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13のフリー成分、その理由は。

こんにちは!ご訪問いただきありがとうございます。

ひとと地球の無垢をめざすライフスタイルブランド、USS by papawash(アス バイ パパウォッシュ)です。

現在、バブルの1商品しかないUSSですが、来る1月11日には第2弾アイテムである化粧水の販売が開始されます。そしてバブルと化粧水、両方に共通するのが『13のフリー成分』。

「なんでこの成分を使わないんだろう?」

「サルフェート成分って何?」

そんなギモンにお答えすべく、USSで使わないようにしている成分について、その理由を徹底解説します!

13のフリー成分おさらい

USSでフリーを謳っているのは、次の13の成分。

紫外線吸収剤、マイクロビーズ、エタノール、合成香料、合成着色料、石油由来界面活性剤、シリコン、鉱物油、動物由来、動物実験を行っている成分、サルフェート成分、防腐剤、保存料

これらひとつひとつについて、特長と【使わない理由】を説明していきます。

紫外線吸収剤

紫外線の有害作用から肌を守るための成分です。日焼け止めには紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があり、吸収剤は紫外線のエネルギーを化学反応により熱エネルギーへ変えることによる防御機構、散乱剤は表面で紫外線を反射させるという物理的な防御機構をとります。

紫外線吸収剤は、主に日焼け止め製剤に使われますが、ベースメーキャップ製剤にも配合されます。また、まれに製品自体の酸化防止のためにスキンケア製品に微量配合されることもあります。

近年問題となっているサンゴの白化問題。サンゴだけでなく、海の生物に悪影響を与えることがわかり、一部の紫外線吸収剤(※)を配合した日焼け止め製品の販売を禁止する国が増えつつあります。

ハワイでは2021年1月1日から禁止。最も厳しいのがパラオ共和国で、ハワイよりも1年早く、紫外線吸収剤を含む10種の化学成分を配合する日焼け止め製品の販売が禁止されています。

USSは、海を守るブランド。なので、紫外線吸収剤は使用しません。

※オキシベンゾン、オクチノキサート(表示名称:メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど)

マイクロビーズ

化粧品や歯磨き粉に使用。化粧品ではおもにスクラブ剤として、ざらつきのもととなる角質を物理的に除去するために配合されます。化粧品では、ポリエチレン(末)、ポリプロピレン(末)という名称で表記されます。

マイクロビーズは、石油系ポリマーやバイオベースポリマーなどの合成成分。水に溶けにくく、崩れにくいという性質を持ちます。また、数百ミクロンという小さな粒子のため、下水処理を通り抜けて海に流れ込み、海にすむ生物が誤飲してしまうことが問題になっています。

USSは、海を守るブランド。なので、この成分も使いません。

ちなみに、近年ではクルミなどの果実の殻や、塩や砂糖を使った自然由来のスクラブ剤も増えてきています!

エタノール

化粧品に配合することで、すーっとした清涼感を出したり、製品のべたつきをおさえてさっぱりとした感触に調整することができます。また、皮脂や汚れを取り除く機能もあるため、ふき取りタイプの洗浄剤や、収れん化粧水に使われます。さらに、製品自体の安定性に関わっていることも。

さまざまな機能をもつエタノールですが、乾燥して肌のバリア機能が弱まっているときに使用すると、刺激を感じることがあります。また、アルコールに敏感な方は、一時的に赤みが発生することも。

USSでは、幅広い方にお使いいただけるよう、エタノールを使っていません。

(合成)香料

香料は、植物や動物の腺嚢からとる『天然香料』と、化学合成によって得られる『合成香料』があります。天然香料と合成香料を混合したものを『調合香料』といいます。

化粧品の香りは、使用時の心地よさに加えてストレスの緩和や免疫向上にまで作用することも研究されています。

しかしながら、まれに香料成分にアレルギー反応があったり、刺激を感じられる方がいるため、USSでは香料そのものを使用していません。

ちなみに、「合成よりも天然の方が安心」という声もありますが、必ずしもそうとは限りません。柑橘類から抽出した天然香料には、光毒性を持つものも。現在は、IFRAという国際機構により香料の安全性に関するガイドラインが定められ、これに基づいて香料が作られたり、製品に配合されています。

(合成)着色料

着色料は、メーキャップであれば見た目の色を変えるために、スキンケアであれば高級感・世界観の演出や、まれに製品の色変化を抑えるために使用されます。

着色料は『有機合成色素(タール色素)』『天然色素』『無機顔料』などがあり、よく言われる合成着色料は有機合成色素を指すことが多いです。

有機合成色素は、過去に発がん性が疑われた成分。また、石油由来の成分でもあります。USSでは、ひとと地球の両方に良い影響が無いということから、使っていません。

石油由来界面活性剤

界面活性剤は、油と水のどちらにもなじむ性質を持っています。そのため、水ー油、水ー肌、油ー肌などふたつの物質の間(これを界面とよびます)にならび、様々な機能を発揮。汚れを落とす洗浄機能や、乳液・クリームの製造に欠かせない乳化機能、有効成分の浸透促進など、幅広く活躍しています。

USSでは、なかでも石油由来の界面活性剤を、サステナブルの観点から使わないと決めています。

また、他の界面活性剤の中でも、生分解性の高いものを選ぶようにしています。高機能な界面活性剤は生分解性が低いこともあり、いくつかの界面活性剤を組み合わせて目的とする機能を達成しています。

鉱物油

石油由来のエモリエント剤で、ミネラルオイルやワセリン(医薬部外品では流動パラフィン)と表記されます。昔は肌に悪いと言われましたが、近年は精製技術の向上により不純物が減り、肌の刺激になりにくくなりました。ワセリンなどは肌を覆う機能が高いことから、極度の乾燥肌の方におススメされることも。

高機能な成分ではありますが、USSでは、サステナブルの観点から使わないと決めています。

シリコン

ノンシリコンシャンプーの登場により、悪者感が増してしまったシリコン。ですが、とても高機能な成分です。ケイ素を用いた有機化合物で、同じ表示名称でも分子量や構造の違いでサラサラとした液状のものから非常に高い粘性を持つものまでさまざま。構造に応じて揮発性や撥水性、皮膜性などの機能を持ち、スキンケアからメーキャップ、ヘアケアまで幅広く使われます。たとえば日焼け止め製品の「べたべたしない」「水に強い」という特徴は、シリコンによるものが大きいです。

シリコンは、分子量の小さいものは肌に刺激になることがあり、一方で分子量の大きいものは生分解性が低くなるため、USSではひとと地球の両方への作用を考え使わないことにしています。

動物由来、動物実験を行っている成分

石鹸の原料となる脂肪酸などは、一部に牛脂由来のものがあります。また、今は減りましたが、天然香料の中には希少な野生動物から得られるものも。

USSの考える『地球を汚さない』は、環境汚染はもちろん、地球上の生物が脅かされないことを指しています。そのため、動物由来のものは使いません。

同様の理由で、動物実験を行っている成分も使いません。

かつては化粧品の安全性を確認するために、動物を用いていました。2013年にEUで全面的に動物実験が禁止され、動物実験を行うことはもちろん、動物実験を行った製品や原料の販売も禁止されました。ただ、一部の国では動物実験が義務づけられていることもあり、全世界で廃止されたわけではありません。

ちなみに現在では、動物実験の代わりとして、代替法を用いた試験やヒトを使ったパッチテストやスティンギング試験で安全性を確認しています。

サルフェート成分

硫酸系界面活性剤のこと。ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどがよく使われています。とても安価で泡立ちが良く、洗浄力も高いことから、低価格製品によく使われていました。(最近は減りましたが)

サルフェート成分は脱脂力が強く、肌や目の刺激になる可能性が高いということから、USSでは使用していません。

防腐剤・保存料

どちらも雑菌・真菌(カビ類)の発生を抑えたり、増えないようにするための成分です。化粧品で使える防腐剤は、薬機法(旧薬事法)で定められており、パラベン類やフェノキシエタノール、安息香酸ナトリウムなどが挙げられます。

少量で菌を抑える効果が認められた成分ではありますが、実はパラオで禁止されている日焼け止め製品の成分リストに、パラベン類・フェノキシエタノールも含まれています。

具体的にどのような影響があるかはまだ調査中ですが、これらの成分が多すぎると、微生物による生分解が(理論上は)妨げられる可能性も考えられます。そのため、USSではなるべく防腐剤・保存料を使わないようにしています。

防腐剤や保存料を使わない代わりに、抗菌作用のある保湿剤を使ったり、水をなるべく少なくすることで品質を保っています。


いかがでしたか?

どの成分も、良い面もあれば心配な面もあります。一般的に悪いイメージがついてしまっている成分も、使い方によってはそこまで心配する必要のないものも。『誰に対して優しくなりたいのか』で、成分の選定基準も変わってきます。

USSの場合は、ひとと地球(植物も動物も)の両方に悪影響を与えないという視点で成分を選定しています。

今後、新しい研究結果により、さらにフリー成分が増えるかもしれません。その時にはまたお知らせいたしますね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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