ヤバすぎ派vs騒ぎすぎ派

これ、原発や放射能に対する意見対立と似てますよね。

左派、自称リベラル派に多いのが「リスクを過大に見積もる」ことです。「用心するに越したことはない」という立場ですね。結果、何もなければそれでよかったじゃないか、となる。

(彼らが国防・安全保障に関してのみ全く正反対の立場を取るのが不思議でしょうがないのですが)

それに対して、保守派の一部は「コロナなんて大したことない、騒ぎすぎ」という立場を取ります。ただし、この中には、リスクを正しく評価している人と、単にリスクを考えないだけの馬鹿、の両方がいます。

ね、放射能と同じでしょ。

そして、左派、自称リベラル派は1bit脳なので、何かのリスクに考えるとき、それ以外のリスクを考えることができません。例えば原発について考えるとき放射能のリスクをゼロにすることだけを考えて、電力不足や温室効果ガスの排出などのリスクは無視します。

本当はそれを考えることができる人も大勢いるとは思いますが、政治家であれば馬鹿に迎合したほうが票になるし、マスコミであれば馬鹿に迎合したほうが記事が売れる。だから結局、不安を煽り立てる方向にしかいかないのです。

コロナも同じですね。感染リスクをゼロにすることばかりに思考が捉われてしまって、経済活動の停滞や、ひいては自殺リスクの上昇にまで頭が回らないのが彼らなのです。

さっき、「国防・安全保障に関してのみ全く正反対」と書きましたが、彼らにとってはそうではないですね。彼らにとって排除したいリスクは、軍の暴走や徴兵制なのです。そして、そちら側のリスクに思考が捉われてしまい、他国の軍隊やテロリスト等による侵略や攻撃のリスクにまで頭が回らないだけなのです。だから鳥越俊太郎氏みたいに「中国が攻めてくるわけがないじゃないですか」とアホなことを言う。

もちろん私も中国が攻めてくるとは思いません。ですが、もしも日米安保を破棄して、自衛隊も縮小ないし廃止すれば、中国は迷わず攻めてくるでしょう。彼らにはそれが分からないらしい。

もちろん保守派が1bit脳ではないとは言いません。保守派にも1bit脳はとても大勢います。だからこそ在特会やトランピストみたいなの連中が世に蔓延ってるのでしょう。

私も時々思います。右の1bit脳が多数派になるよりは、まだ左の1bit脳が多数派のほうがマシなのかなって。でも、本当は右の1bit脳も左の1bit脳もいなくなって、みんな賢くなる方が良いですよね。

さて、話をコロナに戻しますが、原発に対する左右対立と新型コロナに対する左右対立は、似ている部分だけではなく、異なる部分もあります。

原発については、賛成派も反対派も、原則として主張に責任を負うことはありません。各自好き勝手なことを言っても許されます。なぜなら一般人が原発行政に直接携わることはないからです。

ですがコロナの場合は行政の対応だけでは限界があります。各自が自発的にマスクをしたり、外出を控えたり、他人との接触を避けたり、蜜を避けてソーシャルディスタンスを保ったり、しなければなりません。

そして、それが行き過ぎると「自粛警察」になってしまいます。他府県のナンバープレートを付けた車に抗議したり、トラックの配送にまでイチャモンを付けたりする。こうなると「リベラル」の片鱗さえも見えなくなってしまいます。

行き過ぎた左翼は右翼と見分けがつかなくなる、と言いますよね。あるいは、行き過ぎた右翼も左翼と見分けがつかなくなる。

原発問題では、賛成派にしろ反対派にしろ、基本は「言うだけ」なのでお互い罵り合って終わるだけですが、新型コロナ問題では具体的に相手の行動を直接制限しようというアクションになってしまい、自称リベラルの独善性・強権性が露わになるのだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?