ワクチンを運んでいる「箱」の正体
洋服とか車、スポーツとかと違い、マニアックなものに興味がある人は、情報収集がなかなか難しい。
「物流」が趣味
ぼくの場合、普通の人には理解できないだろうけど「物流」に結構興味があって、トラックの荷下ろしセンターとか、コンテナ船とかの情報を見るとワクワクしてしまう。
そんな物流マニアにとって、今年一番のホットニュースはもちろんワクチン輸送。いったいどのようなシステムで輸送されているのか、ものすごい興味があった。特にマイナス60度を維持する箱の正体が知りたくて仕方なかった。
でも、ワクチンに関するニュースは、「何箱がいつ届くか」という話ばかり。もちろん、それが全国民の関心事だから当たり前なのだけど、物流マニアには物足りない。3月のワクチン到着時にいろいろ調べてみたのだけど、結局わからず諦めていた。
謎の箱の正体
ところがと、先日読んだ、もう一つのマニアックな趣味である飛行機の情報誌「月刊エアライン」に、ワクチン輸送オペレーション特集があることに気づいた。
嬉々としてこの特集を読んだところ、やっとワクチンを運んでいる箱の正体が分かった。
ヒントはワクチンの箱の端っこに書かれていた「SOFTBOXSYSTEM」という言葉。これで検索したら、メーカーのホームページが開き、箱の詳細がわかった。
この箱に入れれば、マイナス60度以下が400時間保持できるそうだ。だから、空港などでも、ある程度解放された倉庫に置いていても問題ないということ。
マニアックな趣味のコラボ
マニアックな趣味で情報収集していたら、別のマニアックな趣味で情報を得ることができて、まるで「アハ体験」のように気持ちよかった。
やっぱり趣味は、ちょと変なものでも、たくさん持っていたほうがいいということだと思う。