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「鉄道雑誌」表紙に生じた異変

鉄道マニアとまではいかない「鉄道好き」として、たまに読む2大鉄道雑誌として、「鉄道ファン」と「鉄道ジャーナル」がある。

この二つの差はなかなか説明しづらいが(そもそも説明を求める人がどれくらいいるかわからないが)鉄道ファンが鉄道好きを追求いているのに対し、鉄道ジャーナルの方はちょっと社会派的な内容で、問題提起などもしているイメージだと思う。

その鉄道ジャーナルの表紙が最近おかしい。

もともと、表紙は新しい車両とか、引退する列車の写真がどーんと来るのが普通だった。ところが、ここ最近それが変わってきてしまった。

トップ写真の通り、鉄道が写っていないのだ。

左側の鉄道ファンは、まだギリギリ新緑の端に電車が見えるので、セーフとしても、右側の鉄道ジャーナルは、ぼやけたイルミネーションでしかない。

鉄道好きとして感を働かせれば「おそらく東京駅だろうな」とはわかるけど、鉄道雑誌の表紙としては、異例中の異例だ。

いつの間にこのように表紙に車両とか鉄道がメインでないものが出てくるようになったかはっきりしないけど、多分コロナが関係しているような気はする。

これまで新しい車両が出たら、お披露目会とかで写真を撮れていたのだけど、そういったイベントがなくなってしまった、ということなのかもしれない。

そしてまた、旅行や外出控え、リモート出勤が増えたことで、鉄道各社が帰路に立たされている、ということも関係あるかもしれない。

つまり、鉄道業界の少し暗い世相を反映して、このような表紙になっていると考えると、結構納得のいく話である。

しかし、一鉄道ファンとして、ここはなんとか耐え忍んでもらいたい。鉄道会社にも鉄道ジャーナルにも。

そして、コロナ禍が終わった暁には、毎月新しい車両と、新しい路線の開業写真をバンバンと掲載できる日が来ることを楽しみにしている。

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