見出し画像

トナラーとチカバー。ちなみに筆者はトオバー。

理由は不明だが、なぜか隣接を好むトナラー。気分は良くないが、とりあえず害はない。

画像1

image:エンターテイナーズ



トナラーよりも厄介なのが「チカバー」(近場er・筆者による造語)。何がなんでも出入り口に近いところに駐車しようとする人達である。

いや、チカバー行為自体は問題ない。問題なのは障がい者向けの駐車スペースを「空いているから」「出入り口に近いから」という理由だけで我が物顔で使用する健常者。残念ながら日本には罰則はない。

画像2

image:CarMe


不正利用者(?)排除のためにカラーコーンを置くところもあるが、まさに本末転倒。ガードマンなどが手助け・補助してくれるのならいいが、だったらコーンなど置かずに健常者に注意すれば・・・とも思うのだが、見た目は健常者でも障がいを持つ人もいるので判断が難しい。注意された人の虫の居所が悪ければ「店長を呼べ!」となりかねない。

筆者も目撃したことがある。大型スーパーの障がい者向け駐車スペースにワゴン車を停め、若者4人組が大量のビールや食糧を積み込んでいた。車内にはキャンプ道具一式。おそらくBBQでもするのだろう。見たところ4人とも健常者だが、車のフロントガラス部分には「駐車禁止除外標章」が。

仮に筆者がガードマンだとして、この4人組に対して「あなたは障がい者ですか?その駐車禁止除外標章は不正利用ですか?」と確認する勇気はない。店の責任者が

「客に文句を言われてもいい。疑問があれば徹底的に声かけしろ。責任は俺が取る。障がい者のことを第一に考えろ!」

といって権限を与えてくれるのなら話は別だが・・・


バリアフリー先進国・アメリカのように法を制定し、不正利用は警察の力を借りて徹底的に取り締まるべきである。

画像3

(左)許可証がなければ250ドルの罰金
(中・右)不正利用は所有者の費用負担で強制的にレッカー移動



チカバー行為は車に限らない。スーパーやコンビニでも、出入り口の真正面に自転車を停める迷惑チカバーも存在する。

「買うのはタバコ1個。1分もかからない。誰の迷惑にもならない」

と弁明するのだろうが、その1分の間に次の客が来ない保証はない。


車に乗らない、買い物に行くときは歩いて行くから大丈夫。そう思って安心しているあなたも要注意。徒歩でも迷惑チカバーになる可能性がある。


筆者がよく利用するスーパー。近所の商店街にあるのだが、アーケードのおかげで雨が降っていても傘いらず。とっても便利なのだが、一つだけ不満がある。チカバー対策がなされていない。

店外のレイアウトは以下の通り。レジで支払いを済ませ、エコバッグ等に入れる際はサッカー台(荷物台)を使用するのだが、大抵の人は出口に近い①~④を使う。先客がいれば奥の⑤~⑧を使うことになる。

画像4



サッカー台の間は1m弱なのでカゴを抱えたまま人の間を抜けるのはちょっときつい。①~④を使用している先客が気の利く人ならいいが、無理に抜けようとすればトラブルの元。筆者のような巨体・気の弱い人間はわざわざ自転車置き場を大回りして⑤~⑧までいかなければならない。

画像5




理想は下図のように③④のサッカー台を右側に移動すればいいのだが・・・

画像6



そうすれば「チカバー」がピンク色の部分に自転車を停めることは必至。なにしろチカバーなのだから少しでも入口に近い場所を確保しようとする。下手をすればピンク色の部分からはみ出し、サッカー台ギリギリまで自転車を寄せる可能性もある。

画像7

「当たってないから問題ないでしょ?30センチもあれば通れるじゃん。文句あるの?」

そんなチカバーのイチャモンが今から聞こえてくる。おまけにこの出口は外からでも反応する自動ドア。よって「出口から入る」ことも可能である。ピンク部分どころか出口の真前、柱の脇に自転車を止め、「出口から入店」するチカバーが出現することは火を見るより明らか。



チカバーの暴挙を防ぐ手段がないこともないが、そのためには新たに柵を設置しなければならず、お店側にとっては出費となる。現状はサッカー台がこの柵替わりをしてしていて、店側の狙いもこれだろう。大きなスーパーであればガードマン(自転車整理担当者)を置くという手もあるが、この店はそこまで大規模ではない。

画像8




こんなことをしなくても「次のお客様のため、サッカー台は奥からご利用ください」と看板を出し、買い物客が⑤~⑧を優先的に使うように促せば済む話なのだが、それを迷惑チカバーに期待するのは無理。だってチカバーなんだもん。チカバーにチカバー行為をやめろといっても聞く耳を持つはずがない。猫に向かって「犬になれ」といっても「ニャー」としか鳴かない。

画像9

サッカー台の間をもう少し広げるという手もあるが、ただでさえ狭い自転車置き場がさらに狭くなってしまう。


以上の理由から(他の客がいなくとも)筆者は努めて⑤~⑧を優先的に使うようにしているのだが、おそらく周囲からは「変な奴」と思われているに違いない。もしかしたらチカバー連中から「トオバー」(遠い場所er→遠場er→トオバー)と呼ばれているのかも。

「チカバー行為」は迷惑になる可能性があるが、「トオバー行為」に(おそらく)害はない。自己満足かもしれないが、筆者はトオバーに徹している。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?