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敬礼ってどうやるの?

以前、知らなかった ~天下分け目の2004年~ で

選手団は、(オリンピック開会式の入場行進で)貴賓席のボックス前を通過する際、開催国の国家元首並びに IOC 会長に敬礼をする

といった「知られざるオリンピック・ルール」を紹介したが、ふと思った。

敬礼ってどうやるの?

「敬礼」と聞いて真っ先に思い浮かべるのが「軍人・警察官」がやるアレ。正式には「挙手の敬礼」と言うらしい。(英語では hand salute )


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参考画像・・・wikipediaより


ただし民間人・一般人がこれをするのは不自然。グーグル先生によれば、

日本では、普段民間人が敬礼を行う場面がありませんが、海外では右手を左胸に当て「帰属します」という意を表する敬礼が行われます。 大リーグやボクシングの世界タイトルマッチで、試合開始前に国歌が流れる時、選手たちが国旗に向け右手を左胸に当てて敬礼している姿を目にすることができますね

とある。確かに国旗掲揚時や自衛隊員への答礼時には「宇宙戦艦ヤマト式敬礼」もありだが、日本には「お辞儀」という敬意の表し方がある。

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参考画像・・・おくたま経済新聞より


自衛隊でも「着帽時は挙手の敬礼。脱帽時は10度の敬礼(体の上部を約10度前に傾ける)」と決められている。刑事ドラマなんかでも、このルールをリアルに再現しているものが多い。機会があれば注意してみて欲しい。

ただしこのルールが適用されるのは国内のみ。自衛隊が「お辞儀をする文化のない国」、例えばアメリカなどに行った場合は脱帽時であっても自衛隊員は「挙手の敬礼」をする。これは相手国(今回の例ではアメリカ)のルールがそうなっているから。

逆に「お辞儀をする文化のない国」の軍人が日本に来た場合、日本のルールに合わせて「お辞儀」をする。(挙手の敬礼をする場合もある)

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参考画像・・・出所不明のネット画像


恥ずかしい。「敬礼ってどうやるの?」とした自分が恥ずかしい。敬礼の目的は相手を敬うことであり、その方法は一つではない。最低限のマナー・プロトコール(国際儀礼)を逸脱しなければ、その場にふさわしい方法を選ぶだけでいい。


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