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投資家のレベル、その上げ方、限界について 後半

前半

https://note.com/ussi/n/n5287af8ce20c

投資家レベル11-20

 ここでは様々なスタイル、例えばデイトレードだったり、スイングだったり、バリュー投資だったりを試すことが主なレベル上げの方法になる。ここでの経験値を貯める方法は基本的にはオリジナリティを追求せずに自分がいいなと思ったり、マネれそうなやり方を模倣することである。またSNSやブログで自分なりの考え方を発信したり記録をつけたりなどアウトプットをすることでも自身を高めることになると思う。少しくらい間違っていたり、的外れでもとにかく発信した方が絶対にいい。そうした活動で仲間を得て、自分の性質に合った武器を運良く手に取ることができれば、その先に進める道しるべとなる。
 しかしここでも大きく運が作用する。例えば本来自分は短めの時間軸の投資手法が向いていたとしてもたまたま悪い目を立て続けに引いた時、グロース株を扱うのが向いていたとしても、今年みたいにグロースに全く資金が来なかったなど、本来得意なはずの武器を手に取ったけどたまたま相場が悪くて成功体験を積めなかった場合はその武器を手放してしまう可能性はそれなりにある。そうするとその他の向いてない手法を試すことになってしまってうまくいかず、最悪投資そのものが向いてないという判断を下して辞めてしまう場合もあるだろう。もちろん本質的に投資に向いてない人は当然いて、決定的に才能がないその人たちの限界はこのあたりまでとなる。直観的には過半数以上の人たちがここらまで。自分の限界がここだと思ったらインデックスを積み立てよう。

投資家レベル21-30

 環境などの運と才能を持ち合わせこのレベル帯に到達した投資家は相場でお金を持続的に得ることができるようになる。前段階のレベル帯ではロールモデルや本で得られた知識を基にその模倣を目指すことで経験値を貯めた。そしてそれを続けていくうちになんとなくこのやり方でなんかいけるじゃない?のと思える瞬間がくる。この瞬間こそが期待値のフォースを感じ取った瞬間である。記録や発信をして後から振り返れるようにしておくことはこの感覚を主観的にも、客観的にも補強してくれる。ただの模倣であったものが自分のスタイルへと昇華されていく。自分の行いのどこに期待値があるのか認識できるし、拙いながらも説明することができるようになる。もちろん運は依然として大きな一因として影響を及ぼすことには変わりはないがこの段階ではもはや投資でただ単に儲けるということに関して運の割合は大きく低下していく。
 ここでの経験値のため方は個々人のスタイルによって大きく異なる。ある人は企業の開示情報をより多く目を通すことかもしれないし、ある人は四季報を通読することかもしれない、またある人にとっては煽り屋をリスト化して監視して色んな意味で活用することかもしれない。各スタイルによって経験値のため方は多くいく分岐する。ちなみに常識人の限界はこのあたりであり、ツイッターでわけのわからない狂人となりだすのもこの頃である。

投資家レベル31-40

 このレベル帯に投資家は己の投資スタイルを確立し、その投資機会を躊躇なく捉えて実行できる状態と定義する。どういうことかと言うと投資額が1億でも100億でもその額がいくらでも変わらない気持ちで、期待値に忠実にトレードできるということである。なので例えば何十億の資産を持っていても少なかったころと同じくらいのパフォーマンスを出すことができる。普通の人間にはまず無理である。なぜ彼らがそのトレードを実行できるかと言えば、己のトレードに対する期待値の解像度が高いからである。より明確に期待値のフォースを感じ、操ることができるため心理的なストレスが極めて低い。もう少しザクっというと己が勝つことを確信しているからである。
 このレベル帯での経験値のため方は自分には正直よくわからないが、聞き及ぶ限りでは細部にこだわっている印象がある。例えばバリュー投資であれば、単純に安いから、利回りが高いからというだけではなく、過去のデータからこの条件且つ利回りが高い銘柄は上がる確率が9割以上であると言った感じである。あととにかく情報の摂取量が非常に多い。短期トレーダーであればしっかり場中に多くの銘柄を可能な限りフォローしていたり、開示はすべて目を通していたり、四季報のコメントを全部暗記していたり、普通の人が聞くとそこまでやるの無理やろ・・・と言ったことをやっている。このレベルにいる人は常人から見ると大体頭がおかしいド変態である。

投資家レベル41-99

 所謂数千億から兆円クラスの投資家である。日本で言えば村上世彰、孫正義、世界的に言えばバフェットがここに分類される。どうやったらたどり着けるかは見当もつかない。

投資家レベル100

 もしも神が投資したらという便宜上のレベル。人間にはたどり着けません。将来的には量子コンピューターに搭載されたAIなら実現できるかもしれない。

投資家レベルは低下する

 投資家レベルは筋力や体に身に着けた技術みたいな側面がある。一度身に着けたとしても日々しっかりメンテナンスしないと徐々にではあるかもしれないが低下していく。だから1年やめててまた相場がよくなったら戻ってこようと言うのはなかなか難しい。勝ちたければ戦い続けるしかない。

敵も強くなるー全体の投資家レベルは上がっている

 上記に絡んだことでもう一つ。相場の参加者、ライバルたちもどんどん強くなるということ。例えば15年前であればトップクラスですらせいぜい30くらいだったかもしれないが今は40を超えつつあるかもしれない。年々相場の参加者の質は上がり続けている。そうしたライバルたちに相場の投資機会は常に狙われている。なのでぼくは常に他の投資家達には今すぐ引退してほしいとお願いしています。特に金を十分稼いだコサカス達は今すぐ引退すべきである。増えるのはカモだけで十分。

投資家レベルの限界と見極め

 実はここが一番書きたかったことであるけど、人には限界がある。個人に帰属した才能は平等じゃないし、環境ももちろんそう。だから投資に向いてないと思ったらさっさとやめるかインデックスの積み立て投資にでもして忘れて他のことにエネルギーを使った方がいい。でもこれは普通の道と比べてちょっとというかかなり難しい。例えばだけどボクシングの才能は自分には全くない。これは自分にとって疑いようの余地がないし、客観的に見てもほぼ100%そういう評価を下されると思う。自分の体格ではそもそもヘビー級には絶対になれない。絶対にである。そこを疑ってもしかしたらなれるかも?とは思わないわけである。でも投資は上にも書いたが途中までは非常に運の要素が大きいし、内包してくれる個々人の個性、才能が(例えばボクシングと比べて)桁違いに広い。だから自分の才能のなさの見切りが非常に難しい。そのせいで才能がないにもかかわらずだらだらと相場でエネルギー消耗してしまうケースが多々ある。しかも大切なお金までも消耗してしまう。これが趣味ならいい。ゴルフなら大して才能はなくてもそれなりに楽しめるし、健康にもいいかもしれない。でも相場でお金を張っていたら場合によっては大切なお金は何百万、何千万と失ってしまうかもしれない。そしてそのストレスは大体において非常に大きく、実生活に悪影響を及ぼしてしまうだろう。大体において才能のなさに見切りをつけられるのは相当痛い目にあった後なのでこの才能のなさの見極めが難しいというのは投資に足を踏み入れてしまった人に対してかけられる呪いみたいなものである。

最後に

 色々書いたけど自分としてはもう今ぐらいが限界かなと言う気持ちとまだもう少し上を目指せるんじゃないかっていう気持ちで揺れてて、多くの人も大体そんな感じなんじゃないかなって思う。なんか途中からダレちゃって書きたいことの6割くらいしかかけてないからもしかしたら改稿するかもしれない。たぶんしないけど。最後まで読んでくれてありがとうございました。


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