2021/12/27

深夜に左腕を切った。不意に血が飲みたい欲求に駆られることが多くなっている。その度に切ろうか切るまいかを悩んでいる。切らない方がいいのはわかっている。でもどうしようもない時だってある。みんな言うじゃない。ずっと我慢してるとある日突然決壊してしまうよって。人が周りにいたり、切れる環境にいない時は血を飲む妄想をしたり、血だらけの人間の絵を描いたりしているから、偉いと思う。

すっと刃を滑らせて、開いた傷口から、ああ、ほら血の粒が膨らんでぽたぽたと......気づくと声を出して笑っている。この感情は面白さではない、悦びなんだと思う。すごくきもちがいい。これ、興奮してるっていうのかななんてぼーっと頭の隅で冷静に考えてみる。口角が自然と上がってしまうので、多分、身体は嬉しいんだと思う。涙なんて出ない。きっとああいう時は溢れ出る血にしか、興味がないから。

ちょうど胃があるあたりを、正座をしながら刃物で切る夢をみた。ちょっとした切腹みたい......儀式じみてはいなかったから違うと思うけど。痛みは感じなかった。流れる血が風に晒されて、さあっと冷えて行く。傷口を触ると皮膚の切れたところが少しザラザラしていた。

こんなことを書いていいのかわからないけど、一度でいいから血をたくさん口に含んで、吐き気を催して戻すということをしてみたい。自分が疑似的に吐血している状況にドキドキすると思うから。本当に、誰の血を使うんだとか、もったいないとか。命の危険とか。そういうのもあるし、血液なんて外に出た途端に不潔なんだからできる日は絶対来ない。そもそも犯罪に足を突っ込んでいそうだ。だからできない。時々頭の中にいる自分が、血を飲んでげえーと吐いている。絵面が汚すぎる。悲しいよ僕は。

うっかりカミソリを2本も消費した。ストックがなくなることにはもう死ぬ準備できてるといいな。おやすみ。