ホイル氏の主張していることは朝田理論と同じ

これ以上関連記事を書く事が無いように心から願っておられるそうなので、その願いをぶち壊してあげましょう(笑)。

幻覚をみて苦痛を受けている当事者に『ソレは幻覚だよ』という事に何の意味がある。
【その人】が受けてる痛みは【その人のリアルな痛み】である。

これは、あの悪名高い「朝田理論」と同じ論理構成ではないでしょうか。

①「障がい者に対する社会の態度が冷たい」という【現実】
が無ければ
②「障がい者に対する社会の態度が冷たい」という【障害当事者】が持つ【偏見】
は生じないのです。

これ、断定しちゃっていいんでしょうかね(笑)

論理的に明白な飛躍があります。

例えば

①在日特権が存在する、という【現実】
がなければ
②在日特権は許せない、という【偏見】
は生まれない

なんて言われたら、ホイル氏はこれを支持できるのでしょうか。

ああ、ブチ切れないでくださいね、私は在日特権なんて存在しないことを十分に理解しております。でも、①がなくても②は存在するのは明らかすぎる事実ですよね。

他にも、事実がないのに偏見だけが存在する事例なんて、掃いて捨てるほど見つけられます。例えば松本サリン事件の犯人は河野義行さんである、という偏見から、誤った報道が数多くありましたよね。米民主党が不正選挙を行っているという偏見から、連邦議会が襲撃されるという事件もありました。他にも挙げたらキリがないくらいいくらでも類例が挙げられます。

確かに小田原の駅員の対応が不味かったのは、おそらく事実でしょう。

ですが、新聞社への連絡をチラつかせて恫喝したり、誤った法令解釈を根拠に1時間も粘るのは、抗議や話し合いのレベルを超越しており、迷惑行為以外の何物でもありません。

しかも、相手は「強者たる健常者」ではなく「弱者たる労働者」です。

日本は特に「お客様は神様」という思想が強すぎるために、顧客の言うことはどんなに理不尽な主張であっても聞き入れなければならない、という風潮が根強くあります。これが、労働者にとって過重な負担となっていて社会問題になっているのに、「健常者vs障害者」という一眼的な見方しかできないのは、残念だと思います。

そもそも、日本は世界トップクラスのバリアフリー大国です。

であるにも関わらず、1日1100人程度しか利用しない無人駅に対してまで、しかも毎日とまでは言いませんが週1とか月1くらいのペースで利用するのであればともかく、観光でたった1度来る障害者のために、無人駅をバリアフリー対応しろというのは、合理的要求の範囲を超えています。

しかも、バスという、来宮神社へ向かうにはむしろ電車よりも便利な代替手段があるわけですから、なおさらです。

蛇足ですが、障害者は我々健常者よりも安く交通機関を利用できます。JRもバスもほとんどの場合障害者割引が適用されるからです。

今回、同じ障害者の方からも伊是名さんへの批判が少なくなかったのは、決して彼らが「わきまえている」からではないと思います。障害者だってオツムの出来は我々健常者と違いはないのですから。

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