「ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]」批判 〜1章 ソフトウェアテストとは〜
はじめに
本記事は「ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]」という本について、ひとりのDirty Tester目線で批判する記事です。
本書はソフトウェアテストを勉強する上で入門書として紹介されることが多いですが、私の観測範囲内では批判的な意見を持っている人をよく見ます。
私もそのうちの一人です。
本シリーズでは具体的にどこが、どのように疑問を持つかを明らかにします。
それによって以下の効果を望みます。
初学者の人が批判的な視点でこの本を読み、テストエンジニアとして成長する
この批判によって、より有益な第3版となって世に出る
本当に「ソフトウェアテストの教科書」に相応しい書籍になる
一章 ソフトウェアテストとはへのクダ
前者はコードの説明だし、後者はインタプリンタの話をしている?
前者の定義は「等」がないのが結構問題じゃないですか?
ソフトウェアテストが作ることなんですか???あとで知れるみたいなので楽しみです。
誤動作の定義してください
混ぜないで欲しいです。またユーザーどこから来たのかきちんと明示すべきだと思います。特にワインバーグの定義と真逆のこと言ってるから読み直して欲しいです。
基本要求なんて言葉あったんですか?(まじで知らない)
基本要求から基本品質に入れ替わってませんか?
暗黙の要求ってことも書いた方が良さそうです。
例えば静的解析で見つかる欠陥はどっちなんだろう?
ていうか、本著の定義では見つかるのは不具合と欠陥なのではないですか?
これは本書における欠陥とは限らないですし、本書における不具合ではないですか?
総括して
本当に言いたいことはこの章以降の話で、結構用語の定義がおざなりになっていないか?という不安を持ちました。
また、「テストをすること」という意識に目が向きすぎて、「品質」や「欠陥」の定義が都合のいいように歪められ、使われていないか?という懸念を持ちました。
初学者はあまり深く考えないと思いますが、テスターの倫理観として、この辺の定義をおざなりにすることはあまりいいとは思えませんでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?