昨年より「人出増」でも「良い理由」
3度目の緊急事態宣言下「人出増」の記事がよく配信されている。
「緊急事態なのになぜ?」と驚いてよく読むと「昨年度比」と小さく書いてある。つまり「昨年度の緊急事態宣言」と比べているだけの話だ。
危機感を煽るためにこんな書き方になっているのだと思うのだけど、これはちょっと卑怯なやり方だと思う。スポーツ紙の
朝ドラ女優○○ 大麻で逮捕 か?
という見出しと変わらない。紛らわしい。
それに、確かに昨年度よりは人出は増えているのだろうけど、それは問題ないと思う。
なぜなら、昨年と違い、今は「コロナとの戦い方」が分かっているから。
考えてみてほしい。昨年の今頃は、アジア人がコロナにかかりにくい事実はまだはっきりしていなかった。それに「会話をしなければうつる可能性が低い」ということも分かっていなかった。
だから、東京の満員電車のような状況を放置すれば、感染が爆発し「来月にはニューヨークのようになる」と言われていたものである。
ところが、それは間違いだった。
電車の中で感染する可能性は極めて低かったし、原因はいまだによくわからないけど、日本人の感染率、致死率は非常に低かった。
だから、日本人は学んだわけである。
例えば、1人で街に出かけて、本屋さんに行って本を買って、スタバでラテを買って帰ったって、感染するリスクは極めて低いことを。
昨年と今年でみんなの行動が違うことはおかしいことじゃない。
リスクと対策をきちんと学んだ結果なのだ。
世の中を良くするためには、単に数字だけを報じて騒がせるのではなく、その理由と分析して、批評すべきだと思う。
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