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キーボードのパームレストについて

パソコンが好きではない情シスの使うガジェットなんて、たかが知れており、
語るべきものも既に無いのですが、
キーボードについて発信した記事で触れたパームレストについて、少し書きたい

パームレストとは

薄型のキーボードを使っていたり、ノートPCを使っている人は気にならないと思うが、
所謂、ノートPCのキーボードの手前、手のはらを置くところ、
タッチパッドの両サイド、あれに当たるものをパームレストと言っている

そもそも何でそんなものが必要なのかというと、
世の中には、キーボードオタクとも、キーボード通とも言われる人たちが
生存しており、数万円のキーボードを使っている人も、少なくない
そして、それらは複雑な構造をしていることから、そこそこの厚みがあり、
毎日酷使すれば、手首が逝ってしまうことは、容易に想像がつく

そこで、それを解消するため、または、より快適にタイプを行うために、
様々な素材や形状のパームレストを購入したり、自作したりしている

素材について

パームレストには、いろんな素材があって、
自身も過去にDIYしたのだが、その際は、加工のしやすい木材を使った
それも自宅に眠っていた1*4材の端材を、カットして、やすりかけして、
入念に塗装をし、何の変哲も、面白みもない自作パームレストが出来上がった
今も自宅ではそれを使用しているが、満足感もないが、悪くもない

そんな簡単にできてしまうものなので、自作も大いに悪くない
ただ、木材を使うにしても、いろんな種類もあるし、
時間が経つと、反ったり、汗染みができたり、塗装が剥げたりと色々あるだろうから、
それらを楽しみながら、また新しいのを作るのもいい

同じ木材でも特殊加工されたパームレストも販売されている
憧れにはなってしまうが、もう1台キーボードが買えてしまうような値段だ

と、ここまではこれまでのパームレスト事情
ところが昨今、厚物のアルミ板をカットと曲げだけで作成された無垢なパームレストが販売された


FILCOについて

それを作成、販売したのが、FILCOというメカニカルキーボードの老舗メーカー
20数年前、メカニカルキーボードのマイブームが来ていた頃、
カチカチなるキーボードに飽き飽きしていたのだが、そこに現れた「マジェスタッチ」というメカニカルキーボードを発売したメーカーである
それは、爆音とクリック感のいわゆるメカニカルとは全く違い、
「スコッ、スコスコッ」っとなるノンストレスなタッチ感だった
そんなキーボードの老舗がキーボードのためだけにこだわり抜いて、
他にはないパームレストを開発したのだから、悪いわけがない

「FILCO KB Griller S-size」

と言いつつも、FILCOさんから、すでに似たようなコンセプトのキーボードもあった
それが、生業であるキーボードを差し置いて、パームレスト部分だけを切り出した製品を出したのだ
それが、こいつ

これだけFILCOを持ち上げておいて、私が持っているのは、HHKBというメーカーのキーボードだ
こればっかりはどうしても変えられないのだが、
なんと、このキーボードを、FILCO製パームレストの上に着座している写真が、
メーカーが公式として公表しているのだから、何とも懐が広いメーカーであると同時に、
他社製キーボードユーザーが、同じ悩みを持っていることに気づいているとは、
さすが老舗である

そして、いよいよこのパームレストについて語りたい
私は、指が短いがために、キーボードの奥まで指が届かない
それゆえHHKBがマッチしているのだが、その上で、角度をつけないと、
最上段まで指が届かない
すると、どうだろう
角度をつけたキーボードと、フラットなパームレスト
手を置くところと、キーボードの高さは同じになったものの、
手首には、キーボードの角度分だけ曲った状態になる
これはほんの僅かで、誰も気にしていないかも知れない
ただ、自分としては、長年キーボードに触れてきて、ずっと違和感を感じていた

現実的には難しいかも知れないが、キーボードの角度に合わせて、
手を置くことができたら、キーボードから、手のひらまでが、
フラットな環境ができ、よりストレスレスなタイプができるのではないかと

そして最近巡り会ったHHKBのキーボードでそれが実現できたら、
おそらく生涯、手を置くためのツールは、もはや不変ではないかと

そんな叶うわけでもない夢を見ていた矢先に発売されたのが、この、
キーボードの焼き肉網という名の、パームレストだった
まさに運命としか言いようがない

安いわけでもないし、こんなニッチな商品、しかも発売前にレビューすらない
でも確信していた
これはいいものだ!と
売り切れたら大変だと、予約開始と同時に予約した

発売から数日で手元に届き、その重厚感に驚いた
会社で使うつもりでいたので、発送先を会社にしておくべきだったと反省した
開封後、男前なヘアラインと、冷ややかた素肌、
誰も俺を曲げることはできないと言わんばかりの、肉厚な板
イメージ通り、いやそれ以上の製品だった

願わくば、板はばを調整し、HHKBの刻印入りで、ダブルネームの
パームレストを発売できないだろうか
HHKBはすでに2台持ちになっているが、セット販売でもいい

あぁ、夢は広がるばかりだ

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