【無料コラム】金はお金か??お金の定義と金について
こんにちは。千葉(@michiya1004)です。
今日も無料コラムを投稿しますね。
今日の内容は
【金はお金か??お金の定義と金について】
について投稿しますね。
ちょっとマニアックな内容ですが「お金」とは何なのかを知る上でも重要な内容ですので、ご覧ください。
1、お金の定義
まず、お金には三つの定義があります。
①交換の媒体になる
②単位が決まっている
③価値となる
これらを満たすものがお金として使うことが出来ると言われています。
それぞれ簡単に説明していきますね。
①交換の媒体になる
お金として使うには、食物やサービスと交換できなければなりません。
もし、交換できなかったらそれはお金とは言えませんよね。
当然ではありますが、これも大きなお金の特徴となります。
②単位が決まっている
これも重要で、お金としての交換基準が必要となります。
交換する基準がバラバラだと、モノやサービスがいくらなのか分からないので、とても不便になります。
③価値となる
もちろんお金には価値があります。むしろ価値が無いと何とも交換できないので、お金には価値が必要であり必須項目となります。
この①~③は当たり前かもしれませんが、お金を考えるうえではとても重要です。
では、この3つの定義の中で最も重要なのはどれでしょうか??
結論から言えば答えは ③価値となる です。
①交換の媒体になる
②単位が決まっている
は他の方法でも代替可能ですが、③だけは他の方法では代替できません。
極端に言えば、交換する媒体は物々交換でも可能ですし、交換単位もお金じゃなくても他の物の数でもいいですよね。
③の価値となる。つまりはずっと価値を貯蔵できるということです。
お金を持っていれば、持っている分の価値を持っていると言えるのが重要ですね。
では、なぜお金は価値を持つのでしょうか。
お金が価値を持つという裏付けはどこにあるんでしょうか。
実際にはこれはとても重要な問題です。
つまり、「お金にどのような裏付けがあるのか?」ですね。
今現在のお金の裏付けは、はっきり言って明確に存在しません。
政府と中央銀行がお金を発行していますが、その裏付けは特にある訳ではないのが真実です。
あえて言えば、たったひとつ、
『人々の信頼性』
がお金の裏付けとなります。
お金はいつでも使える。
お金を持っていれば価値を持つ。
お金はモノと交換できる。
という人々の信頼性がお金の価値を裏付けています。
しかし、信頼にも欠点があります。
信頼は失う可能性があるということです。
歴史的にもいろいろなお金が産み出され消えていきました。
それらは、人々からの信頼性を失ったために消えていきました。
今現在においても基軸通貨であるドルの問題点が顕在化しているので、お金の信頼性は低下傾向にあります。
ドルの問題点については過去記事を参照ください。
今後として、もしかするとお金の裏付けを変える方向になるかもしれません。
歴史から見ると、お金の裏付けは「人々の信頼性」の前は「金:ゴールド」によって裏付けされていました。
つまり昔は
【お金の価値=金】
だったんです。
このことを金本位制と呼びます。
そういった意味でも、これからお話する「金:ゴールド」は他の鉱物と一線を画す存在だったんです。
次の章では金について、金はお金かどうかをまとめますね。
2、金はお金なのか??
金はお金だという人もたくさんいるし、
金はお金じゃないという人もたくさんいます。
基本的に私は「金はお金だと信じている派」なので、肯定的に金を捉えています。
それはいろいろ調べたうえで、金否定派に対して反論が可能だからですね。
金は世界のお金になり得るのか、お金の裏付けとしての役割を果たすことができるのか。
これを中心に検証してみますね。
以下に金はお金じゃない派の意見と、その反論をまとめます。
金はお金じゃない派の理論
①十分な金が存在しない?
②金の供給が経済の発展に間に合わない?
③金には金利がつかない?
④金が世界恐慌を引き起こした?
⑤金に実質的な価値がない?
①十分な金が存在しない?
これは金否定派からよく聞かれる意見です。
金は量が足りないから世界のお金にはならないという意見。
単純に量だけ見れば足りません。
現金預金は今世界中で2400兆円あります。
それに対して金は世界中で今33000トンあります。
しかし、これは価格の問題なので、金価格を変動させることで足りるようになります。
計算すれば金が約40%あれば2400兆円支えられます。
金の価格の問題で、価格を上げれば現金預金分も十分に足りえるということです。
②金の供給が経済の発展に間に合わない?
金の発掘は年間1%で世界の経済成長率は2.9%です。
普通に考えれば経済成長率に金が追い付いていきません。
しかし、個人もたくさん金は持っていると計算されています。
世界中で13000トンほどは個人保有とされています。
答えとしては、個人から金を政府は買って、それを元にお金にすれば十分に成長率に足りるとされます。
③金には金利がつかない?
これも金否定派の意見として多く聞かれます。
紙幣も金利はつきません。
金も金利はつきません。
これはまったくその通りで、金は利息を生まず持っているだけで増えることはありません。
金利はリスクをとることで金利がつきます。
銀行に預けるなどのリスクと取ることでお金は増えていくということですね。
金はリスクをとっていないので増えないということです。
銀行や株式とはまったく別のもの。
増えないけどリスクも取っていないからこそ、安全資産とも呼ばれるのです。
④金が世界恐慌を引き起こした?
こちらもたまに言われます。
これは完全に言いがかりですね。
過去の世界恐慌は金本位制でも金本位制じゃなくても起こっています。
なので世界恐慌は金と関係ありません。
むしろ心理的パニックが関係していると言われています。
⑤金に実質的な価値がない?
これは金に対する根本的な否定意見。
歴史的な経済学者の論点から捉えてみましょう。
昔のイギリスの経済学者は
『人が物を作って売る時に価値が決まる』
と言いました。
その次にドイツの経済学者は
『イギリスの経済学者の理論は正しいが、支配者が価値を決めている傾向がある』
とも言いました。
そして、それらを受けてオーストリアの経済学者は
『本質的な価値は買う人が決める』
と発表しました。
ここで初めてマーケットの考えが生まれました。
市場主義が本質的な価値として広まったのです。
売り手と買い手がいて、需要と供給により価値が生まれることを発見したんですね。
欲しい人が多ければ価値も高まるし、欲しい人がいなければ価値が低いということです。
では、金はどうでしょうか??
金も欲しがる人がいつの時代も多くいるので、それは本質的な価値であると言えます。
以上のことから「金はお金である」と私は考えています。
3、今後の金融システムとして
もし基軸通貨であるドルがその立場を失えば、次の金融システムはどうなるか。
という論争がすでに存在します。
多くの意見はありますが、その中の一つとして「金本位制」に戻る可能性も十分に考えられています。
つまり、「金を裏付けとしたお金の発行」ですね。
過去に金本位制であったこともあるし、金はその資格を十分に持っています。
まだまだどうなるか分かりませんが、ひとつの意見として頭に入れておくと良いと思いますよ。
筆者 千葉道哉
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