上善は水のごとし
コメント欄に書こうかと思ったが、長くなりそうなので記事にすることにしました。
「みんな仲良く」
私は、この思想が苦手です。
私の言葉で言うより記事を引用したほうが簡単そうなので。
「いじめを先生に相談したところ、いじめている人と握手させられて『これで仲直りね』と言われておしまいだった。『チクった』ことを理由にいじめはひどくなり、その後も先生は助けてくれることがなかった」(不登校当事者)
被害者と加害者が、仲良くなれるはずがないですよね。
ところで、「ラブ&ピース」という言葉は、1970年代頃にベトナム戦争に反対する若者の間で叫ばれた言葉だそうですが、半世紀近く経った今でもよく使われてますよね。
ですが、「愛」と「平和」はそもそも両立しない、という考えがあるようです。
両立しない、は言い過ぎかもしれませんね。両立が難しい、くらいにしておきましょうか。
仲良くなるのではなく、互いに無関心になることが、争いをなくす最良の方法だと思います。
でも、そんなわけにもいかないよね。人間、一人じゃ生きていけないですもの。
「世の中はこうあらねばならない!」というような理想を持たず、水のように自分がどのようにでも変化できるのが最も良い生き方なのだそうです。たしかに、水のように生きていれば争いごとに巻き込まれることもなさそうです。
ただ、そうは言っても、人は理想を持たずに生きることは難しいですよね。大事なことは、理想に自分が飲み込まれないことなのかも。「こうあらねばならない」と思い詰めるのではなく、「こうであるのが理想だけど、そうであってもいいし、ああであってもいい」くらいの、鷹揚な気持ちで生きるのが良さそうな気がします。
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