【連載小説】星のあと 18
「私とスウはいつも一緒にいた。触れずとも、互いの感情を何もかも分かりあえた。柔らかな陽光に包まれながらぷかりと宙に浮かび、六日ごとにやってくる夜には並んで星空を見上げた。同族の数は多くなく、誰もが見知っていたが、もっとも縁を深めた者はスウだった」
イメージが流れ込んでくる。いつものような具体的な風景ではなく、漠然とした感覚に依るイメージだ。湊たちにはスウの姿がおぼろげにしか見えない。ムトは映像を送るのは得意でないと言っていたので、そういうこともあるのかと、なんとなく思ってい