中国とバイデンに翼を与えた愚かなトランプ支持者

堀さんが珍しくまともなことを言っているが、堀さんがまともというよりもトランプ支持者、トランピストたちがあまりにも愚かすぎたというだけだろう。

愚かなトランプ支持者たちは、不正選挙だと喚き散らし、素直に敗戦を認めた上念司氏やケント・ギルバート氏、KAZUYA氏、奥山真司氏らに食ってかかった。「バイデン側に寝返った」「ビジネス保守」などと難癖をつけて叩きまくった。おいおい、叩く相手が違うだろ。

例えば、阪神を応援してたのに巨人に負けて、肩を落としながら帰路につこうとしたら、周りの阪神ファンが「この試合は不正があった」などと騒ぎ出し、帰ろうとするファンを「巨人に寝返った」などと難癖をつけて攻撃し始めるようなものだ。もしも自分がこんなことされたら、阪神ファンを続けたくなくなってしまうだろう。(ちなみにこれは例え話であって私は阪神ファンでも巨人ファンでもないのであしからず)

もちろん日本のトランプ支持者が日本で何をやろうとアメリカの選挙には何の影響もないのだが、おそらくアメリカのトランピストも似たようなものか、あるいはもっと過激だったのだろう。

しかしアメリカすごいな。日本でこんなことやったら樺美智子のようにヒロイン扱いされて政府攻撃の口実に使われそうだ。Trumpist lives matter運動は起こらないのだろうか。また、中国が香港の民主活動家の弾圧を正当化するために「アメリカだって市民を銃殺してるじゃないか」と言ってきそうで怖い。

私は、こうした言動をする人たちを保守だとは思わないし、もしもこの馬鹿垂れ共が保守だと言うのであれば私は積極的に「私は保守じゃありません」と言いたい(そして実際に言い続けてきた)。

そして、堀さんの言うように、トランプ支持者だったけどトランピストたちの愚かな言動のせいでトランプ支持をやめてしまった人も大勢いるだろう。

ジョージア州は2016年にはトランプが勝利し、上院も共和党が議席を保有していた。それが、今回はバイデンに変わり、上院も決選投票の結果、民主党に変わってしまった。特に、決選投票はトランピストどもが「不正選挙」を主張して散々暴れた後に行われたために、共和党支持をやめてしまった有権者がいたのではないだろうか。

だとすれば、トランピストどものおかげで民主党が勝ち、バイデン氏は「ねじれ」に頭を悩ませる必要がなくなったことになる。まさに「愚かな味方は有能な敵よりも有害」を地で行っている。

堀さんに対してこのような反論をしているアホがいたけど、米国民の45%じゃなくて共和党支持者の45%じゃ勝ち目ないじゃん。共和党支持者ですら半分程度はトランプとその支持者に愛想を尽かしているのだから。こういうのを、まったく反論になってないというのだ。

そして、愚かなトランピストどもが翼を与えたのはバイデン氏に対してだけではなかった。中国にも翼を与えてしまっていた。

何が「国家安全維持法違反の疑い」だ。あたかも中国が法治国家であるかのような報じ方はやめてほしい。アメリカで愚かなトランピストどもが揉め事を作ってる裏で中国はこういうことをしてくる。それは台湾や尖閣への侵攻でなかったことは、我々日本人にとっては不幸中の幸いだったが、香港市民に対しては気の毒としか言いようがない。

世界の注目がアメリカに集まってる隙にこういうことをしてくるのが中国だ。そして、まさに愚かなトランピストどもが中国にこういうチャンスを与えてしまったのだ。

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