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実践っ!US総研の街づくりスタディーズ

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NTTアーバンソリューションズ総合研究所(US総研)では「街づくり」の本質は「そのまちならではの魅力づくり」だと考えています。 「実践っ!US総研の街づくりスタディーズ」は、US…
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記事一覧

後編:消滅可能性都市から、これからの街づくりを考える──NTT US総研と九州大学・末光研究室の共同研究を振り返る

プロフィール末光弘和(建築家、SUEP.共同主宰、九州大学大学院人間環境学研究院 准教授) 「人口2万人以下の都市」が日本の最先端になる?──後編では、共同研究の具体的な内容についてお聞きしていきたいと思います。前編でも触れたように、今回の共同研究では、北海道にある人口2万人以下の都市(当別町)をモデルに縮退時代の都市の在り方をハード・ソフトの両面から検討しています。 なぜ縮退する都市にフォーカスすることにしたのでしょうか。 末光弘和(以下、末光) 日本にある市町村の4

前編:これからの社会では企業と大学の連携が重要になる──NTT US総研と九州大学・末光研究室の共同研究を振り返る

プロフィール末光弘和(建築家、SUEP.共同主宰、九州大学大学院人間環境学研究院 准教授) 今中啓太(NTTアーバンソリューションズ総合研究所) 坂巻哲(NTTアーバンソリューションズ総合研究所) 大学は「社会へ開く」ようになっている──まずはBeCATについて教えてください。 末光弘和(以下、末光) BeCATは、2021年に設立された九州大学の新しいR&D機関です。「Built Environment Center with Art & Technology」で

「音楽」を軸にしたまちづくりは可能か、福岡から考えてみる~「福岡の音楽都市の可能性」トークイベント まとめ~

文:今中啓太(NTTアーバンソリューションズ総合研究所) 福岡で、音楽とまちを考えるトークイベントを開催したきっかけ 私たちNTTアーバンソリューションズ総合研究所は、「街づくり」の本質は「そのまちならではの魅力づくり」であると考え、全国のさまざまなまちの人たちと共に街づくりを行っています。 街づくりを考える上では、地域固有の歴史・風土からまちに根付いた文化が重要な要素になります。なぜなら、それらの文化はまちならではの魅力に違いないからです。 今回のイベントの会場となった

騒音を心地よい音楽に変えるインフラづくりとは?〜「福岡の音楽都市の可能性」トークイベント第3部〜

第3部 来場者を交えたディスカッション <モデレーター> 深町健二郎(音楽プロデューサー、日本経済大学経営学部教授 等) 文化と観光の好循環 吉田宏幸(以下:吉田)  福岡市経済観光文化局の吉田宏幸といいます。皆さんの議論が刺激的で、こういう場がずっと続けばいいなと感じました。行政の立場からお話しすると、2023年は福岡にとっては当たり年なんです。海外の旅行ガイド『ロンリープラネット』や『ニューヨークタイムズ』などで、2023年に世界で行くべきまちとして、福岡が選ばれてい

コロナ以後に、音楽で立ち上がるまち〜「福岡の音楽都市の可能性」トークイベント第2部〜

第2部 『音楽を軸とした街づくりの可能性』 <ゲスト> 花村武志(西日本鉄道株式会社 福ビル街区開発部部長、水上公園 ミズベリング福岡代表) 井上絵梨(lyf Tenjin Fukuoka lyfチャンピオン 支配人) 岡本篤佳(NTT都市開発株式会社 レソラ今泉テラス開発担当) <モデレーター> 深町健二郎(音楽プロデューサー、日本経済大学経営学部教授 等) ※ゲストの肩書きは2023年当時のものです。プロフィールは文末へ。 個性的な文化が生まれるのは、街のウラ側 深町

みんなで考える、まちと音楽のもっといい関係性〜「福岡の音楽都市の可能性」トークイベント第1部〜

第1部 『福岡の特性を活かした音楽都市の可能性』 <ゲスト> 深町健二郎(音楽プロデューサー、日本経済大学経営学部教授 等) 齋藤貴弘(Field-R法律事務所弁護士、ナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)代表理事) 伊藤佳菜(ナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)森ビル株式会社 タウンマネジメント事業部) <モデレーター> 髙山貴久美(BRIDGER代表) ※ゲストプロフィールは文末へ 福岡は“のぼせもん”のまち!? イベントの冒頭に、森記念財団都市戦略研究