都市とデータと私たち|都市空間生態学から見る、街づくりのこれから vol.4
文:木内俊克
前回の記事で、都市空間生態学の研究が発足した当初からテーマとして扱ってきた「温度あるデータ」とはどんなものかについて触れた。
ふりかえり:
人びとが感覚や感情で捉える様々な情報のことを、ここでは「温度あるデータ」と呼んでいる。
誰かの記憶や想像にふれ、まだ知らない世界の感じ方や捉え方を経験することができれば、もっと街が楽しくなるはず。
だからこそ、街の人びとの「温度あるデータ」を記録・可視化し、人びとに還元することも、街づくりと言えるのではないか?