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金沢マラソン2022

2022年10月30日、金沢マラソンを走ってきた。

北海道マラソンを走ってから、2か月ぶりのマラソン。

万全な状態というわけではなく、梃子摺ることばかりではあったけれど、そんな中でうまくいくことも多くあった。

せっかくの機会なので、ここまでをふり返ってまとめてみたいと思う。

準備について

北海道マラソンが終わってからは、少しだけ休んで、9月中旬から10月初旬に40kmを3回入れた。

トラックレースに向けてのトレーニングも並行して取り組む中で、身体への負担もかかっていたと思うが、夏の走り込みの成果があったのか、ダメージは思っていたよりも少なかったように思う。

そこからは、上田古戦場マラソン(10km)、東京レガシーハーフ、諏訪湖マラソン(ハーフ)と連戦をこなしながら調整してきた。

誤算だったのは、東京レガシーハーフが思ったよりも走れたこと。
その勢いで、諏訪湖マラソン(ハーフ)を走ったこともあり、予想以上のダメージがあったことは認めざるを得ない。

股関節の違和感

北海道マラソンの前からあった股関節の違和感は、2か月間消えることは無かった。

その違和感は、強くなったり弱くなったりその日によって変動するものではあったが、なんとかコントロールできるものではあった。

それでも身体の不調というのは、精神的に大きな負担だったことは言うまでもない。

レースについて

いつものことではあるが、どのようにレースを進めていくかということについては、ほとんど考えていなかった。

昨年はレース序盤に集団から抜け出してそのまま逃げ切るという展開だったが、今年は仮に同じ戦法を取ったとしても、十中八九うまくいかないだろうとは思っていた。

そうなると、集団の中でレースを進めるということになるわけだ。

レースがスタートすると、先頭集団の付近に位置取った。時には集団の中であったり、時には先頭から少し離れたところであったり、時には先頭であったりはしたけれど、先頭の付近では走っていた。

5km手前(香林坊)

ペースの割には余裕は無くて、集団の中で無駄な力を使わないようにしながら、場合によっては1人(または2人)が集団から飛び出して差が開いたときは、その差を詰めたり調整したりしながら走っていた。

5kmの通過は15分39秒、
10kmの通過は31分49秒、
15kmの通過は47分52秒、
20kmの通過は1時間03分42秒、
ハーフは1時間07分13秒で通過した。

19km付近
ハーフの手前(小金町)
ハーフ付近

そこに至るまでは、1人が先頭に出て、5m~15mくらいの間が開いて5,6人の集団ができるというような場面が何度かあって、

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図1

その都度、差が広がり過ぎないように、インターバルをかけながらその差を縮めて、集団がまた1つに戻るということを繰り返した。

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図2

これが、私が行けば集団もついてくるし、行かなければやり過ごすといった感じだったのだが、捉え方によっては私が周りからマークされているような感じだった。

つまり、周りは苦しいから先頭についていかないというわけではないのだ。

あまり、動きを見られるのも嫌だったので、22kmあたりで後方に下がったのだが、ちょっときつかったことも重なって、先頭集団から離されてしまった。

このときは、走りに余裕が無くて、例えるならバネが無いような感じだった。

先頭集団との差は50mくらいまで広がり、そこからはその差が広がるわけでもなければ、縮まるわけでもないといった均衡の状態。

「やっぱり調子悪かったのかな」とか「このままいって5位だと何がもらえるのだろう」と気持ちも落ち込んでいた。

転機が訪れたのは27kmあたり。
直角コーナー(交差点)を曲がったところで、風向きが変わったのか、走りが乗ってきた。

3分15秒/kmくらいまで落ちていたペースが、3分10秒/kmまで戻り、そこから先頭集団との差が一気に縮まった。

29km手前では先頭集団に追いつき、そのままの勢いで先頭に出た。

そこからは、集団からついてきた福村選手との一騎打ち。

30kmの通過が1時間36分07秒だったので、このときはうまくいけば2時間15分台でゴールできるのではと思うほどだった。

レースは終盤。
福村選手との一騎打ちということもあり、「なるべく早く勝負をつけたい(離したい)」という気持ちと「勝負はまだまだ先送りにしよう」という気持ちが交錯していた。

34km過ぎ(金沢駅西口)

余裕があるわけでもないけど、いっぱいいっぱいでもなく、ある意味で均衡の取れた状態。

34km過ぎ(金沢駅西口)

だからこそ、仕掛けて失敗すれば、今度は逆に不利になる。

軽く小刻みにジャブのように仕掛けてはみるものの、決定打にはならない。

レースが動いたのは35km過ぎ、福村選手が仕掛けてきたのだが、このとき全く反応できずにリードを許してしまった。

そこに至るまでに、いろんなところで力を使ってしまっていたことや、地味に水分が失なわれていたことも大きかったと思う。

先頭との差は一気に15秒くらい(距離にして80mくらい)までは広がったが、そこからは差は広がらず縮まらず、そのまま2着でフィニッシュ。

タイムは2時間16分37秒だった。

公式タイムで、福村選手との差は17秒。
最後にトラックに入って、目の前でゴールテープを切られるというのは悔しいもので、このときは10秒も1分も3分も、勝負においてはさほど違わないように思った。

それでも、後半に大崩れしないで走ることができたことは良かったし、タイムも2時間16分台ということで昨年よりも良いタイム、そして勝負ができたということについても良かったと思う。

勝負強さということについては課題があるけれど、そういうトレーニングをしてきていないのだから仕方がない。次のステージに進むことができたということにしたい。

走り終わってからのこと

走り終わってからは、表彰があったこともあり、帰りの新幹線までの時間はほとんどなかった。

金沢駅から北陸新幹線「はくたか」に乗ると車内でチャイムが流れた。行きは明るいメロディーだったのに、帰りはやたら哀愁の漂うメロディー。

お昼ご飯も食べていなかったので、お寿司を包んでもらい、新幹線の中でようやくお昼ご飯。

北陸のお寿司は、白身魚が多い気がする

そして、このお寿司を食べたら、金沢マラソン2022が終わると思うと、複雑な気分だった。

来年も、この地を訪れることができればいいなと思う。

その他(写真等)

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ラップタイム
トロフィーは、マラソン競技ということで、吹き抜ける風をモチーフにしていて、金沢マラソンのテーマカラーである黄色をベースに使っている。
ブーケ
ほくりくアイドル部の皆さんと
金沢駅前の鼓門
レース前日の勝負飯(のどぐろのひつまぶし)

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