KAZUYA氏が参政党を離党
昨秋の米大統領選以降、KAZUYA氏と他のボードメンバーとの意見の乖離が大きくなり、今年1月末にボードメンバーを退任、そして今回の離党へと至ったようです。
私は今まで参政党について特に何も言及してこなかったので、今になってこういうことを言うのは後出しじゃんけんっぽくてずるいかもしれませんが、正直言って最初から懐疑的に見ていました。
まず第一に、次世代の党を見ても分かるように、新しい保守政党を作ってもほとんどが自民党との違いを打ち出せずに、あるいは無理に違いを打ち出そうとして極右化して失敗します。例外は、地方分権を掲げた日本維新の会くらいなものでしょうか。つまり、保守政党なんか作っても需要がないということです。
第二に、当初のボードメンバーを見ても、KAZUYA氏と他のメンバーの人気や知名度に差がありすぎて、正直、KAZUYA氏の人気と知名度が他のメンバーに利用されてるようにしか見えませんでした。神谷宗幣氏についても、私は詳しいことは全くわかりませんが、良くない評判は少し耳にしていたので、どうなのかなあ、と。
第三に結党理念があいまいすぎることです。
綱領
先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる。
日本国の自立と繁栄を追求し、人類の発展に寄与する。
日本の精神と伝統を活かし、調和社会のモデルをつくる。
えー、綱領としての体を全くなしておりません(笑)。
政策
個々の政策については、理念や綱領を元に「運営党員」の皆さんと共に今後取りまとめていきます。
政策一つ一つから共に作っていくことが、まさに我々が期待する政治への参加です。
ご自身のお考えを政策に反映させたい方はぜひ運営党員になってご意見をお願いします。
つまり「政策はない」と言っているに等しいです。話にならないですよね。
佐野秀光氏の「支持政党なし」と大して変わらないですよ、これじゃ(笑)。
第四に、右翼食が強すぎることです。
「天皇を中心に」云々と言ったところで、広範な支持を得られるわけがないじゃないですか。時代錯誤すぎますよ。
関係ないですが、鳩山由紀夫元総理の御長男、鳩山紀一郎氏も政党ごっこをしておられます。
衆院選の出馬を断念するそうですが、そもそもYouTubeで動画を出す以外の活動って何かしているんでしょうか、この人は。登録者数も寂しい数字ですし、肝心の結党理念も参政党同様にあいまいでよくわかりません。政策面では父由紀夫氏よりはかなり現実的でまともなようですが、裏を返せば特に新奇性がなく、自民党を捨ててまでこの政党を支持する魅力に乏しいわけです。
もう1つ、チャンネル桜が立ち上げたらしい「新党くにもり」についても簡単に言及しておきますが、はっきり言って論外ですね。まず支持層が桜井誠氏の日本第一党とバッティングしていますし、穏健な保守を目指せば自民党とバッティングします。つまり、この党が座れる席はどこにも空いてないのです。
結局、本気で政界を目指すのであれば、わざわざ新党を作って政党ごっこをするよりも、青山繫晴氏のように自民党の中に入って自民党を変えていくほうが現実的だし志も高いんだと思います。そういえばKAZUYA氏と青山氏も以前なんかよくわからんことで揉めてたな。
その上で、どうしても自民党ではなく新党を作りたいというのであれば、その結党理念は
「科学が風評に負けるのは国辱」
という、石原慎太郎元東京都知事の名言を採用するのが良いと思います。
なぜなら、石原慎太郎氏の名言ですので極右勢力にも受け入れられるでしょうし、しかも言ってることは至極真っ当なのでリベラル層にもリーチするのではないかと思います。
いまどき、天皇中心だの、日本の伝統だの、大和魂だの、そんなスローガンを掲げたってまともな人は誰も相手にしません。そんなことよりも、昨今の放射能デマや反ワクチン、PCR信者など、左翼界隈から発信される非科学的なデマと戦うという明確なメッセージを打ち出したほうが、一般受けするのではないかと思いますね。
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