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この言葉を聞きたくて地下アイドルオタクを続けているのかもしれない

2023.3.26.わーすたデビュー8周年記念ライブ「The World Standard 8周年の愛をどうぞ!」に行ってきた。

素晴らしい。素晴らしいライブだった。常に進化を続けるわーすた。今この時がわーすた史上最高のライブだと言い続けて止まないメンバーの言葉に嘘偽りはない。

約2時間の長時間に及ぶライブを二本。今までは1.5時間が相場だったし、MCも割とあったことに比べるとかなり長いと言っていいだろう。

全15曲程度でほぼぶっ続けのライブ。こんなんぶっ倒れるだろという内容。廣川と児玉は正直に白状していた。一部と二部の間は死んだ顔をしていたと。それくらい濃いライブだった。私が一番好きな内容だ。これ以上は言葉でうまく説明できない。Youtubeにupされるであろうライブ映像を見て、興味が少しでも湧けば現場に来てほしい。それで十分だ。

声出し解禁ということもあってか、メンバーも感無量の様子だった。いつかはコロナ前に戻るというのは私のような中年にはわかることだが、彼女たちの年齢、仕事ではそのいつかが遠い未来のように感じられたのかもしれない。

女性アイドルは、若さを売っている以上いつかは終わりの日が来る。(男性アイドルも似たようなものだと思っているがここでは論じない。)オタクは全員それを分かっている。分かっていて追っかけている。今でこそアイドルの寿命は延びたが、30超えてまで続けられるものでもないだろう。その短い命に輝きを見出す、私はこれがアイドルの醍醐味だと思っている。

アイドル本人もそれは自覚しているだろう。現実を見て若いうちに辞めるアイドルばかりなのが地下アイドルだ。グループとしては続いてもオリジナルメンバーはいない、なんてことはざらにある。

わーすたのメンバーはみんな20を超えている。終わりを意識した中で活動をしているのは想像に難くない。ましてやコロナで約3年、満足に活動できなかった。いつ終わってもおかしくなかっただろう。

MCにて廣川がこんなことを言っていた。
「今までみんなが愛してくれたわーすたを、9年目も大好きでいてくれる。このステージに立てることが嬉しい。私たちはこのステージが一番輝く、わーすたはライブが一番輝く、ここに誇りを持っている。私は10年を目指したいと思っている。」

そうだ廣川、そうなんだ。このステージに立つ君たちを見続けたくて私はここに来ている。自分たちが最も自信を持てるものがライブで、ライブで我々に"アイドル"を見せてくれる。そしてそれを最低でもあと2年続けたい、10周年を目指したい。この想いと決意、意志。その芯の強さをしっかりと伝えてくれた。まさにアイドルの一瞬の輝き。

地下アイドルオタクとして私は幸せかもしれない。こういうアイドルと出会えて、今でも続けてくれているということは。

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