ポッドキャスト番組「山あり谷あり放送室」は、自分の番組なんだけど、編集は谷くんがしてくれている。だから僕は、毎週火曜日の更新日に、いちリスナーとして聴いていて、「ああこんなこと話していたっけ!」と、結構新鮮な気持ちで、いちいち驚いたり、面白がったりして聴いてる。
自分の声への違和感がなくなったのはいつの頃か。自分が直に聞く声とは確かに違うけど、既にいちいち違いを感じないくらいにもなっている。だから、別に恥ずかさもない。
最近、山谷FM以外にも、例えば仕事場であるVIVISTOPでも音声配信をやっていたり、音声配信を始めたい人のお手伝いをしたりしている。そんな場面では決まって、初めて収録した人が「わー!自分の声が恥ずかしいー!」とか「こんな声なの。。。」と話す。あれ?いつから僕はありその違和感は消えたのかなぁと不思議に思う。
自分の声への違和感は、おそらく誰しもが経験することだとは思うし、その理由も分かってるし、不思議なことなんてないんだけど、多元宇宙論、マルチバースの話を聞くと、なんだか不思議は不思議のままで、思い切りファンタジーの世界に浸るのもいいのでは?と思ってくる。
いきなりマルチバースなんて単語を出してしまったのだけど、週末岡山へ出張して、眠れない夜にテレビをつけたら、マルチバースを特集する番組がやっていて。
科学ジャーナリストのトム・ジーグフリードさんは、「宇宙が1つしかないとすると、私たちの宇宙のすべての性質を説明することができないのです」なんて言っているんだって。
パラレルワールドも、別世界も、ファンタジーなんかじゃなくて本当にあるかもしれない。
人間のマルチバース性は、既に現在のテクノロジーによって表出しているとか。SNSやVR空間で違う自分で過ごすなんていうのは、その一つだとか。
出張の帰路、そんな気持ちで、自分の番組を聞いたら、なんかとても不思議。
あなたは誰??
土曜日東京で仕事を終えて、新幹線乗って岡山に深夜に着いて、テレビ見て寝て。
朝起きて、学会で発表して、また新幹線乗って帰って。
爆速で往復して、(車内ではずっとアンナチュラルみてたからあっという間だった)いつもの地元に降り立つと、岡山に本当にいたの?という気になる。
岡山で喋っていたのは本当に自分??
なーんて、気が滅入っていたり、おかしくなっているわけではありませんが、まだまだ不思議なことはたくさんあってほしいし、意味とか価値とか、そんなこと越えるものにもたくさん出会いたい。
マルチバースをテーマにした「エブリシング・エブリウエア・オール・アット・ワンス」の監督コンビ「ダニエルズ」は、すべてのものに意味があると思うと頭が大変なことになる。だから、「すべてのことには意味なんてない」というメッセージを映画に込めたのだとか。
んー!世の中は不思議だ!!
ってこれは、なんの話だろう。まぁいいか、出張お疲れさま、自分ってことで。