【全文無料】シティ優勝 ブジンパルキア ~オリジナル構築で挑むポケカの話~
はじめに
はじめまして!
Twitterうるさすぎ、どうも、うしこです。
この度、シティリーグシーズン4にて優勝することができました「ブジンパルキア」についてと、ポケカの構築についての考え方について記念に書き綴ってみました。
応援してくださった方、練習につきあって下さった方々、本当にありがとうございます!この場をお借りして感謝申し上げます!
文章を書くこと自体が久しぶりなので、読みづらい部分があっても実質無料ということで…!
自己紹介
ポケモンカード自体に触っている歴自体はかなり長く、元々はプチポケカコレクターとしてちょっと開封をたしなむ程度でした。
本格的に店舗のジムバトル等で対戦を始めた頃は「スターバース」くらいだったかと思います。
ポケカ対戦おもしろいなぁーーって気がついたら、対戦そっちのけでデッキ制作とオリパ開封にハマっていました。
あの時、ポケカの沼に引きずりこんできたやつには感謝と殺意しかないです。本当にありがとう。
あ、好きな言葉は「実質無料」です。
デッキ構築経緯
とりあえずデッキリストから
なんだこのデッキ!
カードリスト見ただけじゃ何もわかんねぇなぁ…!?
というわけで、言語化は苦手なんですが、頑張って解説したいと思います!
※SNSでも思うんですけど、デッキレシピを載せるよりカード数枚載せて「ヤバい」とか適当なこと言ってた方がバズるんですよね。ちゃんと解説しないとポケカ初心者の方に申し訳ないな…と思いながら楽をして味をしめるのがポケカ考察
今回はちゃんと解説して、本当の意味で「ポケカ考察」しますね…
環境外のデッキで戦うこと
マイナーデッキの掘り下げた解説なんて、誰も興味ないと思うので、一番語りたい部分であるデッキ選択理由について。
普段からTwitterの活動を見てくださっている方ならお察しかな?という感じなのですが、この「うしこ」というポケカプレイヤー、ほとんど環境デッキで大会に出ることがありません。
一応、大前提ですが
・環境デッキが嫌いなわけではない
・ちゃんと環境デッキも練習する
・なんだかんだ強いデッキが好き
ただ、自分自身のプレイングに自信がないので、プレイングで勝負が出来ないなら、デッキで勝負してやろう!という意気込みで、普段からポケモンカードと向き合っています。
いわいるtier1のデッキを使い続けても、本当に上手いプレイヤーには歯が立たないなぁ……と感じているので、勝負するなら構築段階で勝負してやろうぜ!と…
デッキで勝負するために
普段からカードリストを愛読書のように読んでおり、おもしろいカードを見つけるたびに、何か面白いコンボないかなぁ?と考え、そういう発見の積み重ねが「構築力」に繋がってくると思っています。
ポケカにおける練習ってのは、対面練習だけじゃない、カードリストを眺めることも立派な練習だと思ってやってみてほしい!
だ、誰が対戦相手のいないぼっちじゃい!!
もちろん、面白いデッキやコンボが対戦環境で通用するかを考える必要があるので、人一倍環境デッキで何が流行っているか、どのカードが採用されていて、このデッキのこのカードの枚数は・・・等を把握する必要があります。
環境外を握って勝つということは人一倍労力がいるということなんですね…。
今回で言うと、入れ替え札やフトゥー博士のシナリオなんかの枚数には、かなり気を使って調べていました。
そんなデッキで大丈夫か?
よく聞くのは、環境外のデッキ選択は「逃げ」の選択肢ということ。そういう偏見はここで捨てて、環境読みと構築でバトルを仕掛けにいった「攻め」の選択肢であるということ、そして「愛」のある選択であるということを理解して欲しい…
どうせ攻めたデッキを握るなら、そのデッキの最大値で戦いたいですよね。
そういう時に、より多くの自分自身の”引き出し"があると、デッキの強さも引き出せるわけです。
対戦相手に言わしてやりましょう!
「すいません、テキストいいですか?」と。
相手の想像を超えたデッキ選択、カード採用は日本のBO1(一本勝負)ではかなり有効です。所謂「初見殺し」が通用します。
何も面白いカードだけで初見殺しをする必要はありません。
今使ってる環境デッキの中で、採用枚数をちょっと弄るだけで有効に働くこともあります。
「個人的には2枚採用したいけど、みんな1枚だから…」と、採用を諦めたカードは無いですか?
そういうカードが「実は切り札になる可能性がある」ということは覚えておくといいかもしれません。
「鵜呑みにすんなよ!自分で考えて勝ってこそのポケモン対戦だぞ!」(ポケモン対戦考察まとめwiki様より)という言葉がありまして、ぼくがカードゲームに触れる以前、ポケモン対戦をやっていた時代からこの信念を大事にしています。
ポケモンカードにおいても同じで「自分で作ったデッキで勝つのが一番楽しい!」っていうのを、このnoteを通じて、ちょっとでも伝わってくれたらなと思います。
ブジン+パルキアという選択
本題の何故この構築を握ったか、という話
結論から言うと
テツノブジンとパルキアというカードが好きだから!!!
カードテキストもイラストも好きすぎる
それ以上もそれ以下もない、カードが好きという採用理由
あぁ、こいつまたパルキアと異物混ぜてるよ…
というのも、オリジンパルキアというこのカード、適当に水エネルギー数枚採用と、かがやくゲッコウガ入れておけば、ほとんどデッキの枠を使うことなく組み込むことが出来てしまうんですね。
最近のデッキでいうと、「サーフゴーパルキア」なんかが代表的ですね。
なつかしの呪物「ディンルーパルキア」も
だいぶ前から、パルキア系統のデッキには自信がありながらも、毎度毎度、シティの前になっては別のデッキに浮気してしまったので、今回こそは大本命のデッキ握ってやるぞ!という意気込みで握りました。
ただ、単純なパルキアデッキではパワーも足りず、何かと組み合わせる必要があると感じていたので、テツノイサハや、トドロクツキ、テツノカイナなど色々試してみるもしっくり来るものがなく…
そこで白羽の矢が立ったのが「テツノブジンex」というカード
だいぶ前からテツノブジンを使うのが好きで、打点補助としても優秀・サイドまとめて取るなども優秀。
使うのにも慣れていたし、後述する環境にも非常に適していると感じたので採用を決めました。
一時期はブジンエンテイを世に出した戦犯とか言われてました。ヨガループワンキル被害にあわれた方、犯人こいつです!
またしてもなつかしの呪物「ブジンミミッキュ」
先ほど述べた「ブジンが環境に適している」という点なのですが
・現在流行っているデッキのほとんどが、システムポケモン及び進化前のポケモンが低HPという点
・リザ対策などで使われる、わざマシン:デヴォリューションをブジンなら最大限生かせるという点
・コントロールがかなり多い環境に対して、デッキの性質上、入れ替え札多投になることから有利となりやすい点
・自傷することでアタッカーを送り出すサーナイトに対して、ブジンのタキオンビットの噛み合いがとても良い点
・フリーザーとブジンの麻痺ループ(デッキ解説にて後述)が単純にパワー高いと感じた点
・CLや海外大会の影響から、リザードンのエーススペックの採用率でマキシマムベルトが著しく低下した点
ざっくりですが、この辺が環境的に追い風と考えていました。
個人的な考えですが、カビゴンには負けたくない…!というのもあり、デッキ選択する上でその点だけは非常に大事にしていました。(ビワを許すな!)
そんな感じで自分のパルキアの引き出しと、ブジンの引き出しを最大限活かして、今回の構築であるブジンパルキアを使おうと思ったわけです。
構築が完成するまで
実はクリムゾンヘイズ環境前からチラホラ使っていました
デッキのベースはこの頃から変わらず、実際に使って確かめる→これが必要?→じゃあ何を抜く?
いわいるPDCAサイクル的なことを繰り返していました。
今回は不採用にしましたが、特性も強いながら、実はブーストエナジー未来の恩恵も得られて、進化ポケモンに対してロック出来るやべぇペンギンを当時は採用していました。
フトゥーの採用率も今ほどではなく、リザ完封出来てつえーーーと思って採用していました。
しばらくすると、CL福岡で大活躍した"奴"にデッキの存在意義が問われます。
そう、未来バレット(カウンターカイナ)です。
HPも非常に高く、サイド3-3で瞬殺されてしまうため、大きく不利を取ると考えていました。
ジェネレーターが当たる時は最速後攻2ターンで負けてました。三神ザシアンもびっくりのカードゲームです。
パルキアも終わりか…と落ち込んでいる中、クリムゾンへイズで新規収録のパワーカード「ガチグマex」の登場と、テツノツツミの代わりとなる、とあるカードの存在に気付きます。
そう「フリーザー(ワイルドフリーズ)」です。
確定…麻痺…だと??
本当に実質カビゴンみたいなやつ
もはや逃げることも、技を使うことも出来ない「麻痺」というポケカにおける最強の状態異常、他にも麻痺にするカードはありますが、不確定要素だったりが多いです。
ただこのフリーザー、なんと自傷50ダメージだけで確定麻痺というぶっ壊れ性能
ブジンデッキにおける麻痺は追加ターンそのもので、ちょっと前でいう「ヨガループ」と似たような使い方が出来ます。
しかも数ターン連打可能というおまけ付き
相手が何も出来ないことでしか得られない「快楽」
悔しいですが、コントロール使いがコントロールにハマるのも納得です。
あ、でもビワは許しませんよ。
後ほど個別のカード解説で解説しますが、このデッキにおける一番のパワーカードはこのフリーザーで間違いないです!
ところでこのフリーザーというカード
シティの結果ツイートや、ジムバトルの優勝レシピ等の情報の中ではほとんど採用されることの無いカードですよね。
強い人の完成度の高いデッキリストばかりを見れば見るほど「新しい発見」は失われてしまうと考えています。
自分流のオリジナルを生み出したいなら、まずはカードリストで面白いカードを発見するところから始めてみましょう!必ず発見はあると思います!
というわけでフリーザーが加入して、完成したのが今のリストです(2回目)
実はシティ以外も好成績
シティ直前の調整というのもあり、県外遠征で福井県でのガッつる杯、愛知県でのたみポケにもほぼ同じ構築で出ていました。
なんとシティと併せて直近17-3!
この構築強い!って自信持って紹介出来るぞ!
【勝率〇〇%‼️】みたいな胡散臭いタイトルの方が良かった…!?
採用カード解説
お待たせしました。
やっとデッキ解説本編です。
ポケモン
オリジンパルキアV、Vstar
メインアタッカーです
Vstarは勿論ですが、マッチアップによってはVがメインアタッカーになることもあります。
主に、ルギア、アルセウス、ギラティナ、アローラロコン、カビゴン、古代、イダイナキバ…等々
いや多いな…
何故Vがメインアタッカーとなり得るか、それは、
「ハイドロブレイクが強い」に尽きます。
相手は「あくうのうねり」の打点上昇を警戒してベンチを絞ってくることがあります。そういう相手に対して、定数ダメージ200を与えられるハイドロブレイクは超優秀というわけですね。
おまもりカビゴンや、ロトムV、ブーストエナジー古代ついたイダイナキバなんかをベンチ展開せずに取るので、対LOではこの使い方は覚えておきましょう。めっちゃ大事!
200ダメージ与えられるということは、タキオンビットと合わせて220ダメージ出るので、展開してこなかったV主体の相手を破壊できます。イージーウィンを拾える戦法なのでこれも超重要な使い方となります。
かぜよみ、アビスシークで絶対倒されないと思ってる相手に一泡吹かせてあげましょう!
Vstarの火力について
あくうのうねりは引き算で計算しましょう。最大260から引き算すると楽です。
特にVstarの使い方で特筆すべき項目はありませんが、ベンチ10体あくうのうねり+タキオンビット1回=280ダメージが本当に強いです。
これがベンチ展開さえ出来ていれば、相手の裏を呼ぶのと合わせて、ペパー1枚で出来る再現性の高さ(ブーストエナジー未来+プライムキャッチャー)も魅力的です。
パオジアンex
このデッキにおける主砲
シティでは何度もヒーローマント付きのポケモンを上から叩き潰して、勝利に貢献してくれたエースです。
では、ただの火力要因かと言うとそうではありません。
「大地の器としての利用」
このデッキに入れ替え札が大量に入っているのは、タキオンビットを回すだけでなく、パオジアンを回すためにも有効活用できます。序盤に腐りがちな入れ替え札も、パオジアンを回すために使うと安定感に大きく貢献してくれます。
パルキアデッキなのに大地の器入ってないってマジ!?って思ってくれた方、こういうギミックがあるということです。パオジアン最強だね
また「打点調整の効くポケモンとしての利用」としても強いです。
一歩踏み込んだデッキの解説になるのですが、ヘイルブレードという技が、打点調整が自由自在であることを利用して「あえて倒さないヘイルブレード」を使うことがあります。
例えばですが、マナフィにヘイルブレード(1エネトラッシュ)を当てて残りHP10で場に留めておく→次の番にタキオンビットでマナフィを取って、強引にげっこうしゅりけんが通る…!?
ブジン絡めて1ターンでまとめてサイド取るプランが出来ると、ポケカの上手くなったかも?と成長を実感出来るので是非おすすめです!
かがやくゲッコウガ
水デッキなら言わずもがな。
ただこのパルキアデッキではあまり積極的に技は使いません。
なぜか?
場のエネが枯れてしまうから!!
特に最序盤で手裏剣打ってしまうと、継続して攻撃することが困難になってしまいます。
次のアタッカーが確保出来ている、学習装置が貼れている、ナンジャモされても問題ないか、等々を気にしながら用法用量を守って手裏剣しましょう。
相手も壊せるが自分も壊れるということだけは頭に入れておきましょう。
じゃあいつ手裏剣打つんだよ??
1エネと学習装置をゲッコウガにセットしておきましょう。バトル場のアタッカーが倒れたタイミングで、学習装置+手張りで打てます。
ちなみにですが、
タキオンビット2回+手裏剣でビーダルが吹き飛ぶという、このデッキでしか出来ない芸当もあります。
オトシドリex
カードゲーマーの大好きな「再現性」を爆上げしてくれる1枚
多少手札が事故っていても、ベンチにミュウexであったり、パオジアン+ゲッコウガを出すことで、事故から復帰しやすくなるのも強いポイントです。
入れ替え札が多投されている構築であるため、高い確率で先攻1ターン目にファストキャリーが宣言出来るのも、構築のお気に入りポイントであります。
「シャドーウインド」について
使うか?と言われるとほとんど使うことはないです。1ターン目に手張りしたエネルギーが残せた場合に限り、学習装置を貼っておくと、自然に技が使えるようになります。
技を使うメリットとは?
対コントロールでエネルギーを大事にしたい時に地味に有効です。エネルギーも手札に戻りますからね。
また、終盤に攻撃しながらサイド1のポケモンを押し付けられます。
ちなみに、シャドーウインドを使った後にテツノブジンをバトル場に送り出すと、タキオンビットが発動します。超ロマンコンボ!
タキオンビットあと1回で裏のポケモン倒せて勝てるけど、入れ替え札引けなかった…!って時に使うと最高に気持ちいいです。
ガチグマex
カードパワーが高すぎる
使い方としては一般的に使われている用途と変わらず、終盤のアタッカーとして利用します。
ただ他のデッキと違うポイントは、タキオンビット込みで瞬間的に280ダメージまで出るというところにあります。ガチグマexとの撃ち合いにも滅法強く、最後まで火力が途切れないのが本当に強いです。シティの決勝戦も、ガチグマでギラティナVstarを飛ばしての勝利でした
また、ガチグマという0~1エネで技が宣言出来るアタッカーがデッキに居るということが大事で、中盤~終盤で「ヘイルブレード」や「げっこうしゅりけん」の盤面からエネを失う技を使用しても、アタッカーが続くという恩恵。
クリムゾンヘイズ環境から急に結果残せるようになったのは、この点が大きく影響してると考えています。
ミュウex
すき
かわいい
基本的にはドローソースとしての利用がメインです。
パオジアンやオトシドリのおかげで、早い段階でデッキから不純物が抜けており、たった数枚のドローでも目的のカードにたどり着きやすくなっています。
1-1で立つか不安のビーダルよりも、3枚ドローあればだいたい引けるだろうということで、たねポケモンのミュウexをドローソースとして採用しました。
また、ロストギラティナ対面とコントロール(主にキバLO)で使うことがあり、アタッカーとしての利用も出来ることが優秀です。
フリーザー
最 終 兵 器
このデッキの一番の強み
何がそんなに強いか?
当然、確定麻痺が強いのは先程述べた通りで、実質的な追加ターンを得られるカードであります。
このカードの真の強さは「フリーザー+入れ替えカート+テツノブジンex」という方程式にあります。
その方程式を少しずつ紐解いて解説します。
まず入れ替えカートとの組み合わせの何がヤバいか?
これは簡単ですね。自傷50ダメージという代償で確定麻痺を得ているカードなので、自傷ダメージが入れ替えカート2回使うことでデメリットを打ち消すことができます。(連続4回技が使える)
これを釣竿で戻して再利用→スターポータルで再々ループすることで理論値「最大8ターンの連続麻痺」となるわけです(あくまで理論値だよ!)
そしてポイントとなる、麻痺させるポケモンを技宣言で気絶させない工夫が「テツノブジンex」との組み合わせになります。
ちょっと解説が宇宙になりそうなので、よくあるパターンで解説します。
相手のバトル場がセグレイブ(HP160)であると仮定しましょう。
フリーザーのワイルドフリーズを2回宣言した時点で残り20となります。
せっかく麻痺でロックしてるのに、このまま技を使うとお互い気絶してしまう……!?
答えは「否」
察しの良い方はお気付きかと思います。
バトル場にテツノブジンを送り出してタキオンビットを使用すると、なんと自分の番の中で気絶となるわけです。
そして新しく出てきたポケモンを再び麻痺へ……
というように、
ワイルドフリーズの麻痺でターン稼いでいる間に、ダメージの蓄積を狙いながら、相手のポケモンはタキオンビットで気絶させることでサイド複数取りを狙う。というのがこのフリーザーの使い方となります。
ちなみに、フリーザーが気絶するタイミングで、釣り竿とスターポータルあれば再び麻痺ループに突入できます。
極悪戦法だね、対戦相手キレちゃうよ。
実際の対戦はそんなにループする必要もなく、単純に1ターン返ってくれば前のポケモン倒せるくらいにしておくことが多いです。
よく使う黄金パターンは「ワイルドフリーズ+あくうのうねり=330」
ちなみにですが、フリーザーが自傷で気絶したタイミングでバトル場にテツノブジンを送り出すとタキオンビットが使えます。これもプチ知識
テツノブジンex
書きたいことは書いたのでここでの解説は省きます。
採用枚数は2枚なのは、あなぬけのヒモがレギュ落ちしてから、1ターンに3回もタキオンビット使うのは難しいと考えているためです。
サイド落ちケアで3枚入れたくなることはありますが、2枚で練習していて少ないと思ったことはないのでこの枚数としています。
トレーナーズ
基本は強いカードは4枚入れとけ!の精神
縦引きデッキは迷ったら4枚!
ピン刺しばっかり入れて、自分のやりたいことを通せないマイナーデッキは強くないぞ!
多く語っても仕方ないので、簡単に解説していきます。
博士の研究4
博士4枚入るデッキは強い!
というのも、大量に入れ替え札を引き込む必要があるので、ここは迷いなく4枚採用でした。序盤から終盤までいつ引いても強いです。
ナンジャモ4
可愛いから4枚入れました(は?)
速攻デッキでありながら、デヴォリューションやフリーザーの麻痺等で、相手への要求札を増やすことが強いデッキです。
また、タキオンビットで自分のターンにサイドを取ることの出来るデッキであるため、ナンジャモを強く使える、ということから4枚採用です。
ドロサポは削らないのが流儀
ボスの指令3
当初は最大枚数の4枚採用でした。
ペパーを強く使うということから、カウンターキャッチャーに1枚枠を譲りました。後悔してます。
ペパー2
実はギリギリになって入れた2枚
タウンデパートを採用して練習していたのですが、相手に使われるのを嫌って、スタジアムを貼らないことも多く、タウンデパートが死に札になっていたと感じ、ペパーを採用しました。めちゃくちゃ強かったです…
(実はペパーだけノーマルで、急遽採用したのに気付いてる方がいたのには驚きです…はぁ…)
ネストボール4、ハイパーボール4
本当はテクノレーダーやヘビーボール等も入れたいのですが、オトシドリが実質ネストボール3枚分として使用できるため、最低限の枚数の採用
ヘビーボールは引けたタイミングでアタッカー回収しても、ポータル使用済みであることが多く、そのアタッカーは上手く使えないことが多かったため、採用は見送りました。
入れ替え4、いれかえカート4
入れ替えはタキオンビットの試行回数を稼ぐ「火力カード」なので最大枚数
パオジアンexを入れ替えて使うことで「入れ替え札=大地の器」として利用できることからも、抜く理由はありません。
ファストキャリーの成功率も、この圧倒的な入れ替え枚数からきています。
つりざお1
博士でリソースを大量に巻き込んでしまうことがあるため、保険の1枚採用にしました。
途中で捨てすぎた基本エネルギーを戻しておくと、終盤の雑な隠し札で欲しいカードにタッチしやすくなるので、困ったらエネルギー戻しておきましょう。
カウンターキャッチャー1
ほとんどの試合でサイド先行することになりますが、ボスの4枚目かカウンターキャッチャーかを天秤にかけたところ、ペパーを有効活用するという点でも1枚採用としました。
※ちなみにシティ当日は有効に使えませんでした!
プライムキャッチャー
リザ対面が不安だったので、マキシマムベルトか最後まで悩んだのですが、リザをワンパンするよりも、ピジョットを早期に倒す方が強いと感じたので採用しました。
汎用性が高いのもgoodです。
学習装置2枚
早めにポータル吐いた後にアタッカー(主にパオジアン)に適当に貼っておくだけでかなりの圧になります。オトシドリやミュウに学習装置をつけて攻撃技を宣言することも。
ブーストエナジー2枚
試合中に使うのは1枚だけなのですが、基本縦引きになることと、サイド落ちして困るカードなので複数枚採用としています。
デヴォリューション1枚
このデッキのデヴォリューションは強い!
というのもタキオンビットで相手にダメカンを蓄積できるため、流行りのビーダル入りのピジョリザに対して、ビーダルに60ダメージ与えておくとそのまま気絶取れたりと破壊力抜群です。
基本水エネルギー
ポケカのデッキにおいて「エネルギー採用枚数が奇数なのが大嫌い」なんですが、8枚では足りず、10枚はちょっと余るということで、仕方なく9枚としました。
不採用カード
ビワ
強いが、縦引きデッキなので使いたい時に使えないと感じたので不採用
フリーザーで麻痺させるタイミングで運良く入れ替え抜けたら強い。人はそれを「運だけ」と呼ぶ…
テツノツツミ
今回はフリーザーとの選択で抜きました。
かなり強い1枚だと思っているので、調整するなら再検討してもいいと思います。
セレナ
カウンターキャッチャーとの選択だと思います。
イラストが可愛いすぎるため、ハイパーボール等のコストでトラッシュするのをためらってしまうので、不採用にしました(???)
パオジアンの2枚目
このデッキの心臓であるパオジアン、サイド落ちされると結構困るのですが、プレイングでギリギリなんとかなる、と感じたので渋々不採用にしました。
SARのイラストが超かっこいいので、好きな方は2枚入れましょう。
ロストスイーパー
使いたいタイミングで引けないと感じたので不採用
ビッパ、ビーダル
ミュウexの項目にて解説
タウンデパート
ペパーの項目にて解説
テクノレーダー/ヒスイのヘビーボール
ネストボールの項目にて解説
環境デッキへの戦い方と有利不利の解説
環境デッキはポケカ飯さんのtier表を参考にさせていただきます。
悲しいお知らせですが、イージーウィン拾えるような有利マッチアップはありません。
各対面への有効な動きは何か?をしっかり頭に入れて戦い抜きましょう。
逆に、これと対戦したら負ける!みたいなマッチアップはありません。そう「奴」を除いては……
リザードンex
相性:五分
型が多すぎるので五分としました。
どうしてもシステムポケモンがexポケモンとなるので、待ちを許してくれないマキシマムベルト採用型はかなり不利です
ただ逆にアンフェアスタンプはやや有利という印象
ピジョットをぶっ飛ばそう!!!
ピジョットが場で好き放題しているとほとんど勝てません。まずはピジョットから集中砲火で取りましょう。
パルキアのあくうのうねりで一発小突いておいて、タキオンビット圏内にいれておけると理想です。
ピジョットさえいなければ、フリーザーの麻痺や、タキオンビットで低HPのポケモンたちを狩りつくすことも通しやすいです。
また、デヴォから破壊していくプランがとても強いです。
タキオンビットや1エネヘイルブレードでビーダルに60ダメージ与えておきましょう。このデッキしかできない、「システムポケモン全破壊」プランです。サイドは取らせて全然大丈夫です。捲りましょう。
デヴォで盤面破壊すると相手は焦ってかがやくリザードンを出してくると思います。そこにつけこむ形でかがやくリザードンを呼び出して、フリーザーの麻痺を通せると、弱点で丁度残りHP20になります。残りHP20ということは……?(ニチャァ…)
ちなみに、タキオンビット1回+フリーザーの上技が弱点込みで60ダメージになります。後手取った時に相手がヒトカゲ1体しか展開できてなかった時は、容赦無く潰しましょう。
ロストバレット
相性:五分
永遠に手札干渉してやりましょう。
基本的にお互いサイド2-2の交換になることが多く、スピーディーなサイドの取り合いで結構いい勝負になることが多いです。スターポータルを温存することなく、より早くサイド取ることを意識
ただ、この試合ではフリーザーは出さないように注意しましょう。
パルキア・オトシドリが、ごっつあんプリファイでサイドを3枚取られてしまった場合、そこから手札干渉で勝負するぞ!という時に、フリーザーを場に出してしまっていると、ロストマインだけで負ける試合展開になってしまいます。スタートしないことを祈りましょう。
相手のアタッカー(テツノカイナ)が倒せるのであれば、タキオンビットは全てマナフィに当ててしまって大丈夫です。
倒せるならもちろん手裏剣を通してもいいですが「入れ替えカートで一番回復されにくいのがマナフィ」というだけです。入れ替えカート使われても、はなえらびの試行回数が1回減ってラッキー程度の考えておくと良いです。
ルギア
相性:不利
死の呪文「ハイボアーケアーケ」を最速で唱えられると、ほとんど勝ち目ありません。
先攻さえ取れれば、タキオンビット+ハイドロブレイクでルギアVを倒すチャンスはあるので、そのチャンスを逃さないようにしましょう。
先攻1ターン目にあえてブジンを出さずに隠しておくと、ワンパンされない読みの慢心かぜよみをしてくれる可能性が大きく上昇します。「能ある鷹は爪を隠す」ですよ。
チラチーノに対しては手裏剣+タキオンビットでギフトエネルギーケアしながら取れることも忘れないように。
この対面のでパルキアVstarで殴り合うと負けてしまうので、サブアタッカー「特にガチグマ」で頑張りましょう。中途半端にパルキアをおくと、進化できなかったやつがセレナで呼ばれてしまいます。要注意
ロストギラティナ
相性:微有利
最近は「アンフェアスタンプ」の採用も増えてきており、スタンプで壊されないようにも、場にミュウexは置いておくようにしましょう。パオジアンとかがやくゲッコウガも、プラスアルファで置いてあると、手札干渉への耐性が上がります。
あと、ミュウに学習装置と手張りが出来ていると、かなりの圧力がかけられます。
このマッチアップは基本的にはボスの指令を連打して、進化前のギラティナを叩きまくるのが一番有効な戦術です。
デッキの性質上、ロストマインで縛られて負けることはほとんどないため、ギラティナとの大怪獣バトルになりがちです。大怪獣バトルになったときに、サイドを取るスピードにパルキア側が若干分があると思っているのでこの相性の評価としました。
最後の最後にガチグマexで攻撃するだけで勝てるように、相手のギラティナにはあらかじめタキオンビットを2回当てておくことも意識しておくと、苦しい試合展開になることなく済むと思います。
サーナイト
相性:微有利
ブジンのデッキの性質上かなり有利ですが、ちょっと出遅れたりしてしまうと2-2-2でサイドを最速で取られて負けてしまいます。
アンフェアスタンプに気をつけよう!
ということで推していきたいゲームプランが
先攻2ターン目にマナフィに1エネヘイルブレードです。
相手が山を作る前に最速でフトゥー博士のシナリオを要求していきます。
相手がマナフィを回収出来なければ、タキオンビットでマナフィを気絶→げっこうしゅりけんでキルリア2面取ることが可能になってきます。
回収された場合→もう一度マナフィを呼びましょう。相手もフトゥーを使った場合はエネルギーがあまり落とせず、パオジアンが生き残っている可能性が高いです。
・テツノブジンとサイコエンブレイスの相性が良い
相手がパルキアVstarをフワンテが一撃で飛ばしてくるゲーム展開になった場合、おまもり込みで残りHP20のフワンテで突撃してくることになります。相手が勝手に低HPのポケモンを生み出してくることをしっかりと利用しましょう。またしてもテツノブジンは隠しておくと通しやすいかもしれません。(手札干渉の裏目もあるよ!)
また、フリーザーの麻痺や、パルキアのあくうのうねりとタキオンビット合わせてサーナイトexに300ダメージ与えて縛りつけるのも強い動きです。
キルリアが減ってきた時や、手札干渉できたタイミングで使いましょう。
このように、サーナイトとのマッチアップは相手にフトゥー博士のシナリオを要求し続けるゲーム展開になりがちです。
やることやったら祈りましょう!
アルセウス系統
相性:運
運です。しかも悲しいことに運要素が試合前のジャンケンでどちらが先攻を取るかということにかなり依存しています。
先攻を勝ち取れ!
終盤のタキオンビット+ガチグマexのコンボで捲ることも可能ですが、マキシマムベルトやチェレンの気配り、そしてジャッジマンで壊されがちです。
先2ジャッジマンで壊されるか、先2でアルセウス吹き飛ばして壊すかのゲーム展開です。ジャンケンに勝て。
アルセウスのサブアタッカーはどれも辛く、ギラティナやヌメルゴン、そしてアローラロコン等の絶望が待っています。フリーザーでの麻痺や、パルキアV等を駆使して戦いましょう。
古代
相性:不利
相手のHPが高すぎてテツノブジンがいきてこないマッチアップになります。基本、場に出す必要は無いですが、ノコッチや、トドロクツキexの「くるいえぐる」はしっかりと咎められるように、安易に捨てないことや、釣り竿で山札に戻しておくなど工夫しましょう。
忘れがちですが「ブーストエナジー古代」で麻痺になりません。気をつけましょう。
基本はナンジャモで要求値を上げながら、パルキアVstarとガチグマexの高HPを押し付けましょう。
パオジアンex
相性:五分
相性も"五分"だし、試合時間も"五分"くらいの超速攻マッチアップです。
相手のシステムが低HPなのもあり、先攻取れた時は2ターン目にタキオンビットと合わせてサイド3枚取れることも多く、逆に先攻取られるとごっつぁんプリファイでサイド3枚取られることもあります。
先攻後攻も相当重要ながら、お互いに出遅れ=負けに直結する試合展開になります。
対リザードンの項目でも解説しましたが、タキオンビットでビーダルに60ダメージ与えながらのデヴォリューションは終盤の捲りに期待できます。
ビーダル+2進化デッキの全てに刺さるコンボ
が、パオジアンがリザードンほど猶予をくれないのは辛い点です。
未来バレット
相性:努力次第で有利
まともに殴りあったら不利どころか瞬殺されます。
フリーザーを使いましょう。
ワイルドフリーズ3回+タキオンビットが丁度230になります。タキオンビットで気絶時には「ヘビーバトンの効果は発動しない」ということだけ覚えておきましょう。
基本的にパルキアで殴り合うメリットがほとんど無いので、このマッチアップのアタッカーは、フリーザー、パオジアン、ガチグマになります。
相手は麻痺ループを抜ける際にプライムキャッチャーで裏のパルキアを狙って来ると思います。1体は取られてもいいように2体しっかり置けるようにしましょう。スターポータルを宣言するだけの大事なシステムポケモンです。
ワイルドフリーズを2回、2回と相手の場のテツノカイナ2体に140ダメージずつ与えておくのも強いプランです。手裏剣だけで丁度全回収できるのは強い。
あとはシンプルにエネついたやつをボス連打でぶっ壊していくプランもあります。やや要求値は高いですが、手札が強い時や、ヘビーバトン貼られていない時などは狙って行きたいですね。
コントロール
相性:有利
やっときました「有利対面」
大量の入れ替え札で蹂躙できるマッチアップです。極力、スターポータルは温存するようにしましょう。終盤にミミッキュやガチグマが返せなくなります。
カビゴン/ピジョットコントロール共通ですが、相手のドローエンジンから取っていきましょう。カビゴンは脅威ではありません。
カビゴン対面はどんどんサイド取り進めて構いませんが、ピジョットコントロールに対してはやや危険です。
レントラーにお仕置されるくらいなら、ピジョットが取れるまで我慢しても大丈夫です。
ピジョットをタキオンビットと合わせて手札干渉しながら倒せれば、リバーサル+レントラーが揃うことはほとんどありません。
ミミッキュへの向き合い方について
実は結構押し付けられると辛いです。
変にリソース使ってしまうよりも、焦らずにタキオンビットだけで取るくらいの気持ちで大丈夫です。
ボタンで回復されて長期戦になるので、その間にミュウexやフリーザーの準備をしておくと良いと思います。
イバラ単
相性:絶望的
無理☆
一応テツノブジンの特性だけは未来のポケモンなので使えます。基本やることないので「タキオンビット」だけは元気よく宣言しときましょう。
まとめ
やっぱりなんだこのデッキ…!?
環境での立ち位置が抜群にいいデッキではありません。むしろ不利相性の方が多く、残念ながら所謂「マイナーデッキ」の域を超えないと思います。
ではなぜここまで勝てたか?
それは「豊富なプラン」と「初見殺し」がめちゃくちゃに強いデッキだからです。しかもそれがデッキの中に不純物を多く入れたものではなく、アタッカーを切り替えてスターポータルを宣言するだけの高い再現性と安定感にあります。
途中の解説見てても「そんなこと本当に出来るか?」と思われた方もおられると思います。答えはYESです。パルキアが全部解決してくれます。
パルキア最強!!
本当に面白いデッキなので、みなさんにも使って頂けたらなという気持ちで書かせて頂きました。
ここまで読んでくださった方に、パルキアの面白さとデッキを作る楽しさが伝わっていればと思います。
本当にありがとうございました!!
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