「コロナ待機期間短縮」に怒る人に知って欲しいこと
コロナの濃厚接触者の待機期間が7日から5日になることについて「これまで待機していた人は何だったんだ」と怒るテレビのコメンテーターがいた。
でも、これまで7日であったことは決して無駄ではない。なぜなら、これらはあくまでも「リスク」をどこまで許容するかだけの話なのだと思うからだ。
そもそも、コロナウィルス感染症という病気が人間の体に発生する症状である限り、何事においても「絶対」ということはない。ご存知の通り、全く無症状の人もいれば、10代で重症化する人や何日経っても咳が治らない人もいる。
だから、あくまでも確率の問題として、多くの人はこの日数で発症しているというのが10日であっただけで、中にはもっと長期間かかる人もいるはずだ。
短ければ短いほど発症する可能性が高く、長ければ長いほど少ない。そして「その確率を何%のレベルで許容するのか」それを決めているのが、政府なのだ。
何%のレベルで許容するかは、感染の拡大状況や重症化する可能性、社会への影響も含め決定される。そして、今、許されるリスクが変わったということなのだ。
だから、これまで10日間待機していた人の行動は決して無駄ではなかったのだ。明らかに、その時求められるリスクの低減が図れていたのだから。
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