見出し画像

プレミアリーグが一体どんなリーグなのかを一緒に学んでいく。

私もかれこれ10年以上チェルシーファンとしてプレミアリーグを観て来たけども、そもそもプレミアリーグって最近出来たんだよな〜とか、取り敢えず近年のオイルマネーから放映権料諸々、凄い金額が動いているのだなという事は


一体、どの様な形で今のプレミアリーグが形成されているのか?


と言う恐らく「10年も観てるのにそんな事も知らねぇのか」とプレミアファンから怒号の様に怒られると思いますが、

・サッカーの事あんま良く分かんないよぉって人
・最近サッカー観戦に興味持ち始めました!って人
・プレミアリーグの事なんやかんや観てたけどあんまりリーグの事について詳しくは知らないって人(←筆者イマココ)
・どんな記事か見てみるかぁって人(違っている点あったら指摘下さい)

以上、対象の方は是非一読してプレミアリーグ観戦時に友達や観戦仲間と共に語り合うネタになればと思います。
()を用いて、筆者のちょっとした思いも挟みたいです......。

———————————————————————————————————


1.そもそもプレミアリーグって?

プレミアリーグ(イングリッシュ・プレミアリーグ)は1992年から開始されたイングランドのサッカー・リーグです。

現在、世界中で10億人以上に視聴される。
サッカーの枠を超えて、全世界のスポーツリーグの中で最も人気の高いリーグと言われています。
(いやぁこの時点で化け物級ですね。だからスター選手もプレミアリーグでプレーしたいってちらほら言うわけですな。)

⭐︎リーグの特徴
 激しいプレー、躍動感あるプレー、早いテンポ、得点の多さ、全てのチームがサッカー専用スタジアムを所有しておりピッチとの近さを感じられる
(プレミアリーグを既に御覧になられた方は既に感じている部分でしょう。大体、初めて見た人の第一印象は「シュート怖くね?」である事は分かってる。)

⭐︎リーグの歴史
1885年にFA(英国サッカー協会)がプロチームの結成を認めた。
当時のアストン・ヴィラのオーナーである呉服商ウィリアム・マクレガーがフットボール競技はビジネスとして捉え、有力チームによるリーグを組織する事で試合数を増やしスポンサーを募ることをFAに提案。
提案が受理され、1888年9月に世界初の本格的なスポーツリーグが12クラブによりスタートしました。
(まさかのヴィラのオーナーきっかけとは....。と思った人も少なくないだろう)
(第一次世界大戦より前だからとてつもなく歴史が深いですな。)

画像1

                                (ウィリアム・マクレガーさん。)

-ヒルズボロの悲劇
 1989年4月 ※FA杯準決勝 リヴァプールvsノッティンガムフォレストの一戦でゴール裏の立見席に安全基準を上回る人数が入り、群衆雪崩が発生して、死者96人、重軽傷者766人を出す大事故。
尚、この事故がきっかけとなり、1部リーグ(現在のプレミアリーグ)、2部(EFLチャンピオンシップ)は立見席席を完全に撤廃し、椅子席に変更となった。
※FAカップ.....世界のサッカーカップ戦最古の大会。日本で言うと天皇杯と同じ位置付け。
(プレミアリーグを知る上で知っておくべき事件だと個人的には思ってます。)

画像2

                                    (ヒルズボロスタジアム)
                               ※画像小さくてすみません。


⭐︎プレミアリーグの誕生
1988年、当時起こっていた国営放送BBCが独占的に持っていた放映権を独立テレビ「ITV」との間で放映権契約が成立しましたが、主要クラブが放映権料の分配に不満を持ち、「スーパーリーグ」なる当時のフットボール・リーグからの脱退を模索。結局、立ち上げには至りませんでした。
1990年に「Sky Sports チャンネルが」設立され、イングランドのリーグ放映権争いに参入。
1991年に主要クラブ、リーグとFAによる翌シーズンのTV放映権の入札に向けて協議を重ねた結果、1992年5月22クラブが所属していたフットボール・リーグを脱退。
(尚、この時、ITVはSkyに放映権の入札で負けています。)
新しく有限会社を創設して1992-93シーズンより新シーズンの運営を開始。
事実上のプレミアリーグの誕生。
(こうして放映権問題を経てプレミアリーグが誕生しましたとさ。めでたし、めでたし。)

画像4

                               (1992年当時のプレミアリーグのロゴ)


画像3

                          (現在のプレミアリーグのロゴ)




2,現在のプレミアリーグについて

⭐︎放映権料のお話
現在、プレミアリーグは巨額の放映権料手にしている為、プレミアリーグにいる20クラブはおかしいくらいのお金を貰っています。

テレビ放映権は2016年〜2019年の3年間で95億ユーロ(約1.3兆円)
(どこかの国の国家予算ですか?とツッコミを入れたくなる金額...笑)

2018〜2019年シーズン
放映権の総額は24億5600万8346ポンド(約3413億円)
イギリス国内での生中継の回数やリーグの順位がボーナスとして分配される

リーグTOP4とBOTTOM4の分配金は以下の通り。

1.マンチェスター・シティ 1億5098万6355ポンド(約210億円)
2.リヴァプール 1億5242万5146ポンド(約212億円)
3.チェルシー 1億4603万216ポンド(約203億円)
4.トッテナム 1億4603万801ポンド(約202億円)
——————————————————————————————————-
17.ブライトン 1億574万1728ポンド(約147億円)
18.カーディフ・シティ 1億270万4107ポンド(約143億円)
19.フルアム 1億190万4693ポンド(約142億円)
20.ハダーズフィールド 9662万8865ポンド(約134億円)

(松木さんの「何なんすか?これ?」が出てしまうくらいの金額。)

※因みにリーグの順位は2位でも貰ったお金が1位がリヴァプールな訳は生放送の回数が優勝したマンチェスター・シティより2回多かったから。

ここで、昨シーズンのJ1のTOP4チームをみてみましょう。
※Jリーグ賞金,強化配分金(3年総額),均等配分金(3年総額),その他カップ戦賞金

1,横浜・F・マリノス     22億円
2,FC東京                        11.7億円
3,川崎フロンターレ    7.32億円
4,鹿島アントラーズ  3.985億円

(この差......。DAZNマネーがあるとは言え、最下位ハダーズフィールドと6倍....。しかも相手はテレビ放映権料の分配金だけだと....!?)
(しかし、参考で出したものの世の中には比べてはいけない物は沢山ある。JリーグはJリーグで独自の成長をするのである。)

⭐︎「BIG4」と「BIG6」
プレミアリーグには「BIG4」と「BIG6」と呼ばれる存在があります。
(これはプレミア観戦において大事な事の一つなので覚えておきましょう)

「BIG4」
2000年代に特に強かった4つのチーム、
・マンチェスターユナイテッド
・チェルシー
・アーセナル
・リヴァプール

この4チームで毎年の様にように優勝争いが行われてきましたが、オイルマネー(簡単に言うと、アラブの王族達によるクラブ買収と積極投資)となかなかBIG4を追い越せなかったある2つのクラブの台頭によって「BIG6」と化します。

「BIG6」
・マンチェスターユナイテッド
・チェルシー
・アーセナル
・リヴァプール
・マンチェスター・シティ
・トッテナム

(各チームに関しての記事は追々アップして行く予定です。因みに知らない方に申し上げますと、この6チームの中に首都ロンドンに本拠地を持つチームが3チームいますぞ。)

※このBIG6とめっぽう相性が良いと世界中で有名なクラブがありまして、
「ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ」って言うんですけど、この通称「ウルヴズ」(個人的にはポルトガル代表(仮)と呼んでます。)についてもどこかで触れていければと思います。

⭐︎圧倒的な試合数の多さ
観ている人、実際にプレーしている人、運営でさえも感じている試合数の多さ。
上位チームは以下の試合数になります。

・リーグ戦(38試合)
・FAカップ(8試合)
・カラバオ・カップ(日本で言うルヴァンカップ)(6試合)
・Champions League(10試合) 又は Europe League(11試合)
・その他(クラブワールドカップなどなど)
※()内の試合は最大試合数
※Champions LeagueとEurope Leagueはグループリーグ〜決勝までの試合数

(全てのタイトル取るには62,63試合程やらないといけない訳ですな.....。大雑把に数字出しても多い笑)

3,日本人選手とプレミアリーグ

日本人初のプレーヤーは稲本潤一選手(2001年にアーセナルへローン移籍)
2012年に香川真司選手がマンチェスター・ユナイテッドへ移籍
当時ニュースにも多く取り上げられていましたが、アジア人初となるプレミアリーグでのハットトリックを達成&日本人初のリーグ優勝を経験しました。

2015年に岡崎慎司選手がレスター・シティへ移籍
移籍1年目で降格候補だったレスターがプレミア・リーグを優勝する
「奇跡の優勝」を主力として経験。
※そのシーズンは「ミラクル・レスター」と言われました。
(別記事でミラクルレスターについて書きますね。)

現在は、南野拓実選手(リヴァプール)、吉田麻也選手(サウサンプトン)、武藤嘉紀選手(ニューカッスル)でプレー。
(これを記述していた移籍期間で吉田麻也選手のサンプドリア(イタリア)へのローン移籍が決まりました。ローンなのでまた戻ってきますけどね。)

画像5

                        (記憶に新しいリヴァプール移籍を果たした南野拓実)


番外編,プレミアリーグの今、凄いプレーヤー5選


プレミアリーグにはどういう選手がいるの?と、最近観始めました方とこれからプレミアリーグを見始める方にお勧めしたい今、凄いプレーヤーを「完全個人的観点」で5人紹介致します。
(その他、凄いプレーヤーは天田の数いますので、紹介した選手と合わせて試合をご覧ください)

1, ケビン・デ・ブライネ

画像6

生年月日: 1991年6月28日(28歳)
国籍: ベルギー(代表)
所属: マンチェスター・シティ
ポジション:ミッドフィルダー
特徴:
恐らく、現在のプレミアリーグで「最高のプレイメーカー」であり「最高のMF」である。
長短で意味の分からないパスを繰り出したり、意味の分からない威力のミドルシュートを打てるのが持ち味。
2012年のチェルシー移籍で初めてプレミアの地に降り立ったものの当時の監督モウリーニョ(現:トッテナム監督)から「お前は6番目のMFや」と言われレンタル移籍を決断。レンタル先のウォルフスブルク(ドイツ)で16ゴール20アシストの活躍でリーグ最優秀選手賞を獲得。
再チャレンジとなったマンチェスター・シティ移籍で超覚醒。
受賞歴:
ベストイレブン 1回
アシスト王 1回
この後、ご紹介する選手と共に「チェルシー最大の失態」として私の中で消える事がないでしょう。

小ネタ:試合後に顔が真っ赤になる事で有名。




2,モハメド・サラー

画像7

生年月日: 1992年6月15日(27歳)
国籍: エジプト(代表)
所属: リヴァプール
ポジション:フォワード
特徴:
90分間スプリントして高速カウンターのキーマンとしてここ数年多くの得点を生んでいる圧倒的なスピードと年々上がっていく決定力。
現在、2017-18,2018-19と2シーズン連続得点王。
エジプトの王にしてリヴァプールの王。
デ・ブライネに続いて、何故手放したんだと叫びたくなった私。
2014年1月にバーゼル(スイス)から移籍、チェルシー初のエジプト人プレーヤーになりました。
しかし、加入2年で19試合2得点という成績でチェルシーの御家芸であるレンタルの餌食となりイタリアへ。
イタリアではフィオレンティーナというクラブで活躍したものの色々あって(割愛)今度はローマにレンタル移籍。
その、ローマでは2015-16公式戦で42試合15ゴール6アシストと活躍しあっさり買い取られてしまう。(これがもう失態)
そして、2017年6月にリヴァプールと契約。
ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネと共にプレミア最強の3トップを形成。
受賞歴:
リーグ年間最優秀選手(FWA) 1回
選手が選ぶ年間最優秀選手(PFA) 1回
年間ベストイレブン 1回
得点王 2回

小ネタ:
エジプトの大統領選時に立候補してないのに100万票入るほどの国民的スターでもある。


3,ハリー・ケイン

画像8

生年月日: 1993年7月28日(26歳)
国籍: イングランド(代表)
所属: トッテナム
ポジション:フォワード
特徴:
トッテナムが生んだイングランドのエース。
右足、左足、頭、どこからでも得点可能でこぼれ球への速さやボールキープも出来る万能型ストライカー。
2014−15シーズンからレギュラーとして定着し、以降、毎シーズン2桁得点(しかも15ゴール以上)取り続けている。
最近、怪我がち。昨シーズンも怪我せなければ20ゴール以上取れたかなと思います。
前回のロシア・ワールドカップの得点王でもあります。
受賞歴:
得点王 2回
年間ベストイレブン 4回
最優秀若手選手賞 1回


4,ダビド・デ・ヘア

画像9

生年月日: 1990年11月7日(29歳)
国籍: スペイン(代表)
所属: マンチェスター・ユナイテッド
ポジション:ゴールキーパー
特徴:
1対1やゴールポストギリギリのシュート、誰かに当たって急に変化の入ったシュートを超人的な反応で止めるゴールキーパー。
シュートストップに関しては間違いなく世界一の選手。
2011年からマンチェスター・ユナイテッドに加入して以降、300試合近くゴールを守っている。

小ネタ:
スーパーでベーグル1個パクって警察に止められる。
本人は「車に財布を忘れたから取りに行くところだった」と言っているが...。
警察には流石にストップさせられましたね。



5,アダマ・トラオレ

画像10

生年月日: 1996年1月25日(24歳)
国籍: スペイン
所属: ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
ポジション:フォワード
特徴:
数々いるスーパースターの中で何故彼が入っているのかと疑問に思ったプレミアファンもいると思いますが、彼こそ番外編の冒頭でも言いました「個人的観点」の象徴と言っても良い選手です。笑
(この画像凄い好き。筋肉は裏切らないって絶対言ってる)
今シーズン、プレミアリーグのブレイク選手の1人であり、数々の快速サイドバックを抜き去る圧倒的なスピードと筋肉から分かるように強靭なフィジカルが持ち味。1対1で抜かれた時はイエローカード覚悟で止めに行かないと止められないスピードである。
マンチェスター・シティとの試合ではリーグ戦2試合3得点とシーズンダブル(ホームとアウェイ両方勝利すること)達成に貢献。
皆さんご存知、バルセロナのユース出身。

小ネタ:
トラオレ本人は「僕はウエイトをしたことが無いんだ」と言っているが、逆にトレーニング方法知りたいのだけども。
また、筋肉が肥大化してユニフォームが入らないと囁かれている。



終わりに

いかがだったでしょうか?
サッカーから更にプレミアリーグにフォーカスを当ててリーグ全体の歴史や文化、裏事情までまだまだ私の知らないこと、実はこうだったと間違った知識が沢山あるはずです。
今年、2020年はオリンピックイヤーです。もっと言うならEURO2020というサッカーの欧州選手権もあります。
これらに向けて、更に日頃のサッカー観戦に一花添えられる様な知識を学び、共有していければと思っている次第でございます。

次回もプレミアの知らない世界を一緒に学んでいきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?