相談する相手を選ぶ
自分のやりたいことや夢、想いを誰かに聞いてもらいたいとき、「それを誰に言うか」というのは、とても重要だと思う。
世の中には、可能性を潰そうとしてくる人がたくさんいる。
人が成功することを妬む人や、アドバイスをしたがる人、挑戦していない人というのは、せっかく起きたモチベーションを簡単に消そうとしてくる。
もしかしたら、彼らにそういう意識は無いのかもしれない。
ただ、相談する相手は選んだ方がいい。
私が中学1年のとき、中体連の県大会に応援で行ったときに、1つ年上の先輩と「どうしたら、県大会に行けますか?」という話をしたことがある。
その先輩は、日頃の練習でもいつも私たちを引っ張ってくれた人で、当時の目標というか、尊敬できる先輩だった。
その先輩は、「南信大会で6位に入ればいいよ。」と教えてくれた。
その先輩にとっては、当たり前のことだったのかもしれないが、今思えば、私は聞いた相手が良かったと思っている。
もし、このときに「おまえには無理だよ。」とか「まずは、1500mを4分30秒くらいで走ってから言え。」みたいなことを言う人に聞いていたら、きっと遠回りをしていたか、諦めてしまっていたのかもしれない。
先輩は、可能性を潰さずに、ストレートに県大会に行くための方法を教えてくれたのだ。
これが、もしフランスのパリに行きたくて誰かに相談する場面だったとしたら、
「飛行機のチケットはこうやって買うといい」とか、「このルートでいくと安く飛べる」と教えてくれる人もいれば、
「おまえはフランス語話せるの?」とか「物価高いし、やめておいた方がいい。」という人もいる。
もちろん、後者が間違っているわけではないが、
「パリに行く方法」を尋ねたのに、「おまえには無理だ。」という感想を述べる人には聞くべきではない。
「パリに行く方法」を尋ねたら、「パリに行く方法」を教えてくれる人に聞くべきである。
そして、それを教えることができるのは、「現在もやり続けている人」や「実現した人」であることが多い。
なぜか、「やらない人」ほど「できない理由」や「リスク」、「デメリット」をたくさん教えてくれる。
だから、「実現しなかった人」や「過去の人」、「挑戦しなかった人」に聞くときは気をつけた方がいい。
飲用水にたった1滴の毒が入るだけで、それが飲めないものに変わってしまうように、せっかく積み上げてきたものを簡単に崩してしまうのは、ネガティブな一言ということもある。
「誰に相談するか」は大切なことだと思う。
ただ、それ以上に「誰に相談しないか」はもっと大切かもしれない。
そして、もっと言えば・・・
「誰と一緒にいるか」ということは大切なことだが、それ以上に、「誰と一緒にいないか」が大切なのかもしれない。
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