10も年下にタメ口で馬鹿にされた話
こんちゃです、あみぃちゃんです。
皆さん、敬語って使いこなせてますか?あみぃちゃんは生き様が「慇懃無礼」なので敬語はエキスパートです。
今日の記事はやや愚痴寄りなので、皆様におかれましては明るいBGMでも聞きながら読んでください。むしろ読まなくてもいいぞ。ちなみにちゃんとプライバシーと個人情報保護に配慮して話の内容を一部変更しているのと名前を仮名にしたぞ、整合性とれてなかったらもう知らん。
仕事でペアになった辻村
私の仕事は広告代理店ですが、仕事はCMとかチラシとかだけじゃなくて、イベントもやったりします。で、そのイベントが先日ありました。私の担当は受付。来てくださった方の招待状をスキャンして、本人確認をする係です。ちなみにあみぃちゃんが営業職をやらない理由は人間が嫌いだからですが、ビジネスの場合は余所行き全開で秘書検定2級の実力を余すところなく発揮し丁寧なので「天職だね!」とか言われます、お前の目は節穴か。
で、その受付は2人でやるので、私とペアになるバイトさんがいるのです。それが今回お話しする主人公、辻村くん(18歳・仮名)です。彼は高校3年生で日雇いバイトとしてイベントに参加してくれました。私とペアで上記の受付業務をする係です。スキャンする仕事のため、上司が「若い人がやるのが良かろうて」と配慮した結果なのですが、受付に必要なもうひとつの資質【敬語や丁寧な対応】を巡って、私の地獄の一日がスタートしたのです。
敬語が不得意な辻村
私とペアになった辻村君はとりあえず招待状をとりまとめて保管箱に入れる係として従事。私が主にお客様から招待状を受け取ってスキャンする係を受け持ちました。なぜなら配置についた辻村君が開口一番。
「俺、敬語苦手なんだよね~」
とのたまったからです。お前…それでよくこのバイトしようと思ったな…。そもそもフツーに会話してても敬語が混ざるあみぃちゃんには『敬語が苦手』という概念が良く分かりませんが、まぁ『英語で話すのが苦手』みたいな感覚なのだと思います、頭の中で変換しないとダメなのでしょう。
私自身は『年上だから敬語を使うべき』とは思っていないので、年下からタメ口をきかれても別に気分を害したりはしないのですが、このままお客様の前でタメ口きかれても困るので、ちょっとバックヤード的な仕事をお任せしたのです。
「お預かりいたします」が言えない辻村
イベントがスタートして1時間くらいはお客様もパラパラと少数だったので私一人でもさばけたのですが、段々といらっしゃる方が多くなり、私一人で対応するのが難しくなっていきました。そうするとやっぱりお客様はもう一人受付にいるのですから、そちらへ招待状を持って行きます。
通常、受付は「招待状をお預かりいたします」⇒スキャン⇒「(氏名)様でいらっしゃいますか」⇒会場へ通す、という仕事の流れなのですが、辻村くんはそもそも「招待状をお預かりいたします」が言えないし(活舌が悪くて言い切るのが難しい)、「(氏名)様でいらっしゃいますか」も「(氏名)さんですか」になってしまうし、お前マジで受付向いてないな!!
それでも一生懸命やってくれてるのだろう……何かお客様からクレームが出たら対応すればいいし……と任せておりました。幸いクレームはなかったので私が気にしすぎただけなのかもしれません。
スポーツ話が苦手な私をからかう辻村
結局のところ敬語についてはいいんです、私に対してタメ口きくのは私が良ければそれでいいし、仕事に対してもお客様からクレームが来なければ問題なかったということだし……。そのうち、繁忙時間が過ぎて、受付にお客様がいなくなる時間帯が出てくると、辻村君は私に話しかけてきました。私語はうるさくない程度なら問題なかったので。
話題は自分の好きなこと。辻村くんは男の子に違わず、スポーツが結構好きみたいだったのですが、生憎あみぃちゃんはスポーツ全般詳しくないので、「旦那は好きだけど、私はそこまで知識がないんだ~」と話して、でも突っぱねるのもなぁと思ったので「でもテレビで話題の人は知ってるよ、丸さんとか有名だよね」と付け加えました。すると辻村君。
「へぇ~、どこの球団の人か知ってるの?」
いや、お前の好きなことでマウント取られても知らんがな……。私は気を遣って「よく知らないけど、ちょっとだけ知ってるよ」というスタンスを示しただけで「丸さんのことは知ってるぞドヤァ」としたわけではないんですよ分かって。
エスカレートする辻村
「えっと、球団のことはあんまり詳しくないんだ、流行語になった『トリプルスリー』って用語は知ってるけど」
「ふーん、どの球団の誰のことか知ってんの?」
やべぇ、こいつ話かみ合ってねぇ……!態度がテニプリの越前だ!!
ちょっとイラっとしてこめかみに青筋が浮いたような気がしないでもなかったですが、さすがに10も年下の男の子に怒るのも大人気ないなぁと思って我慢がまん。。
するとやって来たお客様に横浜ベイスターズのユニフォームTシャツを着用した方が。
「招待状おあずかりいたします」
「(氏名)様でいらっしゃいますか?」
「ありがとうございました、お進みくださいませ」
一通り対応をした後、辻村君がニヤニヤしながら一言。
「今の人のユニフォーム、どこの誰のヤツか言ってみてよ」
お前アレか!?私のこと好きなのか!?小学生男子が好きな女子に意地悪しちゃうアレか!?ピカピカの一年生からやり直してこい!!
「も~、詳しくないって言ってるじゃん」
かわせた私、おっとなー。(誰も褒めてくれないのでセルフ上げ)
こんな感じでタメ口&つっかかりで着実に私のリミットゲージを溜めていく辻村君なのでした。
残り15分の辻村
イベント自体は結構長丁場で、12時間以上の仕事だったのですが、なんとか無事に終わりが見え、撤収の雰囲気が漂ってきたころ。
「俺、勉強したくないからさっさと就職したいんだよね~」
「背の低い女に限って背の高い男がイイとか言うからムカつく」
「俺は兄より10cm背が高いんだよね(確か180cmと申告していた)」
などなど、辻村君は【知るか】のオンパレードを奏でておりました。私はというと、旦那があんまり喋らないので(私が喋り倒すから)、ここまで口数の多い男性は珍しいなぁと冒頭の女の子の画像のように死んだ目で対応していました。
残り15分。これで辻村君とおさらばできる……!そう思った時に食らったヒトコトがこちら。
「また夏にこのイベントあるんだよな~、割いいバイトだからやろうっと」
いやもう二度と来るな、来たとしても受付担当にはなるなお願いだから。
「あれ?【おあずかりします】だっけ?」
いやマジで二度と来るな!!
唐突におわり
皆様サポートありがとうございます。サポートいただいたお金は、大切に貯金して娘のおもちゃを買ってあげようと思います。