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ポスト安倍の韓日関係、韓国が主導権を握ることができる←できません

はあ、凄い妄想(笑)。

そもそも、有効な対日カードを何も持ってない韓国がどうやって主導権を握ることができると思ってるんですか。

 韓国事情に精通するジャーナリストの室谷克実氏は「自国が損することは分かっているが、国内向けに逆のことを言ってみせるという韓国だけの不思議な解釈だ。韓国は有効な対日カードを持っていない。習主席の訪韓合意も、米国から見放されても『大国の指導者の訪韓を約束した』と国内にアピールするためだ。世界から笑われる」と指摘した。

しかも、中央日報に記事を書いたのが、チャン・ブスンという人らしいのだけど、この人なんと関西外国語大学の教授さん。つまり在日。ああそうか、日本にいるから韓国の内情を分かっておられないってことでしょうかね。てか、語学の教授に政治の何がわかるのさ?

そもそも、チャン教授が根拠として挙げられているいくつかの話がいずれも根拠たりえてない。簡単に書くと、第一に「管理型内閣」などというものは法制上存在しない。鈴木も森も別に最初から1年で辞めるつもりで首相になったわけではなく、その時々の事情によって辞任という判断をされただけである。菅氏に来年秋にやめなければならない事情が発生するかどうかなど、その時になってみなければ誰もわからない。第二に「長期政権は政策転換の圧力をつくり出す」かどうかはその時々の情勢次第であり、一概に言えない。田中角栄による日中国交正常化の一ヶ月前には米中共同声明が出されていた。つまり、田中が急いでやらなくても日中国交正常化は既定路線であり、いずれ誰かがやったはずである。第三、第四は、教授が何を言いたいのかよくわからないので反論にも困るが、国際情勢という話であれば現在は韓国が米国から踏み絵を迫られているのであって、日本が政策を変える理由がない。「歴代最長政権となった安倍首相の後任者らは、一定期間の後、新たな外交路線を追求するだろう」と言っているが、根拠がない。そもそも菅氏は安倍政権の中枢にいたのだから、方針を変えるわけがない。

そもそも、この教授が馬鹿なのは「米中間の競争の中で利益の最大化をいかに実現するか」などと寝ぼけたことを言っていることである。米中対立は日本や韓国にとってはリスクでしかなく、利益を最大化させることではなく、リスクを軽減することが重要だ。そのリスクの中には、経済だけではなく、戦争や、中国による人権侵害等も含まれる。

現在、日本の対韓外交はあいまいだ。輸出規制をしつつも実際の輸出はほとんど全て承認している。徴用問題も取りあえず見守るという姿勢だ。1時間を超えた安倍首相の退任表明記者会見で、韓国関連の質問は一つも出なかった。日本は現在、米中対立の構図の中で韓国を抱擁すべきか、中国側へ突き放すべきか、悩んでいるようだ。相手がまごまごしているなら、主導権はこちら側にある。米中対決の時代、韓国は日本を抱擁すべきか、それとも突き放すべきか?

あいまいなのは韓国のほうであり、日本は悩んでない。単に韓国の出方を窺っているだけであり、ボールは韓国の側にある。もしかして「ボールを持ってる側に主導権がある」と勘違いしているのかな、チャン教授。

韓国に対する質問が出なかったのは単に韓国の存在が忘れられているだけであり、日本は韓国を日本の説得によって米国側に繋ぎとめることは無理だと諦めており、米国の圧力に期待しているにすぎない。

これも同じくチャン教授の、昨年書かれた記事だが、別に日本は韓国を放り出そうとなんてしてない。ただ、どうしても出ていくと言うなら、あえて引き留めはしないよ、というだけの話である。

勝手にしやがれ、ですよ。

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