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ウスとキネ 3    本能編

ウストキネのトンデモ結婚ストーリー、続き。

そんな訳で遠くへ引っ越すキネ。
引っ越しとはいえ、業者さんを頼むわけでもなく
自分の車で何度かに分けて荷物を運ぶつもりだったらしくて
意外と関西に戻ってきとったのです。笑

何度か会ってるうちに
自分でも理解しがたい、腹の底から湧き上がってくるあらがえない本能   _| ̄|○

「この人の遺伝子が欲しいっ!!!!絶対要る!!!
 キネの子供を産まなければ!!!!!!」

なんかホンマに順番やら、常識やら、道理やら、意味やら、なんやかんや
色々諸々どりゃーーーっとすっ飛ばして

「この人の子供を産まなければ!!!!
 この人の遺伝子が欲しい!!!」

ですよ。

「遺伝子が欲しいっ」やで??
そんなんある???!!(涙)

自分でもびっくり。理解不能。

ぶっ飛んでます。それは分かる、自覚ある。
だけど、制御も不能。

念をおしますけど、付き合ってもないですからね。

で。
無理を承知でキネに頼み込んだわけです。

「父親のことは誰にも言わへんし、一人で育てる。
 絶対に迷惑もかけないから
 キネの精子をくれ。
 アンタの子供がどうしても産みたい。」

と直談判。笑

自分でもほとほとクレイジーだなぁと思うけど
もーこっちゃ真剣ですよ。
抗えない本能が相手ですから。笑

今思えば
これを面と向かって言われても、ひるまないキネもすごかったなぁ、と。笑笑

そこは身持ちの堅いキネのこと、丁重にお断りされました。

強行突破を企てるも、体力差で失敗。笑

本能撃沈。
(結果的に年末に電撃婚が決まり、無事に息子を懐妊するんスけどね。オホホ)


そんなことがあって、秋。
車で八ヶ岳から京都に帰ったキネにアクシデントが起こります。
当時乗っていたレトロな車が原因不明の故障を起こして、京都に足止め。

これ、故障がなおって、いざ八ヶ岳へ出発しようとしたらまた別のところが故障、
というのを繰り返し、結局ひと月以上関西に足止めされる羽目に。

想定外でぽかんと体が空いたキネと、
必然的に以前よりはよく会うことになったのですよ。

上のトンデモない申し出の一件があったにもかかわらず、
何事もなかったかのように普通に会って、お茶しつつ
世の中の仕組みなんかを話したりして解散、ってな感じ。笑

そこは八ヶ岳へ私が遊びに行っても変わらず、実に安穏。
至って平和な日々。

さて、そんな平和な日々が一変する事件は12月、
私が八ヶ岳へ二度目に行った時に起こったのです。


ウストキネ   4     強引な〇〇編へ続く





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