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魔法使いナンジャモンジャと空飛ぶバイオリン 8/7

あとがき 

この物語は、基本、12歳のときに書いたものです。
当時ときどきやっていた遊びで、なるべくぶっ飛んだ、変てこなタイトルをまず考えて、それからそれに沿って、筆のおもむくままに書いていきました。
なるべく何の教訓もない、バカバカしくて楽しいだけの話にしようと思いながら書きました。
友だちと二人で町のデパートに行ったところまでは実話。
楽しかったな。Kちゃん、元気にしてるかな。
小さな本のかたちで直接書いて、書き終えるとコピーを取らずにその友だちにあげてしまいました。なので私の手元には残っていません。
さいきんふとそのことを思い出して、もう一度読みたいなと思いました。話はだいたい覚えていたので、思い出しながら復元して書いた感じです。
ユマやリオナやほかの登場人物たちに、また会えてうれしかった。
設定は少しだけ変わりました。舞台は日本の小さな町からフランスの小さな町になり、ユマとリオナは今やスマホを持っています。でも、それ以外はほぼ当時のまま。
いま私の住んでいる近くにも私立のコレージュ(中学校)があるらしく、ときどき制服姿の女の子たちとすれ違います。それを見ると、「あ、ユマとリオナが歩いてるな。昔と変わらないな」って思います。
ただ、当時の物語は少し中途半端なところで終わっていたので、もう少し書き足したいなと思いました。なので後半はさいきん生まれたものです。
ブラウンさんのバイオリンがまさかこんな展開を迎えるとは、私自身びっくり。
長いときを経て辿り着いた思いがけない結末に、感慨深いです。

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