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