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【映画】プラダを着た悪魔


アメリカ初版のポスターだそう。かっこい〜〜!

『プラダを着た悪魔』という映画を観ました。
2006年の映画で、かつヒット作にもなった作品なので、観たことあるよ〜って人の方が多いと思います。

かくいう私も一度観たことがある記憶(しかも割と最近)があったんですけど、Disney+で何か映画観ようかな〜とサーフィンしていてふと目についたので改めて鑑賞しました。

物語はざっっっくりいうと、ジャーナリスト志望の主人公がファッション雑誌『ランウェイ』の編集部に入り、悪魔のような上司の下で働く、というお話。原作は2003年に発売された小説で、Wikipediaを読んだら原作と結構表現が違うよ〜なんてことが書いてありました。まあ、時間も文字数にも制限のない小説を時間やキャスト、表現などが限られた映像にしようとするんだから、その辺は仕方ないことだなと思います。映画には映画の表現方法と楽しみ方があるので。

さてさて、今回これを観てね、すごいいい映画だなあって思ったのと同時に、自分がいい映画だなって思う映画って大体が「自分の人生はあなたの選択にかかっているのよ」っていうメッセージが込められたものなのかもしれないと思って少し怖くなったんですよね。だからそれを誰かと共有したくてポチポチ文字に起こしてみています。

私は、好きな映画は何?と聞かれたら迷わずに上げている映画が数本あります。それは、『ラ・ラ・ランド』『シェフ』『クルエラ』。どれもすごい好きなんだけど、中でもラ・ラ・ランドは毎回観るたびに号泣&病むくらい心に染み入ってきてどうしようもなくなってしまう映画です。年に1回くらい観たくなるんだけど、最近、それを観たい時ってちょっと元気がない時かもなあと思ってあえてやめることにしました。まあそのうちまた観ているかもしれませんが。

シェフとクルエラは、”選択”とはちょっと違う観点から好きなんだけど、ラ・ラ・ランドとプラダを着た悪魔はね、どっちも「自分が選択した未来が幸せかどうかはその時の選択じゃなくて、現在のあなたにかかっているのよ」と言われている気がして、だからこそ、「今の自分も幸せだけど、あの時違う道を選んでいたら違う幸せが待っていたのかな」と思わせられてしまって、少し気が滅入っちゃうんですよね。

もうネタバレとか関係ないくらい前の映画だけど、一応配慮して内容に触れることは書かないようにするね。プラダを着た悪魔って、一見働くかっこいい女性を描いた映画のようにみえるんだけど、(実際わたしも自分の感想を文章に起こすまではそう思ってた)なんかそうじゃなくて、確かに、確かにね、最後に彼女が取った選択によって自分の夢も女性としての幸せ?も上手くいったように描かれている気がするけど、私が感じた本質はそこではなくて。

なんかさ、どっちの道を選んでいたとしても彼女は仕事や人生を成功させられていたと思うのよ。映画の冒頭〜中盤くらいで、「他とは違うと思ったからあなたを選んだのよ、あなたの経歴と立派なスピーチを聞いてね」みたいな場面があったと思うんだけど(これネタバレになるのかな)、もうまさにそうだと思うの。主人公の女の子はさ、最初地味で垢抜けない感じだけど、おそらく頭が良くて仕事ができる。おまけに気も回せる。先回りができるような人なんだと思うんだよね。だから、仕事に真剣になった途端に変わっていくわけじゃん。この仕事に真剣なんだって思われたければ、そのために変化が必要なら、今のままじゃダメだ、変わらなきゃって思うタイプの人間なら、自然とああなるんだと思う。そう、だからね、おそらく彼女はどの道を選択したとしても仕事でも成功、恋愛でもいい人を見つけられていたと思うんだよね。でも、彼女は最後にあの選択をとった。それがすごく大きなことだなと思ったわけです。

だ〜〜〜〜っと長ったらしく書いちゃったんだけど、かいつまんで言えば、「あの時主人公の女の子がこの選択を取っていなかったら、(広義で)この人とはうまくいかなかったかもしれないけどそれはそれで幸せだったのかもしれないよ」と観ながら思ったよ〜〜ってことです。まあ何が幸せかというのは人それぞれだし、今の自分にとって幸せなことなのか、はたまた過去や未来の自分にとって幸せなことなのかによっても観点が変わるのでこれは難しい話だとは思うけど。何を言ってるんだろうと思う人もいると思うけどそういうことなんですよ。もし気になってくれたら観てください。それでも私が何言ってるかわかんないってことだったら連絡ください。ファミレスでも行って語り合いましょう。

ここまでたくさん書いたけど、すごく面白い、いい映画だったと思います。ヒット作になったのもわかる。これを単にジェンダーだ!とか、夢のある映画だわ!と思って観ていられるような視点を、あいにく私は持ち合わせていなかったのでそういう観点で観ている人には「はあ?何言ってんの?」な感想だと思うけど、こういう見方もあるよね〜〜という一つの視点になれば嬉しいです。あと、映画版は小説と違って〜〜という意見をみたんですけど、映画版は映画版として全てのキャラクターに感情移入ができるような表現になっていると思うのでそれはそれでよかったんじゃないかなと思います。悪魔のことも最終的に愛せたもん。

私の感想を読んで、もし気になった人は観てみてください。観たことあるけどもう一回私の視点から観てみようかな〜という人も観てください。観れるサブスクに登録してなかったら言ってください。私のアカウントで一緒に観よう。


わたしが一番心躍ったのはこのシーン!素直に人のことを認められるのって素敵だよね!

おわり♡

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