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お尻の「冷たい記憶」

6月中旬、朝一番、職場のトイレを使おうとして「あっ!」っと思わず声を出してしまった。

便座が冷たかったのだ。いや、正確に言えば、別に冷たくもなくて、通常の常温の強化プラスチックの温度だった。それなのに驚いたのは、前日まで便座の暖房がONになっていたものが、その日からOFFになっていた、その温度差のためである。

そもそも、6月まで暖房が入っていたこと自体おかしいのかもしれないのだけど、今年はあまり暑くないこともあって、全く気づかなかった。でも、不思議なのはその翌日。前日のことは全く忘れて便座に座ったのだけど、冷たさに驚かなかった。

ぼく自身が「今日はあったかいな」とか、「冷たいな」とか、意識をして覚えているわけではないのだけど、ぼくのお尻は、昨日の便座の温度を覚えていて、それよりもあつければ「あつい」、冷たければ「冷たい」とぼくを驚かせてくれているのだ。

ご主人様は意識していないのに、そんな細かいことを覚えているお尻の記憶力に驚いた朝だった。

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